10/3(日) 中山メイン スプリンターズステークス回顧

こんばんわ、小松菜です。
秋のG1開幕戦、スプリンターズステークスが終了しました。皆さんスタートダッシュは成功しましたか?私は◎ダノンスマッシュで無事出遅れました(半ギレ)
それでは早速レースの方を振り返っていきましょう。

1.当日の馬場傾向

土曜の夜に軽く雨が降り午前中は稍重での開催となったが、晴天のおかげか馬場はすんなり回復し良馬場での開催となった。
日曜のレースが消化されても内が生きた馬場状況は変わらず、内を通った馬が大きくアドバンテージを得られる馬場になっていた。

2.ペースとレース展開

大方の予想通り、モズスーパーフレアがテンの速さを生かして大外から切り込んでハナへ。ビアンフェは押して出していったものの、大外のモズスーパーフレアを見てすんなり控えて番手へ。ここは前年のつぶし合いもあったためか陣営も番手追走でよしとしていたのでしょうか。
予想外のテンの速さを見せたのがピクシーナイトで、押して出していったビアンフェに馬なりで追走しすんなり後ろへ付けた。その後はレシステンシア、ダノンスマッシュと付けて行って凡そ想定通りの隊列へ。
モズスーパーフレアとビアンフェのハナ争いがすんなり収まったため、前半3Fは33.3秒という比較的ゆったりとしたペースで展開。
ラスト3Fのラップは11.1-11.3-11.4と、スプリンターズSとしては珍しくフラットな上がりラップで、前目につけた馬以外にはかなり厳しい展開となった。

3.各馬評価

1着:ピクシーナイト
素晴らしい発馬でモズスーパーフレア、ビアンフェに続く3番手追走。
(ここまで高い位置で競馬をするとは想定していなかったが、近走は外枠を引き続けていたので内枠でスタートよく出られればこのぐらいの位置につけられるのは読めたか。)
内の経済コースで脚を溜め、最後の直線では弾けた。
内有利の馬場、緩めのペースの展開の恩恵はあったものの、王道の競馬で2着馬を2馬身離しての圧勝は見事。間違いなく今後のスプリント路線を引っ張っていく馬。
前哨戦のセントウルSでは後ろから差す競馬でも実力を見せており、スプリントであればどんな展開でも対応できるだろう。
(というかこれまでのスプリントが展開に恵まれなかった中での重賞2着だったので、恵まれれば圧勝できる器はすでに持っていたんでしょうね…)

2着:レシステンシア
ピクシーナイトの後ろにつける好位でレースを展開。内有利の中の外寄り枠スタートで、モズスーパーフレアが大きく切り込んでくるやりにくいレースの中しっかり2着を確保した。
中山1200・中京1200と特性の異なるスプリントG1でどちらも好走しスプリント適性の高さは本物。今後も大崩れすることなく走ってくれるだろう。

3着:シヴァージ
レシステンシアの後ろにつけ、最内でじっと待機。ピクシーナイトが抜け出た後ろをそのまま通ってモズスーパーフレア・ビアンフェを差し3着。最内枠と内伸び馬場をフルに生かした吉田隼騎手の好騎乗。かなり恵まれた中での3着だったが、4着以下を引き離した点は評価したい。

4着:メイケイエール
レース中継中は「折り合っている」と実況されていたし、実際後方待機からのまくりで直線でもしっかり脚を使えていたが、パトロールビデオを見るとスタート後からかかりっぱなしで斜行し、タイセイビジョンとエイティーンガールに不利を与えていた(レース後平地調教注意を受けた)。
G1スプリントの速い流れによって先頭にたてず、最後までちゃんと走り切ったのは事前の想定通りではあったが、やはり難しい馬であることは変わりない。併せ調教でしっかり我慢が効くようになってから馬券では狙いたい。

5着:モズスーパーフレア
早々に隊列が決まり単騎逃げ、ハイペースすぎない流れ、内伸び馬場とこの馬にとっては大きく展開が向いたレースではあったが、それでもこの着順になってしまったのはかなり厳しい評価をせざるを得ない。6歳という年齢を考えると、ピークアウトしてしまったかも…と思ってしまう内容だった。

6着:ダノンスマッシュ
スタートをしっかり決め、好位で4コーナーを回ってきたものの、手ごたえが全くなく掲示板外に沈んでしまった。前走のチェアマンズスプリントで見せたような手ごたえの悪さで、もしかすると前走の敗因は感覚が詰まっていたことではなく年齢による衰えなど他の要因があったのかもしれない。33秒台前半の決着も向かなかったか。

4.次走以降の取り捨て

【評価プラス馬】
・ピクシーナイト
・レシステンシア
まっとうに強かった馬だが、中山・中京両方のスプリントで結果を出した点はやはり強く評価できる。

【評価マイナス馬】
・モズスーパーフレア
・ダノンスマッシュ
展開有利、または大きな不利なく崩れた2頭。6歳という年齢もあり次走以降は軽視か。

【度外視馬】
・クリノガウディ―
・ジャンダルム
後方からの馬には厳しい馬場・展開だった。開催後半の差しが届く馬場で改めて狙いたい。

・タイセイビジョン
・エイティーンガール
メイケイエール被害者の会。僅かな不利が致命傷になるスプリント戦において、斜行の煽りをモロに受けたこの2頭は度外視。特にタイセイビジョンは最後方ながら最速の上りを使っており、次走以降の巻き返しに期待したい。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
秋のG1シーズンは始まったばかり。来週からもまた頑張っていきましょう。


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