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カーブする駅のホームと銀色の車

朝日出版社WEBマガジン「あさひてらす」で連載中の、「何を読んでも何かを思い出す」、第19回目が更新されました。

タイトルは「カーブする駅のホームと銀色の車」です。

高校生のころを思い出したのは、間違いなく柴崎友香『続きと始まり』がきっかけでした。

※3/22追記
柴崎友香さんがX(旧twitter)で、紹介してくださっていました。
https://twitter.com/ShibasakiTomoka/status/1770767074991751364?t=5Wvrs0pdrnDTS_2DZT05vw&s=19 
 

わたしはもう、身近に大きな災害が起きていなかったころのことを思い出せない、でもたしかにそんなときがあった。
それは限られた時間の、限られた土地でのことだったのに、自分以外の何かに思いを寄せることもせず、まるで自分自身が無敵であるかのようにいられたのは、若さのせいでもあったのだと思います。

大学で自分の好きな道にすすんだこともあり、大学での出会いがいまの自分に影響を与えているところが、どうしても大きいと思っていたのですが、

似たような境遇の同年代の男女が、雑多に集められた高校という場所も、あたりまえですが今の自分に大きな影響を及ぼしているのだ、と思えたのは、当時同じ部活に所属していた友人たちと、昨年、30年ぶりくらいに再会したことがきっかけでした。

思いがおよぶところ、およばないところ、ありとあらゆる時間のつみ重ねで、わたしができている。

読んでいただけるとうれしいです。

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