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ヒノキの根を磨きだした板

伐採した木の根を磨いて飾ったり、テーブルに加工したものをご覧になったことありますか?
この写真は、古民家の裏口です。
この板は、叔父が持ってきてくれて、保管してましたが、父が古民家の裏口を修繕したとき、デザインして組み込みました。
叔父が亡くなって20年以上になりますが、父はこのヒノキの使い道を見つけて出来栄えにも満足しています!

祖父は明治29年生まれ、仕事は、素材生産業をしていました。
山のヒノキを切り出して、用材にして、売ります。山の持ち主さんにはお金を支払います。     
父は子供の頃から山にはいって手伝っていたそうです。
山では、木の根本から伐採するのですが、一方から切りはじめて、木が傾いてくると、重みがのこぎりのいく先にかかり、進まなくなるそうです。その時は反対側に、矢と言う道具を打ってのこぎりが進めるようにするそうです。
切った木を運んでトラックに乗せるのですが、
4人で4点で支えて、、、
また、よく聴いておきますね。そこ、よくわからなかったので。
まぁ、その前にはトラックを借ります。運転手さんを依頼します。自動車は特別な物で、持ち主と運転手さんは、別なんですね、それと、木を切る職人さんを依頼します。それは、父の仕事で自転車で、依頼しに行くのです。いまだに、桜が丘の交差点を通ると、この辺りに、職人さんの家が、と話にでます。
そして、ヒノキは、船のへさきの材料になるそうで、横浜に運びます。
父から聞いた昭和の始め頃のお話です。

そんなわけでこの板は、長男だった叔父が、祖父のお仕事を継いでいたので、立派な根が出たから、と、持ってきてくれたものです。