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乳幼児の消化機能

2019年8月号

皆さんこんにちは(^^♪お盆はいかがお過ごしだったでしょうか(^^)

今回は子どもの場合の消化機能についてお話します(^^)/

子どもの場合、一般的な働きは同じですが、大人に比べると、消化管の長さや面積、消化能力は未熟であり、成長に伴い、少しずつ機能が発達していきます。

★消化能力の発達
 まず、新生児の頃から持っている消化酵素が、母乳の糖質を分解できる乳糖分解酵素です。生後3か月頃からアミラーゼ(唾液に含まれる糖質分解酵素)の分泌が盛んになり、6か月~8か月頃にタンパク質や脂肪の消化酵素の分泌が盛んになります。

そして1歳前後で肝臓の機能が発達し胆汁の分泌が盛んになるため、より脂肪分の消化がしやすくなります。

乳児の場合、食べ物を分解する酵素がまだ十分に分泌されていない状態のため、母乳やミルクなどから、必要な栄養素を補給する必要があります。


★消化機能に合わせた離乳食の導入
離乳食もその時期の消化機能に合わせながらすすめていく必要があり、母乳やミルク(乳糖)→重湯(糖質)→豆腐(タンパク質)→魚(タンパク質や脂質)といった順番です。
 
少しずつ固形の食べ物を体験することで、赤ちゃんの唾液や消化液の分泌が徐々に増えていき、胃や腸の消化吸収力が発達していきます。最終的に個人差はあると言えど、だいたい3歳頃までに、脂肪とタンパク質の消化酵素が、4歳頃までに、糖質の消化酵素が大人並みになるといわれています。


★離乳食開始時期の大切な栄養素 ~鉄分~ 

少し話がそれますが、離乳食を開始する時期から注意していきたい大切な栄養素のひとつ「鉄分」について。
 
赤ちゃんは、生後6~7か月ごろまでは、胎児の頃に蓄えた鉄分(ヘモグロビン)により、赤血球を作ることができます。しかし、だいたい生後6か月ごろから、体内の貯蔵鉄が減少しはじめ、生後9か月ごろからは鉄欠乏が生じる可能性があります。その理由としては次の通りです。

生後9か月ごろからは離乳食も1日3回食となり、離乳食の量が増え、それに伴いミルクや母乳の量は減っていきます。しかしこの時期は、まだ鉄の多い離乳食をそれほどたくさんは食べることができないため、赤ちゃんの体内では鉄が不足しやすい状況になります。

栄養素は腸から吸収されますが、それを運ぶ役割を担うのは赤血球です。(赤血球は酸素、二酸化炭素も運びます。)その赤血球を作る材料が、ヘモグロビンという鉄分。身体機能や情緒面の発達のためにはたくさんの栄養素が必要となりますが、そんな大切な時期に「鉄分が不足」=「栄養素を体の組織に十分に運べなくなる」ということです。イメージがつくでしょうか(^^♪ 

 
こどもの王国では、そういった栄養素の面も十分に考えて、ファームで大切に育てた、無農薬で栄養価の高い野菜を使った給食の提供も行っています。子どもたちはみんな、とっても美味しそうに食べてくれていますよ♪(^^)

栄養価の高いお野菜は、甘くてとっても美味しいのが特徴です♪おいしくて栄養もたっぷり一石二鳥ですね!!
 
現在冒険者クラスでも、それぞれのご家庭で、徐々に離乳食を進めている最中だと思います。

こどもの王国には、乳児保育の経験豊富なマザー♪や、食育や栄養を考えたメニューを考案するのが得意なゆうこりん♪という頼もしいスタッフもおりますので、何かお困りのことがありましたら、気軽にお声掛けくださいね(^^♪

一緒に考え、相談しながら、子どもたちの成長をサポートさせて頂ければと考えています(^-^)

読んで頂きありがとうございました(*^-^*)