別れ道

「終電、なくなっちゃった」
そんなあなたに助け舟を出す僕
「うちにおいでよ」
少し笑って分かれ道に立つあなた
「もうあなたと一緒に帰ることはないよ」
1人でどこかへ去っていくあなた
独りでその場に立ちすくむ僕

あぁ、何であんなこと言ってしまったんだろう。
僕達はあの日別々の道を歩むことに決めたのに。
二度とあの日に引き返すことなんてできないのに。
別れた後も、あなたの背中を追ってしまう僕を許してください。

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