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#24 サラリーマンを辞めたい。

サラリーマンになって、もう10年くらい経ちます。

私の父もサラリーマンでした。40年勤め上げて、現在は悠々自適な隠居生活です。自分が働き始めたとき、「汗水たらしたお金で家族を養うこと」の大変さが身に染みてわかりました。父が定年退職するときは「本当にお疲れ様」と思ったし、彼の隠居生活を全力でバックアップすることが親孝行だな、と思いました。

ただ、私の10年もそこそこ長かったなぁと思います。

大学を卒業するとき、別にやりたいことはないけれど、サラリーマンは経験しておいてもいいかな、と思いました。後からなるより、先になっておいた方がいいかな、くらいの気持ちで、たまたま受かった会社に就職しました。

最終面接で社長に「社会人になるということは、どういうことだと思いますか?」と聞かれて、「自分で働いて稼いだお金で、家賃や光熱費を払って生活していくことだと思います」と即答したことを、いまだに覚えています。

いま考えると、すごくアホっぽい回答だとは思いつつ、一方ではこれが真理なのではないかと、実はいまでも思っています。たくさん稼いだりしなくても、自分が幸せに生きられるだけのお金を稼げたらOKなんだな、と再認識し始めています。

20代は、とにかくたくさん稼ごうと思ったし、あの人と仕事がしたいとか、あの人に評価されたいとかがありました。社会にも貢献したいし、仕事を中心に生きることに違和感はなく、むしろ楽しかったです。

でも30代になって、たくさん稼ぐって際限がないなと思ったし、人からの評価をモチベーションにしたら幸せにはなれないことに気付きました。どちらも上限がないから、引き際もないのです。結局、自分が暮らしたいと思う生活ができて、納得のいく仕事ができたら、もうそれで御の字なのではないかと思い始めました。

そうなってくるといよいよ、それってサラリーマンじゃないとできないのかな?という疑問がわいてきます。こんな膨大な時間や労力を切り売りしなくても、私の生活水準ならもっとローコストで生きていけるはず。

いつサラリーマンを辞めようかなと企み、準備するのが、最近の私の楽しみです。

こまつまい

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