見出し画像

NPOとは?

ここ数年、ニュースなどでよくNPOまたはNPO法人という言葉を聞くように感じます(私の個人的な思いです)。
よく分からないので調べてみました。
_________________

NPOとは、Nonprofit  Organizationの略で、広義では「非営利団体」、狭義では「非営利で社会貢献活動や慈善活動を行う市民団体」。

NPO法を作るきっかけとなったのは、1995年の阪神・淡路大震災。
当時、ボランティア団体の多くは法人格がなく、社会的にあまり認知されていないために税制優遇がないなどで寄付などが受けにくく、団体として活動しにくいという問題があったようです。
なので、ボランティア活動をする団体を法人にできるように法制化したという事のようです。

NPOには「NPO団体」、「NPO法人(特定非営利活動法人)」、「認定NPO法人(認定特定非営利活動法人)」の3種類がある。
NPO団体が認証を受けるとNPO法人に、NPO法人が認定を受けると認定NPO法人になる。
※ここで言われている「非営利」とは、団体が事業を通して得た利益(余剰金)を出資者らに分配してはいけないという事を意味していて、収益(余剰金)をあげてはいけないという意味ではないとの事です。
余剰金は事業継続のために使われます。

■ NPO団体・・法人格を持たない
任意の団体であり、設立する際にとくに必要な手続きなどなく、個人の集まりであるため名乗るだけで設立できる。活動内容に制限無い。
■ NPO法人・・法人格を持つ
所轄庁(都道府県庁)などから認証を受けた特別なNPO団体は「NPO法人」となり、さらに高い公益性をもっていると認定されると「認定NPO法人」となる。法人自身と寄付した人や法人にも税制のメリットがある。
そのかわり、事業報告書の作成、情報の開示、書類の所轄庁への提出などの義務がある。
________________

◆日本にどのくらいNPO法人があるかネットで見ると、23年度7月末で認証法人数が50,183、認定法人数が1,273という数字が乗っていました。

◆NPO法人の原資は何?
・会費 ・寄付金 ・助成金 ・補助金 ・活動収益、事業収入 ・借入金
とのこと。
◆特定非営利活動とは、何の仕事でもいいというわけではなく、以下の20種類の分野に該当し、不特定多数の利益に寄与するものであること。
・保健、医療または福祉の増進を図る活動
・社会教育の推進を図る活動
・まちづくりの推進を図る活動
・観光の振興を図る活動
・農山漁村または中山間地域の振興を図る活動
・学術、文化、芸術またはスポーツの振興を図る活動
・環境の保全を図る活動
・災害救援活動
・地域安全活動
・人権の擁護または平和の推進を図る活動
・国際協力の活動
・男女共同参画社会の形成の促進を図る活動
・子どもの健全育成を図る活動
・情報化社会の発展を図る活動
・科学技術の振興を図る活動
・経済活動の活性化を図る活動
・職業能力の開発または雇用機会の拡充を支援する活動
・消費者の保護を図る活動
・前各号に掲げる活動を行う団体の運営または活動に関する連絡、助言または援助の活動
・前各号に掲げる活動に準ずる活動として都道府県又は指定都市の条例で定める活動

■NPO法人の代表や職員はボランティアではなく、普通の会社員と同じように給料(基本給+残業代等)が支給されています。金銭的支給がなければ安定的に働ける人がいなくなってしまうという事だからだそうです。
ただ、団体によって無給のところ、安いところ、高いところと色々あるようです。

■ネットを検索すると、「内閣府NPOホームページ」などで全国のNPO法人の情報を見ることができます。興味ある方はご覧になるとよいと思います。
※寄付を検討されている方などは、目的の団体の事業内容とか会計報告などを確認し、理解してからされたほうが良いかと思います。
過去、詐欺まがいの事件もおおくあるようです。

ー--------------
NPOと似た言葉にNGOというのがありますが、外務省の説明によると、
「どちらも市民が主体となり、営利を目的とせずに、課題を解決したり、よりよい社会をつくる活動を行う団体のことを指す。日本では、海外の課題に取り組む活動を行う団体をNGO、国内の課題に対して活動する団体をNPOと呼ぶ傾向にある。」
とあります。どちらも民間団体であり営利を目的にしていない団体。
























この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?