【技術士二次試験対策#2】令和5年版国土交通白書(1/3)

技術士二次試験のまずは必須問題の大雑把な国の問題及び課題を理解するために読むのは「令和5年版国土交通白書」問題課題が一番まとまっているのは国土交通白書、3回ぐらいでざっとまとめて行こうと思います。

はじめに

構成は、1「その年のテーマ」2「毎年のテーマ」のような形で毎年更新されていますが、1がその年ごとにテーマが書かれている感じです。
冒頭にかかれているものですが、令和5年版のテーマは「デジタル化」、令和4年「気候変動」、令和3年「コロナと災害」となっています。毎年生じたことを参考にテーマを変えています。
発行時期は6月末なので、テーマを試験前に確認して、令和6年は試験に望む必要がありそうです。

デジタル化で変わる暮らしと社会

では第1部の「デジタル化で変わる暮らしと社会」から確認していきたいと思います。
最初のキーワードは5つ

  1.  暮らしを支える生活サービス提供機能の維持・向上

  2.  競争力の確保に向けた新たな付加価値・イノベーションの創出

  3.  担い手不足の解消に資する生産性向上・働き方改革の促進

  4.  災害の激甚化・頻発化に対応する防災・減災対策の高度化

  5.  脱炭素社会の実現に向けたエネルギー利用の効率化

これらの問題をデジタル化を使って解決しようというのがここで書かれていることです。簡単に問題、課題、解決策をまとめていきます。

暮らしを支える生活サービス提供機能の維持・向上

【問題】人口減少、高齢化による街のサービス提供機能の低下(防災体制、インフラの利便性)⇒【課題】公共交通も含めたまちづくりから変えることでサービスを維持向上いかにさせるか⇒【解決策】利便性、持続可能性、生産性の高い地域公共交通ネットワークの再構築の推進。(例AIオンデマンド交通、自動運転技術)

競争力の確保に向けた新たな付加価値・イノベーションの創出

【問題】経済成長の伸び悩み⇒【課題】デジタル化により、業務効率化のみではなく、新製品、新サービス、新規事業の創出などの付加価値を創出し、海外との競争力の確保をいかにするか⇒【解決策】①デジタル技術による付加価値の創出(例ドローンやセンサーによるインフラ点検)②AI、iot、ビックデータの技術によるイノベーション創出(例、インフラ不動産のデジタルトランスフォーメーションのモデル変革)

担い手不足の解消に資する生産性向上・働き方改革の促進

【問題】建設業は労働生産性が低い。高齢就業者の大量離職による担い手不足。⇒【課題】①いかに生産性を向上させるか②いかに多様な人材を確保するか⇒【解決策】①デジタル化による機械化自動化による生産性向上(例、鉄筋溶接や左官、内装などの人手の作業をロボットによる機械化自動化)②AI、iot、ビックデータの技術によるイノベーション創出(例、インフラ不動産のデジタルトランスフォーメーションのモデル変革)

災害の激甚化・頻発化に対応する防災・減災対策の高度化

【問題】気候変動による台風や南海トラフ等の地震による災害の激甚化頻発化【課題】①いかにデジタル技術を活用したソフト対策をするか②いかにハードとソフトの一体対策を行うか⇒【解決策】①治水対策などでリスクの見える化、合意形成の強化。②河川情報のオープン化と避難行動のサービス提供などを、官民連携により実施

脱炭素社会の実現に向けたエネルギー利用の効率化

【問題】2030年度に温室効果ガス46%削減(2013年度比)や2050年カーボンニュートラルの実現【課題】①いかに消費エネルギーを削減するか②⇒【解決策】①デジタル化によって、エネルギー利用の効率化(例デジタルツイン・プラットフォーム等の活用)

今回はデジタル化で変わる暮らしと社会を確認しました。多面的な課題が求められている中で課題の抽出もおもにデジタル化を持った面ばかりを上げたので、別途読み進めていく上で厚みは出てくると思います。テーマ的にはこの5つはかなり重要そうなので、テーマ勉強の一番手にすべきかなとは思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?