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小説丸にて、グレゴリー・ケズナジャットさん『鴨川ランナー』(講談社)を紹介しました

小学館のサイト、小説丸にて担当中のコラム、「週末は書店へ行こう!目利き書店員のブックガイド」、大塚担当回が公開となりました。

今回紹介したのは、グレゴリー・ケズナジャット『鴨川ランナー』(講談社)です。

作家のデビュー作の冒頭で、身体の内に電流が走ったような体験を、これまでに何度かしています。

絲山秋子さん『イッツ・オンリー・トーク』
長嶋有さん『サイドカーに犬』
津村記久子さん『君は永遠にそいつらより若い』
滝口悠生さん『楽器』

あたりが今、つよく記憶に残っています。

久しぶりに、これらの作品とまったく同じ体験をしました。

これからもずっとこの人の小説を読もう、と、『鴨川ランナー』を読みながら、もう決めていました。

「日本語を母語としない作家」で、おそらくリービ英雄を思い出す方もいらっしゃると思います。
「あわせて読みたい本」は『星条旗の聞こえない部屋』をあげるかどうか迷った末、
リービ英雄が解説を書いている、多和田葉子『エクソフォニー』(岩波現代文庫)をあげました。

2021年は、この作家の登場に集約されると言っても過言ではないと思います。
もっと取り上げられてほしいし、もっと読まれてほしいです。
未読の方は今からでもぜひ!

https://shosetsu-maru.com/bookguide/24

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