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フットボール Experience設立についての経緯

 初めまして。狛江市の総合型スポーツクラブででフットボールExperienceというサッカー教室を担当している者です。
この度、フットボール Experienceの活動や考えを主に会員の方へ知っていただくためにブログを開設しました。
初めて公開でブログを書くことを決めました。ただ、実名等出すのは抵抗があるので、「担当者」という形で載せようと思います。

記念すべき最初のブログ記事ではフットボール Experienceの設立について振り返ります。
設立は2019年7月。
7月12日(金)が最初の活動でした。

なぜフットボール Experienceを設立したのか?
それは10年以某地域で少年サッカーと中学校の部活に関わり、様々な経験をしてきたことで一つの考えに到達しました。

・スポーツの意味とは?

この考えに至るには、ずいぶん前の出来事から振り返ります。
私が関わっているチームは強豪とはお世辞にも言えないチームです。
でも、選手の素材としては決して悪くないし、強豪と呼ばれる選手たちと比べても全く劣っていない、そういう自負もありました。
それでも結果を出すことはなかなかできなかったんです。
これは指導者である私の実力不足以外なのものでもありません。

私が指導者になって1年くらい経った時、5年生大会で区大会でベスト4に入ることができました。
当時の選手たちは、とても上手な選手たちが揃っていて、保護者の方たちも協力的な人たちばかりでした。

このチームなら都大会にも絶対にいける!

そう思った私は都大会出場を選手たちに目標として掲げたのです。

「可能性があるんだから、都大会にいくぞ!」と。

しかし、待っていたのはチームとしてまとまることができないことでした。
地域がらというか、このご時世とでもいうか、チームには受験をする子が多くいたんです。他の習い事をする子もいて。
6年生になるにつれて、受験のため休部を申し出る選手、週2回の練習が週1回になる選手が出始め、練習試合も来たり来なかったりする。
私は当時それをどうしても許すことができなくて、そういった選手たちを控えにし、下の学年で上手な選手たちを積極的にレギュラーにしていたんです。今思うと休む選手を「悪」、積極的に参加する選手を「善」としていたのでしょう。

「そんなんじゃ都大会にいけないだろ!」

この思いにしばらく駆られることになるわけでした。

実際には、この代だけでなく、数代にかけてこのジレンマと私は戦っていくことになっていったのです。
結局チームは都大会出場することはできませんでした。
一連のことはこの代だけではなく、他の学年でも同じような事が起こりました。
拒否反応を起こす私に待っていたのは保護者からの反発でした。

コーチ対保護者 犠牲になったのは子どもたち

何とか結果を出そうとする私の対応は、今思うと選手たちの気持ちを無視するものだったと思います。
ある時を境に、協力的だった保護者の方たちからその熱量を感じなくなっていったのです。
後々聞いたのは、区でベスト4になった代の保護者の方たちは、下の学年の選手たちが入ってくることに抵抗を感じていたようです。
当時はまだ11人制の公式戦で、5年生たちは17,8人くらいいました。勝敗よりもこのメンバーで楽しくサッカーしているところを見ていたかったらしいです。それ、卒業後にわかったことなんです。
私と対立するのではなく、積極的なグループと受験・習い事グループにあっさりと分かれてしまったのです。
保護者が私に相談することなく、サバサバと決定事項のみ伝えられることに。
他の学年では、私が始めたブログの内容が、ちょっと過激でした。そこに不満を抱いた保護者から長文の手紙を頂き、子どもは退会することに。
方針に納得がいかないと。
サッカー好きなのに、楽しくできないでいる、という内容でした。
結果的に、私のせいでサッカーをやめるという子どもが犠牲になったのです。その子だけでなく、声をあげずして退会していった子どもたちは少なからずそういったことが原因だったのかもしれません。

その手紙もそうだし、区でベスト4にいった代の保護者の本音を聞いたことで私の中で小学生年代のサッカーに対する考えが変化していきました。

それの最初のきっかけとなったのは2つの出来事です。

衝撃を受けたことで、それ以降、この年代で何が必要なのかを求め様々な場所へ出向き、たくさんの人から話を伺うことができました。
これらについては別の機会でここに載せたいと考えています。

たどり着いたのは、冒頭で述べている「スポーツの意味」です。

このスポーツ庁の記事にわかりやすく書いています。
誰でも気軽に。いつ始めてもいつやめても、そしていつまた始めてもいいわけです。スポーツって。
そして大きな経済負担をしないと質の高い指導を受けることができないことにも疑問を感じていました。
高い月謝等を払うことでしか質の高い活動に参加できないというのはスポーツ本来持っている意味や価値にそぐわないと思ったのです。

そんな考えを抱き続けているうちにたどり着いたのが「総合型地域スポーツクラブ」でした。
そしてそれが狛江市にもあるということを知り、直接問い合わせました。それが今の総合型スポーツクラブだったんです。

幸いにも会長には暖かく迎え入れていただき、たくさんの助言をいただきながら「フットボール Experience」の活動をスタートすることができたわけです。

大きな経済負担を負うことなく、誰でも気軽にスポーツができる環境。
より充実した活動を提供していくための第一歩を踏み出したわけです。

次回では、活動が始まってからの内容についてお知らせしたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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