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タロットと西洋占星術のリンク①~12星座の分解     

皆さま、こんにちは。
2年続きました「マカロンと行く占い旅」は今回からリニューアルします。いつもお読みいただきありがとうございました。
 
今回からはタロットリーディングに西洋占星術の知識を取り入れ、リーディングの幅を広げてみてみましょう!! というテーマで進めてみたいと思います。
 
タロットは西洋占星術とリンクするところがあり、星座、惑星、4つのエレメント(火地風水)にも対応しています。占星術を理解していると、カードの意味がより深まり、スッとリーディングできるようになります。占星術と一言で言ってもとても奥が深いですが、タロットと占星術がどうリンクしているのか? まずは基本中の基本から探って参りましょう。
 
みんながよく知っている12星座ですが、それぞれに意味があり、2区分、3区分、4区分に分けることができます。12星座(サイン)に対応するタロットカードを含む表を作ってみたので、チェックしてみてね!!

占星術×タロット対応表

2区分とは
牡羊座から交互に男性星座女性星座の2つに分けることができます。と考えるといいかもしれません。男と女、表と裏、日向と日陰というように、万物は相対する2つのものから成るという考え方です。


男性星座グループ
牡羊座双子座獅子座天秤座射手座水瓶座の6つ。4区分をみると、グループになっていますね。
は上に舞い上がっていく性質があり、外に向かっていきます。自分を打ち出し、積極的で大胆に行動する傾向があります。
 
 
女性星座グループ
牡牛座蟹座乙女座蠍座山羊座魚座の6つ。4区分をみると、グループになっています。
は下へ沈む性質があり、内に向かっていきます。内面の充足、周囲と折り合いを付けながら物事を進めていく傾向があります。
 

○2区分を意識したタロットリーディングするときのヒント!!
 
男性星座グループの星座に対応するカードは、皇帝恋人たち正義節制です。小アルカナではワンド(火)ソード(風)です。上記に述べた特徴から、(数字にもよりますが)事象が全体としてビビットに、ハッキリ、くっきり、強烈!!に出る傾向があります。例えば、連絡がくる、来ないはハッキリしています。がそれぞれの位置に出た時は、対立し、やり合う形になります。
 

女性星座グループの星座に対応するカードは、法王戦車隠者、死神悪魔です。小アルカナではペンタクル(土)カップ(水)です。こちらは動きの振れ幅としては穏やかです。正逆の事象がそれほど変わらないカードがあったりします。ただ、上記にも述べたように土と水は内に向かう性質から、事象が表面的に捉えにくく、内面の問題、人の情念のようなものは重くなるので注意深くリーディングする必要はあります。がそれぞれの位置に出た時は、一体化しやすいのでそこから新しい何かが生まれやすい傾向にあります。
  
 
●3区分とは
活動、固定、柔軟の3つに分けられ、ここでもう一段階細分化されます。例えば、のグループ牡羊座獅子座射手座は同じであっても役割が違うになります。牡羊座活動の火獅子座固定の火射手座柔軟の火というように、風、土、水も同じように分けられます。


活動宮グループは、いわゆる季節の始まりである春分、夏至、秋分、冬至にあたる星座です。
牡羊座(火)蟹座(水)天秤座(風)山羊座(土)になり、4分割のエレメントはすべて違います。
これらをカーディナルサインと言います。特徴は、中心になって活動、言い出しっぺ、いつも新しいことに挑んで動き続ける傾向があります。

活動宮グループ

固定宮グループは、牡牛座(土)獅子座(火)蠍座(水)水瓶座(風)になり、これらをフィクストサインと呼びます。特徴は、安定、持続力、そのため環境の変化に順応するのが大変、頑固、自分なりのこだわりが強いです。

固定宮グループ

柔軟宮グループは、双子座(風)乙女座(土)射手座(火)魚座(水)になり、これらをミュータブルサインと呼びます。特徴は、適応力、その場の雰囲気に合わせて臨機応変に対応、変化の中で気づきやアイデアが生まれやすい傾向があります。

柔軟宮グループ

○3区分を意識したタロットリーディングするときのヒント!!
 
大アルカナには解釈が難しいカードがあったりします。特に、節制などは抽象度が高く、どうリーディングしたらいいかわからなくなるときはありませんか? そんな時はこの3区分の意味を加味して考えることができます。はコツコツ続ける固定宮なので、忍耐強いと言われる所以はここにありそうです。節制は臨機応変の柔軟宮なので、自分と違う考えでもまずは受け入れ、自分なりに昇華していく力が備わっているのは頷けます。カードの意味を捉えきれない時は、一旦、この3区分に戻って考えてみるとスッキリするかもしれません。
 
時期をみることも
だいたいどのくらいの時期に?という質問は多いと思いますので、12星座に対応するカードがわかっていると、その星座の期間を使うこともできます。
 

●4区分とは
のことで、万物はすべて4つのエレメント(四元素)で出来ているという古くからの西洋思想です。これら4つのものを混ぜて金を作り出そうとした中世の錬金術師たちは、いつしか四元素を占星術に結びつけていったという説がありますが、確かに人と人が出会って起こる現象は、見事に金を作り出せるのか、真っ黒焦げになるのか、蒸発して消えるのかといった化学反応と似ているかもしれません。
 
 
火のエレメントの特徴
火は生きる力と野性的なバイタリティ、原初のパワーです。理屈云々より生きるための行動をするため、とてもわかりやすいです。燃える火は目立つので人が集まり、賑やかになるのも特徴。情熱やる気仕事を意味します。燃え続けるにはいつも新しいことにチャレンジして、新鮮な気持ちでいることが大切です。小アルカナはワンドになります。
 

土のエレメントの特徴
土(地)はめったに動かないものであることから、安定を好みます。衣食住を整えるために生活の基盤を作る努力を惜しみません。忍耐強く持久力があります。この世の形あるもの、地位、財産、不動産、権利などを獲得していく傾向があります。人の存在、肉体五感健康才能を表し、実務能力は抜群、物を見る目が備わっている分、自分なりのこだわりが強く、好き嫌いがハッキリし、頑固になります。小アルカナはペンタクルになります。
 

風のエレメントの特徴
風はどこまでも舞い上がって壁を超え、隙間でも入り込みます。風の噂、風を読む、といった言葉があるように風は情報や伝達、テレビ、ラジオ、新聞、インターネット、世論や論調などを表しています。分け隔てなく人とのコミュニケーションに長け、交渉や駆け引きなど知識知性を活かして切り抜けていきます。感情を挟まない論理的思考で物事を公平に扱いますが、時に人の気持ちを置きざりにしてしまうことも。小アルカナはソードになります。
 

水のエレメントの特徴
「水は方円の器に従う」ということわざがあるように、どんな器に入れてもその形になることから、人の気持ちに共感する性質があります。喜怒哀楽の感情愛情などの情緒面は水で表されます。潜在意識を象徴する海も液体であることから神秘的なことや直感力にも長けています。水は淀むとたちまち新鮮さを失い、生気をなくしてしまうことも。小アルカナはカップになります。
 
 
○4区分を意識したタロットリーディングするときのヒント!!
 
4つのエレメントは小アルカナの区分に用いられていますので、小アルカナではそのまんま特徴を使うことができます。しかし大アルカナでエレメントを意識するには難しいカードもあったりします。節制などは絵に火らしきものが描かれておらず、火をイメージしづらいかと思います。節制射手座に当てはめられているのは、実は射手座の支配星である木星からきています。このように惑星由来で対応しているカードもあります。
 

大アルカナでも、エレメントの意味をそのまま表しているカードは沢山あります。この中でも皇帝正義恋人たちなどはイメージしやすいかと思いますが、イメージしにくいカードは惑星や、ハウス対応の方がピンとくるカードもあります。惑星やハウスについては次回以降触れていきたいと思います。
 

リーディングでは、スプレッド上でそれぞれの位置に同じエレメントがでていれば共感、共鳴をしているという見方をします。例えば相手がでこちらがだったりすると、こちらの想いは吹き飛ばされ、想いがなかなか伝わらないとみたりします。このようにエレメントは大きく俯瞰して見ることができますので、わからなくなったらエレメントで考えてみるのもいいでしょう。
 

今回は、星座に対応したカードの大きな流れの紹介でした。次回は3区分をもう少し掘り下げて、活動の火固定の火柔軟の火はどう違うの?など、考えてみたいと思います!!


文・イラスト:
加藤マカロン

【著者プロフィール】
加藤マカロン

イラストレーター&占い師。公式サイトは、マカロンタロットweb 。カードの基本的な意味などを知りたい方は、『マカロンタロットで学ぶタロット占い』(駒草出版)をご参照ください。SNSは、Twitterアカウント (@katomacalon)、facebook などでも情報発信中。



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 






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