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名古屋大学情報学研究科心理・認知科学専攻の受験について(2月受験情報有〼)

人に聞かれることがあったので書いておきます.確かにネット上に情報がなさすぎると思ったので,誰かのお役に立てたらいいと思います.
参考にしたり,しなかったりしてください.

書かれていることは過去の事であり,今年度の内容と異なるかもしれません.また他の専攻のことは一切わかりかねますので書いておりません.そのあたりは自分で調べてください.
https://www.i.nagoya-u.ac.jp/gs/entranceexamination/


はじめに

いきなりなんですが,8月受験に間に合いそうな人は志望大学や専攻に限らず8月受験をおすすめします.

理由はそもそも8月受験の方がメジャーだからです.だから,ほとんどの先輩が8月受験のため情報が得やすいです.わたくしも自分以外の2月受験勢を知りません.また8月受験なら万一の場合就活にもまだ間に合う上,2月受験で再チャレンジもできるのです.

ほぼ無いケースですが,8月受験でたくさん学生を取りすぎて希望の研究室ではもう学生の入るキャパがないというパターンもあるかもしれません.だからこそ2月受験の募集人員は「若干名」と表記されていると思います.

だから,2月受験はどうしても2月受験しか受けられない人だけ受けるもののような気がします.例えば,8月受験の出願期間が過ぎてから受験したくなってきた人(わたくし),8月受験でうまくいかず再チャレンジしたい人,8月受験の日時に本当に外せない用事が入ってしまいどうしても受けられない人ですかね.もしこれらに該当する人であれば是非この記事を読んでみてください.

8月受験と2月受験の違い

8月受験と2月受験は試験の内容が以下のように異なります.

8月:英語外部試験,筆記試験+面接
2月:英語外部試験,プレゼン+口頭試問

なので,ほぼ別物だと思ってもらえればいいです.試験の形態から8月は専門知識,2月は研究能力を問われている感じがします.
8月は内部生がいて,2月は内部生がほぼいないというのも相違点かもしれません.

研究室訪問

受験の前に必ず研究室訪問を行いましょう.先生側にとってはこの学生を指導できるかどうか(研究したい内容・研究室のキャパ)鑑みる機会であり,受験生側も研究室について知ることができる絶好の機会です.

もし研究計画がまだ定まってなくてもとりあえず行きましょう.できるだけ早い方がよくて,2月受験のわたくしは10月頭くらいに訪問しました.

探せば先生のメアドがあると思うので,そちらに訪問したい旨を書いて送ってください.あまりにも研究内容が先生の専門分野からズレている場合はお断りしてくるかもしれませんが,大体は訪問させてくれると思います.(お断りしてくる先生は悪い先生ではなく,学生の研究に親身になってくれるむしろ優しい先生な気もします.だから怒らないでね.)

訪問した際は先生や先輩に聞きたいことを聞くのはもちろん,先輩と連絡先を交換しておけば困ったときに役立つかもしれません.

服装についてですが,わたくしはスーツっぽい所謂オフィスカジュアル的なやつで行きました.

英語外部試験

8月も2月も情報学研究科オリジナルの英語の試験は用意されていません.
TOEIC L&R,TOEFL-iBT,IELTSとかDuolingo English Test のどれかからお好きなやつを選んで受けて,結果を出願の時に一緒に提出してください.なお英語外部試験の結果のみ出願締め切り後に,遅れて提出することが可能です.

おそらく,学生募集要項にある点数換算表に書いてある最低点数(昨年度はTOEICなら580点)を満たしていれば大丈夫です.現に500点台で受かったと口にしていた先輩もいました.ただし,恐らくこの「大丈夫」感は専攻によりけりで,よその専攻を受ける人たちは700点は超えたいと頑張っていました.

Duolingo以外は,点数が出るまで少し日数を要するため,ぎりぎりに受けすぎないようにしましょう.TOEICが一番簡単でおすすめですが,どうしても振るわないという人は,Duolingoを受けまくりましょう.1時間で終わるし,2日で結果通知がくるからです.まあ,攻略のコツとかがなくて対策しづらい試験らしいですが……

TOEICのコツですが,割とまぐれなので数打ちゃ当たることもあります.英語に苦手意識のない人は勉強する必要はないです.心配になって10月~12月に連続受験したところ,10月750点,11月755点,どうせスコア上がらないだろと思って寝惚け眼で受けた12月が805点でした.ラッキー.

忘れがちなことなのですが,TOEIC試験会場には時計がないことも多いので腕時計をお忘れずに.愛知住みの人は運がよかったら名大の全学教育棟で受けられるかもしれません.

出願

出願書類をHPからダウンロードして,記入し,郵送してください.

志願理由書を書く必要があります.研究計画ではなく,あくまで志願理由書なので,どうしてこの大学・専攻に入りたいのかの意思を書いてください.

証明写真を撮りに行くのが面倒だったので,教室の白い壁の前で友達に撮ってもらった私服写真でいけました.金欠の人は参考までに.

必須ではありませんが,研究能力を示すことができる書類1枚も提出可能とされていたので,研究計画書も入れておきました.

TOEICの12月試験の結果が当時出ていなかったので,出願締め切りの後日提出しました.ちなみに提出後に前より高いスコアが出たとしても,再提出はできません.直近で受けてまだ結果が返ってきてない人は,焦らず後日提出しちゃいましょう.

水濡れ・折れ曲がり対策のため,書類はクリアファイルに入れてから封筒に入れるといいです.

試験内容

わたくしの把握している情報だけ書いておきます.詳しくは,今年度ないしは昨年度の学生募集要項をネットで探して,参照してください.

8月受験(筆記試験+面接)

先輩や友人から話は聞いているので一応書いておきます.

筆記試験は研究科HPにも掲載されている過去問(https://www.i.nagoya-u.ac.jp/gs/entranceexamination/exam_q/)のような,専攻の分野に関わる問題が出されます.複数の問題が用紙にあるので,その中から解けそうな問題を何個か選択して解くというシステムです.確か,学生募集要項かなんかで指定されるテキストに書いてある範囲から出題されるので,そのテキストを使って試験勉強していく形になると思います(多分).

筆記試験終了後,控室で待っていると係の先生に面接に呼ばれます.面接は10分満たないくらいです.専門知識についてではなく「どうしてこの大学・専攻に行きたいのか」のように意欲を問われるらしいです.面接官の先生は詰めてくるかもしれませんが,別に落とそうとしに来ているわけではないらしいので戸惑わずに答えれば大丈夫らしいです.

服装についてですが内部生は私服が多く,外部生はスーツが多いらしいです.

2月受験(プレゼン+口頭試問)

試験はすべて対面で口頭で行われます.控室で待っていると,受験番号順に係の先生に呼ばれます.

面接官の先生方(専攻の先生ほぼ全員)を相手に10分間プレゼンを行います.プレゼンの内容は「卒業研究の内容」or「大学院入学後に行いたい研究の内容」です.学部が心理学系の人は前者をやったらいいと思いますが,そうじゃない人は後者をやったらいいと思います.ちなみに後者の場合,入学後絶対その研究をやらないといけないというわけではありません.試験会場である教室にはプロジェクターがあるので,作ったスライドを使いながらプレゼンすることができます.必須だったかは失念しましたが,このスライドに加えて,わたくしはハンドアウトを作って先生方にお配りしました.ハンドアウトがあれば,先生方にとってもわかりやすく,質問もしやすいのでいいと思います.

口頭試問は20分で,質問が先生方から飛んできます.8月の面接とは異なり,さっきのプレゼンで発表した内容に関する質問がほとんどです.発表にはない心理学の専門用語を突然問われるといったことはないので,安心してください.ですから,主にこの問われそうなことに対して如何様にして答えるか,というのを考えるのが対策であり,受験勉強であります.先行研究をよく探して,自分の研究をよく練り上げて熟考してください.わからないことを聞かれた際には「わからない」と正直に伝えた方が印象はいいです.詰められるかもしれませんが,それは知識を問われているのではなく,受け答え能力を問われているのだと思います.付言いたしますと,わたくしの知る限り先生方はみんないい人です.

服装についてですが2月受験は内部生がほぼおらず,外部生ばかりなので,スーツを着た人しかいませんでした.8月とは異なり,私服だと浮くかもしれません.

合格した後で

HP上に合格者番号が掲載されます.

めでたく合格していたら入学意思確認書なるものが郵送で届くので,記入し,郵送または学校まで提出しに行ってください.提出期限が結構早いです.出し忘れると多分入学できなくなるので忘れないようにしてください.

入学意思確認書を提出した後,今度は入学手続書類が届きます.こちらは郵送のみの受け付けです。この際に提出する証明写真は今後2年間使い続ける学生証に使われるものなので,盛りたい人は頑張ってください.なぜか,ここで求められている証明写真は普通のサイズより小さいです.サイズに合わせて少し引きで撮って,後から自分でカットしてください.

このように,合格後には重要書類が自宅に届くため,試験直後に帰省や旅行の予定を入れると結構危険です.気を付けてください.

入学式は行っても行かなくてもいいやつです.ただし,真昼に院入学式が行われること,入学式直後に研究室の顔合わせがあるかもしれないことから,お祝いのランチパーティーを友人や家族とするのは叶わない可能性があります.あしからず.

おわりに

院試は通過儀礼です.頑張ってください.

あと名城線は10分に1本しか来ない上,試験会場までは名大駅から歩いて10分は見といてください.くれぐれも遅刻には気を付けてください.


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