10/31(日) 東京メイン 天皇賞(秋)予想

こんばんわ、小松菜です。

今週のメインレースは天皇賞(秋)。三冠馬コントレイルやG15勝馬グランアレグリア、今年の皐月賞馬エフフォーリアと超豪華メンバーが揃ったビッグレースです。

三冠馬として得意の府中では負けられないコントレイルか?史上初のスプリント・マイル・中距離G1三階級制覇をめざすグランアレグリアか?馬券意外にも楽しみなレースです。

【今回の結論】

◎エフフォーリア
〇グランアレグリア
▲ポタジェ
△トーセンスーリヤ
☆カイザーミノル

1.10/30(土)東京芝の馬場状況

今週からBコース変わりで痛んできた内が再び使えなくなったため、かなり内前有利になっている印象です。

また、好天が続き時計の出る軽い馬場になっています。

なお、天気予報によると10/30(日)15時ごろに弱い雨が降るとのこと。大きな馬場悪化はないと思いますが、当日の天気には注意が必要です。

東京2000mというコースは、速い時計が出る馬場だとスピード能力のあるマイラー有利、馬場が渋ると中距離馬が有利と傾向がはっきり変わってくるため、当日の馬場状況には注意を払いたいです。今日と同様の馬場であればマイラー有利寄りになるかな、とは考えています。

2.展開予想

絶対ハナを切る逃げ馬がおらず、上位人気馬は3頭で分かれ3強となっているため、誰がハナを切るか?誰が誰をマークするか?が読みにくいレースです。

想定隊列(スタート直後)

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想定逃げ馬は、テンの速さから⑩カイザーミノルとします。鞍上横山典騎手も思い切って逃げるタイプなので「前ポツン」が出そう。(一般人がこの鞍上の考えを読み切るのは至難ではありますが…)

次点でテンの速い④ポタジェ⑤エフフォーリア⑥トーセンスーリヤが出たなりで⑩の後ろへ。インが有利な馬場なので、ここはそのままラチ沿いを確保してきそう。

⑤エフフォーリアの鞍上横山武騎手は、内枠の先行馬に騎乗する場合はラチ沿い確保を好むタイプなので、前目・内目のこのポジションにすんなり収まるはず。

⑨グランアレグリアもテンはそこそこ早いですが、マイラーらしい前進気鋭があり、前に馬がいないとオーバーペースで行ってしまうため、先行集団④⑤⑥の後ろへ付け、前に壁を作りにいくはず。2000mという距離への不安もあるため、ラチ沿いの最短距離かつ前に壁を作れるポジションが理想で、並び的にも無理せずそのポジションがとれそうです。3強の一角⑤エフフォーリアを見ながら進められる点も〇。

①コントレイルは出足は一息なため、グランアレグリアを見る形でのポジション取り。大阪杯の時と同じようなポジション取りですね。距離に不安はないですが、最内枠を引いたので終盤まではラチ沿いで進めることになりそうです。

また、外枠を引いた先行馬⑬ペルシアンナイト⑭カレンブーケドール⑮菱イグアスは、ある程度無理してでも前に出してくるかと思います。出たなりで進めると延々外を回されるか内枠先行馬より悪いタテのポジションを取らされるため、ここは出してくるはずです。思い切って逃げ馬の位置まで出すか、先行集団付近につけるかは内枠の馬の動きを見ながら。

この段階で、出たなりで理想のポジションを取っている内枠馬と、無理にポジションを取りに行く外枠馬は有利・不利が付いてしまっていますね。外枠馬は厳しいです。

想定隊列(向こう正面)

画像2

内枠の馬はスタート後に取ったポジションを確保。外枠馬は妥協できるポジションを探して落ち着きます。

⑩以外に大きく引っ張る馬はいないため、ペースとしては落ち着いた流れになりそうです。

3強の視点としては、前を行く⑤エフフォーリアを⑨グランアレグリアが目標にし、更にそのグランアレグリアを①コントレイルが見る形。⑤の位置取りは概ねここだと思いますが、①⑨は少し不確定要素ありです。

まず⑨グランアレグリアは先行集団を壁にしてペースが落ち着けばこのポジションでOKですが、かかって行きたがってしまった場合は④⑤⑥の前か横かくらいまで上がっていきそうです。

グランアレグリアが得意としているマイルG1は、4Fあたりのラップタイムが11秒台後半。例年12秒台前半で流れる天皇賞秋の流れは、グランアレグリアからすると「遅い」流れになるので、我慢できなくなる可能性もあります。(大阪杯では抑えて走れていますが、「抑えて走れていた」のか「馬場が悪くて結果抑えた走りになったのか」は難しい所)

次に①コントレイルですが、これは鞍上福永祐一騎手がコントレイルの末脚をグランアレグリアと比較してどう捉えているのかで変わってきます。2000mでもグランアレグリアの後ろからだと届かないと考えている場合は、この向こう正面か、コーナーでグランアレグリアの横までポジションを上げることになります。逆に、後ろから行ってグランアレグリアを差し切れると評価している場合はグランアレグリアの後ろのままのポジションを取り続けることに。個人的には、福永騎手はコントレイルへ全幅の信頼は置いていない(あくまで個人の印象ですので悪しからず)気がするので、どこかで動かしていくかな、と思っています。スタミナ能力は間違いなくグランアレグリアより上ですしね。

また、この辺りで外を回すロスが気にならないスタミナを持った⑦ワールドプレミア⑯ユーキャンスマイルあたりは、①⑨を素直に外に出させないよう蓋をするような動きを取ってきそうです。この辺りを上手く捌けるかはルメール騎手・福永騎手の腕次第ですね(つまり心配しなくていいのでは?)

想定隊列(3コーナー~4コーナー)

画像3

マークする相手は変わりませんが、4角の出口辺りで直線の進路を確保する動きを取っていくことになります。

⑤エフフォーリアの進路取りは直線向くまでインベタです。これは横山武騎手の特徴で、内枠の先行馬に乗ったときはほぼ例外なくこの乗り方をしています。皐月賞のエフフォーリアや、セントライト記念のタイトルホルダー、オールカマーのウインマリリンなどを参照ください。詰まって大敗することもありますが、中途半端な騎乗をするぐらいなら一番勝率の高い方法を、という思い切りの良さの表れかもしれません。

⑨グランアレグリアは末脚に絶大な自信がありますので、良きタイミングで外に進路取り。

①コントレイルは前述の通り、グランアレグリアを見ながら後ろをついていくか、先に持ち出して被せていくかは微妙です。たぶん外から被せて簡単に外に出させない運びをするんじゃないかなぁ…

外から被せてくるのは後方の馬も同様なので、⑦⑯あたりが①⑨をまとめて閉じ込めようとしてくる可能性もあります。この辺りを上手く捌けるかはルメール騎手・福永騎手の腕次第ですね(つまり心配しなくていいのでは?)

想定隊列(直線コース)

画像4

内前有利の馬場状況と、そこまで上がらないペースを想定すると、青○で囲ったエリアは展開上有利な位置取りです。

緑のエリアは青よりは厳しいですが上がり能力次第では十分届く位置。赤のエリアは相当厳しい(ほぼ無理)な位置取りです。

また、青エリアの内⑬⑭⑮は序盤のポジション争いで脚を使ってしまうため、穴馬としては④⑥⑩あたりを狙っていきたいところです。

3強の中では最も⑤エフフォーリアには展開利がありそう。ただ、東京の直線で無類の強さを持つ⑨グランアレグリアなので、多少のポジション不利は余裕で覆すことも全然ありえます。

この辺りは、最終的なオッズとの兼ね合いで一番割のいい馬を狙っていきたいですね。

3.予想印

◎ ⑤エフフォーリア

3強の中で最も展開に恵まれそうな馬ということで◎を打ちます。

この馬の強さは安定した先行力と追ってからの反応の良さで、東京コースにも2000mという距離にも不安はありません。

ダービー以来叩きなしでのぶっつけですが、ノーザンファーム天栄の外厩仕上げなので仕上がりは問題ないでしょう。追いきり映像でも追ってから実に素直な素晴らしい反応を見せてくれています。

ダービーでは追いだしが若干早くなってしまったこともあり、終いが甘くなって差されてしまいましたが、ひと夏を超えた成長で最後まで押し切ってもらいたいところ。

中距離戦線での世代レベルはまだ未知であり、初古馬戦ということで不安要素はありますが、そのあたりはオッズに反映され3人気に落ち着きそうなので、◎で十分勝負できると考えています。

〇 ⑨グランアレグリア

府中の直線でこの馬より切れる馬いる?

前走の安田記念、中2週で仕上がりに不安のあった中で、直線詰まるロスもありながら差のない2着に残したところを見て、二度とこの馬に逆らうのはやめようと思いました。

元々間隔は開けた方が走る馬で、休み明けでリフレッシュしてきたここではまず万全で出てくるでしょう。喉なり手術明けの不安はありますが、GⅠの舞台においては「出走してきた=状態問題なし」との判断かと思いますので、この点での割引はなしです。

気になるのは2000mという距離。展開予想の中でも書きましたが、しっかり前に壁を作れて、内ラチをロスなく通れればまず持つと思います。馬場状況も(このままいけば)マイラー有利の速い時計の馬場になりそうですしね。

ひっかかって行ってしまった場合は持たないだろうということと、内に閉じ込められるリスクも多少なりあるため、評価は対抗まで。

終わってみればグランアレグリア、終わってみればルメール騎手となってそうな気もしますが。

▲ ④ポタジェ

展開有利馬①。インベタでロスなくいって、前目から差していけば一発ありえる馬です。

前走の毎日王冠ではシュネルマイスター・ダノンキングリーに差をつけられていますが、これはダイワキャグニーとトーラスジェミニの争いが長引いて思ったよりも早いペースになってしまい、追走に脚を使わされた結果。

距離が伸びてペースが落ち着くここではしっかり脚を溜めて直線で弾けてくれるはずです。

鞍上が川田騎手へ乗り替わっているのも好材料です。ここまでポタジェ×川田騎手は5戦5勝の負けなし。川田騎手の先行意識とポタジェの好位から差す競馬があっているのでしょうね。

ただ馬柱が奇麗(馬券外が一度もない)ため、3強以外の選択肢として人気しそうなところではあるので、オッズによって△との入れ替えも考えたいところです。

△ ⑥トーセンスーリヤ

今年のサマー2000シリーズチャンピオン。使い詰めですが、ひと夏の経験で今充実期を迎えている一頭。 

前走の新潟記念は強烈な外差しバイアス(映像見るとわかりやすいですが、本当に強烈です。勝ち馬が外ラチ一杯を走っています)も味方しての2着と強くは評価できないですが、安定して前前で競馬できる点は評価ポイント。

特に今回は前で強く引っ張る今が少ないので、きつすぎないペースで運べそう。馬場と展開の恩恵があれば、この舞台でも一発あっておかしくない一頭です。

☆⑩カイザーミノル

元々1400mの馬なので、過剰な期待はできないですが、展開が向きそうな逃げ馬(想定)なので抑えは必要。

鞍上横山典弘騎手の進言で距離を延長しており、意外と適性がある可能性も。前走も1800mへの延長で頑張って走っていますしね。

来たら嬉しい☆評価。

以下余談。

①コントレイル について

今回一番頭を悩ませた馬。

菊花賞が残っていたJC、大雨の大阪杯と、古馬戦に入ってから100%の実力を発揮できていないため、いまだに正確な強さがわかっていません。

展開上も不利を受けそうな場面が多く、オッズに対して一番割に合っていないかな…と感じています。

位置取り的にも、後ろからグランアレグリアを差し切れるイメージは浮かばず、前に付けようとするとどこかで余計に脚を使わないといけないため、かなり難しいレースになりそうです。

エフフォーリア、グランアレグリアに重い印を打った以上、この馬も評価するのであればオッズ妙味は0になるので、馬券購入自体を見送るべきかと思います。

パドックで抜群に良く見えるなど、どうしても無印に出来ないと感じたら今回は参戦を見送ります。

馬場が渋った場合

③モズベッロ⑬ペルシアンナイトあたりを追加で狙っていきます。

終わりに

3強が抜けたレースのため、当初は見送り濃厚かな…と思っていましたが、記事にまとめてみると美味しい目もありそうなレースでした。

また、馬券とは別に古馬戦線の王者が一体誰になるのか?という意味でも注目の一戦。秋GⅠ戦線も折り返しになりますので、楽しみに見守りたいと思います。

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