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開かずの扉

森林が伐採され、整地後、この家が建てられ、その後、横浜市の市営住宅が建てられていきました。この家が建てられた時には、電気はきてましたが、水道は、まだ通ってなかったので、父は井戸を掘りました。昭和40年頃までは井戸から水を汲んで遊んだと思いますが、使わない井戸水は、濁ったりして、危ないからと、蓋をして、さらに、小屋組みして、鍵を掛けました。つまり開かずの扉ができました。
井戸を塞ぐ時は、拝み屋さんに祈祷してもらい、危なくないよう埋めたら、いいと思います。父がそうしないのは、人を頼んだり、お金がかかるのもあるけれど、父が井戸を掘っている時に、祖父が井戸の周りを固めたり、黙って手の回らないところをやってくれた事を井戸の話になると話すので、祖父の思いを尊重しての事なんでしょう。