井の中の蛙、大海を知らず・・・
この諺が好きなんです。
意味は
「小さな井戸の中にいる蛙は、大きな海などの井戸の外にある世界のことを知らない」と言う意味から、自分の狭い知識にとらわれてしまい、物事の大局的な判断ができないこと。(ウィクショナリー日本語版)
近年SNSが流行して様々な情報に知らず知らずのうちに触れるようになりました。
知らなかった有益な情報を得られることもあれば、知らなくてよかったような嫌な情報にも触れてしまうようになりました。
諺になぞらえて言えば、我々現代人はいとも簡単に”大海を知る”ことができてしまっているわけです。
良いことですよね。知らずに死んでいくはずだったことを毎分毎秒知り続けることができる。なんて素敵なことでしょう。
聞いた話によると最近じゃ「スマホ認知症」なんてのがあるらしく、脳が情報過多になり思い出したいことが思い出せなくなる症状だそうです。情報量が人間のキャパシティを超えとるわけです。デジタル社会ですな。
なんだか皮肉っぽく文章を書いている僕ですが、Twitterなんてもう10年以上やっているし、Instagramもやってるし、TikTokだって最近始めました。僕だって立派に情報にまみれた現代人です。
それなりにSNSを楽しんでいる僕ですが、SNSに触れているとどうにも気持ちが悪い感じがずっとあるんです。触れるたびに人間らしさのようなものを失ってるような気がして。うまく言えませんが。
じゃあ辞めればいいじゃんとも思うんですが、色々と便利だし辞められない体になってしまっとるんですな。だからせめて血の通っているようなSNSの使い方がしたいと常日頃思っているわけです。
話は戻りますが「井の中の蛙、大海を知らず」の続きがあるのをご存知ですか?
「井の中の蛙、大海を知らず。されど、空の蒼さを知る」
狭い知識だからこそ知ることができる素晴らしいものもあるという意味に変わります。この続きがあるから、この諺が好きなんです。
現代社会で見過ごしてしまいがちな”空の蒼さ”に気付けるような大人でありたいなとつくづく思う今日この頃です。
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