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第3回「あさな君はノンケじゃない!」その②


読書会初心者の方々に多くご参加いただきました!

第3回の読書会ってどんな読書会?

第3回の後編noteとなる今回は、読書会の様子をお届けします!
読書会自体は2023年8月20日(日)に、18:00~20:00にかけて、茨城県つくば市に2023年6月にオープンしたブックカフェ『本と喫茶 サッフォー』にて開催いたしました。
(第3回読書会の概要については前回の記事をご覧ください)
ゲストに、ブックストア&ライブラリー「LONELINESS BOOKS」オーナーの潟見陽(かたみ よう)さんをお迎えし、初心者でも楽しめるクィア書籍についてお話ししてくださりました。
その後、今回のテーマ本である、あさなさくまさんが手がけたエッセイコミック『あさな君はノンケじゃない!』について、皆さんと意見を交換したり、感想を語り合ったりしました。

読書会の様子。輪になって潟見さんのお話に集中しています…!

主催者も興味津々、潟見さんおススメのクィア書籍

最初は、潟見さんの本の紹介コーナー。
今回は潟見さんのご厚意で、LONELINESS BOOKSから数冊、おススメのクィア書籍を持ってきていただきました。
今回ご紹介くださった本はこちらです☟

今回の読書会のために潟見さんがご用意した書籍の数々。

実は、主催者も以前潟見さんのお店を訪れたことがありますが、棚に並んでいる多様で個性的、かつたくさんのクィア書籍に圧倒され、ぜひいろんな本を、この機会を皮切りにこれから読んでみたいと思っておりました。
今回持参いただいた書籍にも、私が目にしたことがある書籍があったり、逆に知らない本があったり、興味を引きました。
今回の潟見さんの選書の中に『闇金ウシジマくん』が入っていて、私も最初「なぜ…?」と思っていたのですが、この第3巻に新宿2丁目の描写があり、とあるゲイについての日常が描かれているそうです。「意外だな」と思いつつ、目を凝らしてみれば、ふとしたところにそういう場面が描かれていることもあるんだな、と、改めて「作品をよく知ること」を学びました。

『アドン』というゲイ雑誌を実際に見たのは私自身、今回が初めてでした。
この雑誌自体は1996年で廃刊となってしまいましたが、当時この雑誌がゲイの方たちに果たしていた役割や、構成について潟見さんからお話があり、参加者からは「へぇ~!」と驚きや感心の声があがったりしました。私も文通欄を見て、今はアプリやSNSでやりとりも簡単にでき、便利な世の中に生きているのだなと思う一方、アドン全盛期時代にやりとりしていた人は、どんな思いで文通欄を見ていたのかな、と当時の当事者たちに思いを馳せました。

今回選書いただいた本は、漫画に加え、絵本や雑誌、アジア圏のものなど、様々。

個人的に気になったのは、林史也著『煙たい話』です。私もまだ読めていないのですが、男性2人が同居するお話なのですが、恋愛感情はなく、同居する理由もない、という関係性…どういうふうに話が進んでいくのか気になる本です。コミタスの選書の1つに考えておこうかなと思いました。

その他の本も、もしご興味があればぜひご覧ください!

潟見さんからざっくばらんにクィア書籍に関するお話をいただきました!

あさな君の日常を通して考える、「日頃思っていること」

今回のテーマ本『あさな君はノンケじゃない!』は、作者のあさなさくまさんが手がけたエッセイコミックです。あさなさんはゲイを自認しており、これまでの人生であさなさんが経験してきたこと、パートナーとの日常、ゲイあるあるについて赤裸々に綴っております。
今回は、読書会が初めてという方もいらっしゃり、事前の本読みがなくても参加できるよう、実はこの回の選書を少し工夫をしました。
この作品、エッセイコミックといっても1ページ、あるいは2~数ページ1トピックになっているので、非常に読みやすい作品になっています。
ですので、今回の参加者の皆さんが話題にした部分をパッとページを開いて、初見の方でもすぐに内容を理解できるようにしたのです。
おかげ様で皆さんからたくさんお話を頂戴することができました。

第3回は主にこんなトピックが挙がりました!

ステレオタイプについて
「○○は△△だ」と決めつけるのは実際のとことどうなのか?
ジェンダーによって役割が決められているのに違和感…
・私たちの「自撮り」事情
・「カミングアウト」について思うこと
・自分の中の”男性性””女性性”
クィア書籍の在り方…etc.
今回は、作品についてというより、作品の中で取り上げられていたトピックに関連して、皆さんが日常生活の中で思ったり考えたことなどを語り合う、というスタイルにしました。
※一部プライバシーを含む内容がありますのでこちらには記載しません。
やはり皆さん、日ごろセクシュアリティ・ジェンダーに関することでモヤモヤしていることは多い様子。また、なかなか悩みを打ち明けられないという方もいらっしゃいました。しかしながら、皆さん率直に自身の体験や思いをお話しされていて、最初は緊張されていた方も少しずつ馴染んでいって、最後は皆さん笑顔になって終われたのが主催者としてはすごくよかったなと思いました。

参加してくださった皆様、本当にありがとうございました!計12名のご参加でした。

第3回目も無事盛況に終わりました!

第3回目の読書会にご参加くださった皆様、本当にありがとうございました!そして、ゲストとして素敵な書籍をたくさん紹介してくださったLONELINESS BOOKSの潟見さん、今回会場を提供してくださった『本と喫茶 サッフォー』さん、ありがとうございました!
事後アンケートでも多くのご意見・ご感想をいただき、今後の会の運営の参考にさせていただきます。
また、「読書会コミタス+」では都度テーマ本にしたい作品を募集しております。もし「この本とりあげてほしい!」などご要望等ありましたら、コミタス公式X(旧twitter)(@komitasu03)、またはこのnoteにコメントを載せてくださると幸いです。

次回は、3/23にコミュニティセンターaktaで開催した、コミタス初開催トークイベントの模様をお伝えします。お楽しみに‼



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