本と実家

一昨日、友達と会った帰り道、最寄り駅の本屋で目的もなく二冊の本を買った。次の日の最終面接までの新幹線の行き帰りのお供にしようと思って。

その一つの本が三千円の使い方という本。ここ最近、小説が読めず中途半端な本が積み上がっていたが、この本は2日もかからず読み終えた。

わたしの人生で、これから考えることがそのまま書かれているように思えた。

まず、一人暮らしの節約の仕方から始まる。この本は節約の本なのかなと思ったけれど、そうではなくてお金という観点からさまざまな人生を覗くというもの。3千円のポットの話から1000万の貯金の話まで。

印象的だったことがたくさんある。
結婚する相手によって生活が真反対になるといこと、そのリアルな会話に胸が痛んだ。あと奨学金の返済の話も、老後の不安を抱えているおばあちゃんの話も、わたしの両親と同じくらいの年齢の夫婦の周りの金銭的事情や、熟年離婚の話など。

全部きっとこれから大小あれど、自分が向き合っていく問題だ。そして切っても切り離せない家族のストーリーだった。自分が家族のこと何も知らないんだとも思った。

その本を読んでいる時に実家にいたこともあると思う、お母さんとお父さんは今何を考えているんだろうとか、どれくらいお金があって、老後も暮らしていけるのかとか。父親の出向がなくなった話とか、タイムリーすぎた。そして父親の帰りが11時前になっているのも、本当に仕事が忙しくなったからなのか?とも変に疑っている自分にも気づく。

そして実家の居心地の悪さも感じ始めている。なんでだろう、気分が下がる感覚。昔は家が好きだった。綺麗な一軒家だった。大学4年いなかった間に、壁紙やお風呂の老朽化が進んでいるせいなのだろうか。はたまた夕食の時間にゲームしながら食べている兄への嫌悪感なのか、弟はテレビの前のローテーブルで1人で食べているが、それについてもモヤモヤしてしまう。

まあ、家が汚いのは、私がもし関東勤務になったら、DIYしようと思う!趣味が増えそう!

自分の部屋(今はわたしのではないが)も埃っぽくて寝れないことに気づいた。明日の朝、掃除しよう。


就職先が決まって、実際に勤務地を選ぶとなると、関東にこだわらなくてもいい気がしてきた。高額な住居費を払ってまで、都会の恩恵はいらないかも。

もちろん故郷は好きだけど、関西の良さを知ってしまった。

この本を読んでいなければ、今まで適当に考えていた自分の人生に向き合えなかっただろう。

ポジティブにお金のこと借金のこと、暮らす場所のことを徐々に考えていきたいと思った。

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