見出し画像

2024春アニメ序盤戦感想(前半)【24/4/19】

今期アニメの1~3話を見て、特に気になった作品の感想をざっと書いていこうかと思います。
記事が少し長くなったので前後半構成でアップします。また、内容は4/20放送分までを扱います。


響け!ユーフォニアム3

待ちに待った第3期。「部長・久美子」としての難しさは既に昨夏公開のアンサンブルコンテストでも描かれていたが、今回は最大目標であるコンクールの「全国金賞」もあり、視聴者側としてもこれまでよりも何倍も重圧を感じる話を体感している。また久美子だけでなく、同級生や後輩(特に奏)も先輩としての振る舞いを見せていく中で、吹部にどう影響を与えていくか。ここら辺についてはサンフェス前後に話としてくっきりと表れてくると個人的には思いたい。
TVシリーズ2期と劇場シリーズを重ねてきたこともあり、まずやらかさないという安心感と、極上の作劇と音響を日曜の午後に体感できるという時点で感動を覚えずにはいられない。最高の結果と共に、最高の内容を届けてくれることを、信じている。


ブルーアーカイブ

ゲームに触れていない筆者でもTLで常に本作のイラストが流れてくるくらいには流行しており、自ずと今期の本命級タイトルとなってくるとは思うが、個人的には良くも悪くも、地に足を付けたような面白さだなと感じた。
砂漠化が進行し、常にドンパチが繰り広げられるやや世紀末的な世界観をベースに、女の子たちが戦っていくお話。これ自体に特に目新しさはないものの、最近のこの手のアニメとしては珍しくプレイヤーに相当するキャラクター(先生)が登場することもあり、視聴者視点になるであろう先生と女の子たちの絆や成長を楽しむことができる。また、銃火器が常に戦闘中に出てくるものの、一発一発の火力が現実よりも抑えられているあたり、個人的には「リコリコ」を思い出すが、方向性としてはそっちよりもむしろ「まどマギ」「ゆゆゆ」寄りになるのかなとも感じている。

ただ世界観的によく分かっていない所も多い。砂漠化云々は2話でとりあえず説明はあったものの、モブが皆動物であったり、登場する生徒たちに輪っかのようなものが生えていたり(これはイラストを見ていた時点から疑問に感じていた所だが)、そして「先生だけ」が普通の人間の男性である理由など、ゲーム未プレイ者としては色々と気になる要素が散見される。これらが今後の物語で解明されることを信じて本作を見続けたいのではあるが…。


アイドルマスターシャイニーカラーズ(第1クール)

「アイマス」アニメの最新作。TVシリーズとしてはデレマス以来となる分割2クールでの放送と、かなり気合が入っている模様。本作についてはかの件で色々な感情を抱いている筆者ではありますが、それを抜きにして評します。

…なのだが2話まで見て、現時点で本作が何をしたいのかがよく分からないのが率直な感想。1話では真乃がスカウトを受けてアイドルへの道を歩む過程を描いたが、演出面で力が入っていた割には特にこれといった葛藤とかも無くすんなりと283プロに入ったのが個人的に違和感があった。折角2クールも用意しているのだから、もう少し丁寧に描く余裕があったのではと感じた。
2話に関してはいわゆるアンティーカ回ではあったものの、いきなりユニット全体の話をやってしまうが故にゲーム未プレイ勢としてはキャラ個人の魅力がイマイチ伝わってこない(強いて言うなら恋鐘と咲耶のおっぱいがでかいくらいしか頭に入ってこなかった)のが気になったし、いきなりユニットを推した所でキャラ個人の掘り下げをしないとその方向性とか魅力とかよく見えてこないと思うので、この構成は単純に失敗なのでは…と感じた。ゲーム未プレイ勢を完全に置いてきぼりというか、どこを向いて作っているのと思わずにはいられない最初の2話だった。

ビジュアル面でも各所賛否は分かれているけれど、個人的には現時点では「賛」寄り。全編CGではあるけれど、今の所主役であるアイドル達のCGの質は高いとは思うし、またライブシーンと日常シーンで描き分ける必要もないので、その手のアニメで発生しがちなビジュアル上の「違和感」も回避できているし、CGなら作画崩壊の類もまずないのでここら辺は安心して見られると思う。制作をポリゴン・ピクチュアズに任せたのは今の所正解だと感じている。2話のアンティーカが披露していたライブシーンや主題歌のクオリティも高く、まぁそっちメインで売ってきた作品だからそこは外さないよね…とも感じた。


終末トレインどこへいく?

今期のトップバッターにして水島努監督の最新作。

今時点でも面白いには面白いけれど、どちらかといえば「続きが気になる」
「考察が面白い」系のアニメには入るのかな。電車に乗って様々な不思議体験をして池袋を目指すという一応の目標はあるけれど、3話まで見た感じ一筋縄ではいかない雰囲気しかないとは感じている。
個人的な懸念としては、以前同じ水島アニメで中盤以降失速した「迷家」のケースに似るところがある。このアニメも序盤の評判は結構良くて、いわゆる考察を楽しむ系のアニメではあったものの、方向性とかどういうメッセージを伝えたかったのかがよく分からずに終わってしまったので、当作の二の舞にならないことを切に願いたい。


この記事が参加している募集

アニメ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?