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トヨタが黒字確保できたのは、下請けいじめの結果でしょうか?

コロナによる自粛期間にもかかわらず、トヨタが黒字を確保したと言うニュースが流れ、これに対してTwitter上では下請けいじめの上に成り立つ黒字だと言う意見が散見されました。

確かに、トヨタが下請けに対して値下げを求めたり、強い要請をしていると言うのはわかるところです。

しかし、トヨタとその下請け会社も、規模に大きな差があるとはいえ、市場において対等な立場であるはずです。つまり、トヨタが下請会社に対して拒否できるのと同様に、下請け外車もトヨタに対して拒否できるということです。このように立場が対等である以上、下請け会社の社長さんたちは経営者として、自社の経営に対するリスクヘッジを自己責任で考えるべきなのは資本主義においては当然の話です。 このリスクヘッジを怠っていて、いざ値下げ要請が来たときに、いじめだと当事者が言ったり、ましてや第三者が言うとのは、資本主義のルールを履き違えているように思えてなりません。

さらに述べると、Twitter上の論調では、トヨタと言う強者が下請会社と言う弱者をいじめていて、けしからんと言う内容です。しかし、この下請けいじめと言う言葉ですが、いじめと言う言葉が出てきているのにも違和感を感じます。というのも、いじめと言うと強者が弱者に対してするのが一般的だからです。

確かに、両者に規模において圧倒的な差があるのは事実です。しかし、規模が小さいからといって弱者だと決めつけるのは早計であり、規模が小さいからこそうまく立ち回って、利益を確保すると言うのが資本主義の世界においてはあるべき姿なはずです。これを怠って、自らを弱者だとして、下請けいじめだと言ったり、第三者が糾弾したりするとすればやはり違和感を感じざるをえません。

以上で述べたように、トヨタと下請け会社をいじめの関係のように捉える論調は、資本主義のルールからすると、逸脱してるなと思います。また、下請会社も資本主義の世界で経済活動を行う以上、常にリスクヘッジを怠るべきではなく、これを怠り、急な値下げ要請が来て経営が立ち行かなくなったとすれば、それはいじめではなく、怠慢の結果だということです。

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