言霊

言霊とは
古代日本で、言葉に宿っていると信じられていた不思議な力。発した言葉通りの結果を現す力があるとされた。

だそうです。
非科学的でオカルトの類は信じてない私ではありますが、こと言霊に関してだけは信じてる…というか脳がそもそも備えてる能力だと思ってまして。
例えば朝起きたときに
「今日はいい日になる」
とボソリと呟けばいつもより若干いい日になってるような"気"がするし
飯屋に入る前に
「絶対美味いやん」
って言えば普通に入るより若干味が濃くなっている"気"がする。
要は脳味噌なんて"気"でしかないわけです。
江戸時代以前の薬なんかは大抵神や仏の力なんて宣伝文句で売り捌かれていたそうだし、エナジードリンクやら栄養ドリンクを飲めばどこか元気が湧いてくる感じがするし、上島竜兵さんは焼酎をローションにすり替えられても「この焼酎糸引くなぁ」と言いながら酔っ払っていたそうですし、僕たち人間は自分の脳に上手く騙されながら生きているわけです。

ただ、その逆もまた然りなわけでして。
年末の忘年会で「最近気になる女でもいるの？」みたいな話になって、今思えば黙ってりゃあよかったんですが不器用な人間ですから何も考えずに「いるんですよね〜」なんて調子づいて話してしまったわけです。別にそんなに考えもせず話したしその場で楽しかったからいいんですが、問題なのは”言葉で発してしまった”ということです。
その次の日から見事に脳が言葉に騙されてしまいまして、その女性のことが気になって気になってしょうがない！我ながらお粗末な脳味噌で情けなくなりますが、まぁこれはこれでそんなもんかと受け入れて気持ちよく騙されてやろうと思います。

というわけで
「あの女性といい感じになる！」
という随分と曖昧でざっくりとした言霊をここに残しておきます。
宿れ！言霊！