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アニメ文豪ストレイドッグス61話芥川新衣装の話をします【推察、妄言】

米と申します。

先日公開された文豪ストレイドッグス61話、素晴らしかったですね。
ギャン泣きいたしました。ギャン泣きしていたら、最後にとんでもないものが出てきてここ24時間気持ちが収まらなかったので、記事にしました。

以下、アニメ文豪ストレイドッグス61話までのネタバレを多分に含みます。
そして、この記事はBSDの太宰と芥川の関係を異常に好き過ぎる人間が書いたものなので、解釈に歪みが生じている可能性があります。

大丈夫そうな方は、お付き合いお願いします。


※ 以下、新衣装を芥川本人が見繕ったものという仮定で話していきます!
(違っていたら本格的に妄言ですが、よろしくお願いします)


いや、新衣装て

新衣装て!!!!!!!
勢いのまま描きました。何ならここに言いたいことは大概詰め込みました。

ご覧ください。

刮目していただきたい要素

今回の芥川の新衣装のテーマは「首なし騎士」かなと推測しました。
新衣装で主に抑えたい要素は以下三つです。

①スリーピーホロウ
②ハウンスカル
③マント

スリーピーホロウ

首なし騎士で有名なゴシック小説のお話です。
今回の芥川の新衣装のテーマであると推測した根拠は以下です。

  • 芥川が首を切られた後の、死を乗り越えた姿であること

  • スリーピーホロウは「夜の森で人を待つ亡霊」のお話であること

  • ゴシック小説の要素が元であること
    (芥川はこれまでもゴシック系のモチーフをキャラデザに含んでいました。
    フリルまみれのドレスシャツは西洋人形→吸血種化によるビジュアル変化はさながらドラキュラ→今回は首なし騎士、と来ても自然な流れに思えます)
    ※ 余談:元々、芥川はゴシック系(中世西洋風の要素と、そのリヴァイヴァルを含む)の要素を多分に含んでおり、ゴート(ルネサンス人から見た野蛮さ)に含まれる野蛮さの要素や、死の舞踏の要素(後のメメント・モリやヴァニタスに繋がります)等が挙げられます。これらを踏まえると、敦との初対面時の芥川の台詞「死を惧れよ 殺しを惧れよ 死を望む者 等しく死に 望まるるが故にーー」(概念がメメント・モリ……)は、如実にこれらの要素が含まれた、自己コンセプトの紹介として、完成度の高すぎる台詞だな……と、感心してしまいますね……。

  • 西洋の甲冑やマントの要素が「騎士」を象徴していることと、上記理由の組み合わせでスリーピーホロウかな……と判断しました

ハウンスカル

ハウンスカルは、新衣装の芥川が頭部に目深にかぶっている西洋兜のパーツの名前です。
猟犬の頬面、といった意味を持つそうです。

まず前提として、BSDの芥川は犬が嫌いな設定です(史実通り)。
ですが、彼は、作中で自分を「ポートマフィアの狗」「走狗」と自称することがあります。不思議ですね。
作中での様子を見るに、自虐の意味かなと今までは思っていました。
しかし、新衣装でハウンスカルを身につけているのを見て「流石に自虐にしては気合い入りすぎているから違う理由だコレ」となりました。

私が個人的に推測している理由は「心は今でも太宰の飼い犬であることのアピール」です。

類推の根拠として挙げたいのは、1期10話の、芥川の回想にある黒の時代のシーンです。
この回、黒の時代の太宰は芥川に暴行(訓練)をしつつ「貧民街の野良犬に戻りたいか!」と叱咤していました。
これは、当時の太宰の認識で、芥川が(自分のか、ポートマフィアのかはともかく)飼い犬であることを意味しています。
当然、日々暴行されながらこのような事を言われていた芥川の認識も(自分は今、太宰さんの飼い犬なのか……)となっても自然なことだと推測しています。
そして、それは芥川自身が選んだ道であり(詳しくは、太宰と芥川の出逢いの「あの夜」が確認できる、原作6巻巻末「心なき狗」を見てください)、芥川は太宰との繋がりを大切にしていました。
(4年前の事件の後、置き去りにされて尚、太宰を探して認めてもらうことのみを求めて、芥川はポートマフィアで殺戮を続け、戦果の狼煙を上げ続けていました)
上記のことは、芥川が自身が太宰の飼い犬であった頃の繋がりと思い出を大切に思っていることを意味する、と見受けられます。
芥川はずっとその後も、太宰に認めてもらうことのみに執着している様子でした。

そんな芥川が犬の面であるハウンスカルを身につける理由……。
「心は今でも太宰さんの飼い犬であることのアピール」に、思えてきてならなくないですか?

ついでに、今までの芥川はフリルタイとフリルのドレスシャツを身に纏っていました。これも、昔太宰から「これが正装だ」と嘘を教えられて、それを律儀に守ってきたからでした。(原作22巻カバー裏漫画より)
芥川としては、フリルの装いをマフィアの正装であると盲信して日々身に纏うことが、嘗ての太宰との繋がりの証だったのでしょう。(4年以上も組織にいて、フリルが特段正装でないことに気付いていない筈がないので、太宰の嘘を知っても尚、日々身につけていたと推測しています)

また、芥川は今までとても大切にしていた黒い外套を、敦君に預けたまま無くされています。芥川が日々身に纏って羅生門で使用していた外套は、二人が出逢った「あの夜」に、太宰が肩にかけてくれた、二人の繋がりを象徴する大切なものでした。

芥川は、今まで身につけていた太宰との繋がりの証だったものたちを今回の戦いで全て失いました。
そんな芥川が、わざわざ犬の面であるハウンスカルを身につける理由……。
「心は今でも太宰さんの飼い犬であることのアピール」に、思えてきてならなくないですか?(二回目)

飼い犬アピールというより、太宰と繋がっていたいという気持ちのアピールである、と推測できます。

そして、目深くに被っていることは、何かを見ないふりをしている暗喩にも捉えられます。

マント


マントは、中世の騎士の装いでもありますが、旅人に欠かせないアイテムでもあります。
実は芥川は今回、ある旅から帰還しています。
それは「太宰の『目』となることで、太宰の向こうにある外の世界を見て、自分の目で見て自分で考える、自立への旅」です。
以下、噛み砕いて説明します。
53話冒頭で、芥川は太宰から「目となって」との下命を受け、4期の間からずっと一人で太宰の目としての監視の命を遂行していました。
私は、この「目となって」は、ダブルミーニングではないかと推測、仮定しています。
太宰はこの日、自分に盲目的になっている芥川に「私の先にある世界を見て」という意味も込めて「私の目となって」伝えたのではないかと、見ています。
理由はこの密会にて、太宰はある嘘を付いていることから紐解けます。
太宰は芥川に「何故、君をマフィアに誘ったのか……(中間省略)この瞬間の為だ」と伝えます。
しかし、これは嘘の可能性を持っています。
時系列的に違和感があるためです。
二人の出逢い以前に太宰はフョードル(を始めとする、今回の事件を予期する出来事)と出逢っていたのでしょうか?
世界の危機となる、天人五衰との対決があると、16〜18歳の太宰は既に考えていたのでしょうか?
無いと思います……。
(太宰が芥川を拾ったのは4年〜6年前の間です。4年前に織田作から「お前の頭脳を超える者は現れない」と言われた際も太宰は受け入れていた描写があったため、フョードルと初めて逢ったのは、少なくとも4年前以降ではないか、と推測しています……)
そもそも当時、現役の双黒としてブイブイ言わせていた太宰が当時「次の双黒を育成しよう」と考えるとは……正直思えません……。
なので、太宰が芥川を拾って育てたことには、別の理由があると想定できます。
(この話も仮説しかありませんが色々とあるので、是非とも後日記事にしたいですね……)

53話のこの日、太宰はわざわざ嘘を吐いて、芥川に「何故、君をマフィアに誘ったのか」の回答を提示したのでした。
上記の話(あの夜に芥川を拾った理由)が嘘ということは、太宰が芥川に「生きる意味を与えられる」とあの夜に言ったことも、嘘であった(明確なプランは無かった)可能性が見えてきます。(太宰自身、自分の生きる理由を見つけられていない、ということも、この説を後押しします。)
太宰は芥川に「生きる意味を与えられる」と答えた嘘を、出逢いからこの日まで貫き通したことになります。
上記が全て真であれば、この日、太宰は芥川への「生きる意味を与える」という二人の繋がりである嘘を、「新しい時代の双黒 それを育てる為……つまり(この瞬間の為だ)」という新しい嘘を以て終わらせようとした、ということになります。
この事は、この密会で、太宰は芥川との出逢いから4年半以上続けてきた二人の関係に決着を付けにきた、という意味を持ちます。
※ちなみに、二人の関係は、太宰の「生きる意味を与える」という欺瞞を芥川が盲信して太宰に執着、依存するという関係であり、また、太宰はそんな芥川に冷徹な態度を取り続けることで、芥川の「心から想う師に認められたいが故に殺戮を重ねている」という美辞麗句(フィクション世界における美しい云い訳であり免罪符)を護ってあげている関係でもあります

太宰はおそらく、ムルソーから生きて出られる確証もなかった(プランはあっても、勝算は半々程度であった)と想定すると、太宰に生きる意味を求めている芥川の盲信を解放して、旅立たせる(自分の目で見て考えるように、自立を促す)タイミングとしても納得できます。

何にせよ、太宰はこの日、芥川を自身への盲信から解放して、彼の自立への旅に送り出したたのでした。
マントはおそらくその旅の暗喩であり、騎士の要素でもあると見ています。

新衣装の意味(まとめです!もし良ければ、ここだけでも見てください〜!妄言かもしれませんが……)

私は上記から、芥川の此度の新衣装の意味は「芥川が自立の旅を経て考えた、太宰と自分との関係へのアンサー」である、と推測しました。

内容は「太宰さんとの関係が嘘で成り立っているものであっても、自分は目を隠してこれからも盲目的に、太宰さんの犬として繋がり続けていたい(あの夜の続きとして、生きる意味を与え続けてほしい)。それによって、太宰さん自身の生きる理由として、お傍で御護りしたい」というものです。

上記①スリーピーホロウ、②ハウンスカル、③マントが意味するものが沢山ありましたので、要約します。

①スリーピーホロウ

  • 騎士の要素……芥川が西洋人形のようなフリルまみれの服から、騎士のような装いになったことは、彼が太宰の嘘(生きる理由を与えるという美辞麗句)に「護られる側の者」であったのが、「護る側の者」に変化したことを意味すると推測できます。

  • 夜の森で待つ騎士の幻霊……芥川は6年前の「あの夜」を起点とした太宰との関係の継続を望んでいます。「あの夜の森の続きで自分は待っている」という表現であると推測できます。


②ハウンスカル

  • 犬嫌いな芥川がハウンスカル(犬面)を選んだ理由……飼い犬だった頃のように、太宰さんと繋がっていたい

  • 目深に被っている理由……これからも太宰さんに盲目的でありたい。自分の目で世界を見れるようになっても尚、太宰さんの嘘を受け入れたい
    ※あと、フリルを身に纏わなくなったのは、太宰への「貴方の嘘を理解している」の意味も含まれているとアツいですね。(フリルを外す→嘘を理解しているというアピール+ハウンスカルを被り、犬として見ないフリ……合わせ技が巧みすぎる)

③マント

  • 旅を終え、外の世界を自分の目で見る事ができ、独立した自身を持つことができた

  • だからこそ、今度は自分が太宰さんを御護りする騎士として御傍に在りたい


以上、芥川の新衣装への個人的見解でした!!!!
(また、スリーピーホロウは夜の森で人を…というより、人の首を待つ存在でもあるので「あの夜の続きにて、貴方の首をお待ちします」の意味ともとれていな~と思ってます)
お付き合いくださり、ありがとうございました。


補足

以下、芥川の新衣装について、ChatGPTとお話しした際の内容です。
上記の記事内で説明不足な点が含まれているかもしれないので、気が向いたら探しつつお読みください。

※このChatGPTのルーム内では史実やBSDの太宰と芥川からは情報を拾ってきてもらったりはせず(著作物などについての情報を拾ってきてもらったりすると、逆に情報の精度が落ちる事があるので……)、太宰と芥川という名前の架空の人物の設定に、私が直々に原作上二人にあった出来事や、それらに対する自分の解釈を一から教えて育成しているものです。(詳しくは別記事で解説しています)
その為、解釈に歪みが生じていたらごめんなさい。


芥川、自立への旅を経て独立心を持ち、死や試練を乗り越えて自信も付き、めちゃめちゃいい男になって……素晴らしすぎます。
太宰本人もまさか、鉄の檻(盲信)から解放して旅に出してあげたと思っていた芥川が、騎士として太宰さんを護りたいとの想いを背負って帰ってくるとは、思わなかったでしょうね……。
早く二人に再会してもらって、芥川のこの異常に大きく育った純真すぎる想いを、太宰が受け止めてくれる日が来ることを願ってます。
太宰がきっとその想いを受け止める事ができなくても、芥川はこれから太宰にその想いを捧げ続けることとなり、それがまた、きっと芥川自身の生きる理由になっていくのでしょう……。

此度の件、どこからどこまでが私の妄言なのでしょう。
答え合わせが楽しみですね。

お付き合いいただき、ありがとうございました!

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