中央東線駅ナンバリングの謎
一昔前駅ナンバリングと言えば東京メトロや大阪市営地下鉄(現:大阪メトロ)などの地下鉄にしかないイメージでした。
かつて日本(の一部の業界)が沸いたインバウンド最盛期と東京五輪が追い風があった頃、JR東日本では2016年4月6日付プレスリリースにて同年10月1日より順次首都圏各線にて駅ナンバリングを導入すると発表しました。
JRの「J」と路線名の頭文字などで構成されていて、京浜東北線の「JK」、中央快速線等の「JC」、湘南新宿ラインの「JS」、山手線の「JY」など、なんだかいかがわしいものが付与されてます。
それから3年後の2020年3月23日に八王子支社のプレスリリースで中央本線初狩〜小淵沢間に駅ナンバリングを導入すると発表。ChuOのCOを取り、大月のJC32から数字だけ引き継ぎCO32〜CO51が付与されました。JK51は西立川が付与されるので、COになったのはわからなくもないのですが疑問点があります。
お察しの良い読者諸兄はCから始まる駅ナンバリングをご存知かと思います。そうJR東海です。
東海のナンバリングはCentralの「C」にあとは東から順にA.B.C.〜と付けていく非常に無機質な付与の仕方です。
しかしCA.CB.CCとCOに似たような響きなのは偶然なのでしょうか?
注この先はあくまで筆者の推論となります。
考察の鍵はリニアにあります。静岡県知事のせいでいつ完成するかは不明ですが、1989年10月2日付の朝日新聞で当時の運輸省とJR本州3社の間で「東京-甲府間と大阪-奈良間の在来線の収入減の影響は、各社間で経費配分する」という極秘会談があったという報道がありました。
今から30年以上昔の会談なので、現在も生きているのかは不明です。ともすれば内容が変わっているかもしれません。
それは会社境界の変更です。リニアができてしまえば東にとって大月以西の中央東線はお荷物となります。それを経費配分なんてまどろっこしい方法ではなく、そもそも東海にぶん投げればいいという発想です。
そのために下準備として、インバウンド需要のある大月を境にナンバリングを分けてる・・・なんて考えたら少し面白いですよね。
現実的には移管するには、完全民営化した両者に国鉄改革法を根拠法とした民営化基本計画で示された、事業引継範囲がまだ縛りを利かせているのか不明ですし、いくらリニアで儲かる(つもり)とはいえ、東海が引き受けるかは未知数です。
さてさて、そんな未来もあったら面白いなとは思いますが、実際にどうなるのかはリニアが開通しないことにはわかりません。その時まで座して待ちましょう。
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