見出し画像

初心者がアコギの修理に手を出してみた ~その②~

前回記事はこちら↓↓↓


前回の続き。

前回は弦を外すところまで。

何もついていないギター本体を、ふろ上がりの浴室に閉じ込めてみたり、加湿器の水蒸気の近くに置いてみたりしたけど、特に変化は感じられず。


とりあえず作業開始

とりあえず、弦高をいじる際にはまずネックの状態をどうにかすることが大事らしい。

なので、ネックの状態を再確認するため弦を張ることに。

しかし、サドルが壊れているのでまずはサドルの取り付けから。

左が壊れているやつ。右側が新たなサドル。
厚さが違う。


写真のように、全く厚さが違う。加工しないままだと、サドルが入る穴に入らない。

なので、まずは厚さを削る作業。

サドル削り

ひたすら削る
ただひたすら
良い感じかな?
入った。

使った番手は240番。仕上げに600番。

まっすぐ削ることがほんとに大変。


弦を張る

とりあえず弦を張ることに。

12フレットで6弦は2.5mmくらいが弾きやすいらしいが、これは5mm。

ちなみに1弦は2.0mmが適切だが、これは4.0mmだった。

前回記事で計測した時よりも高くなっている。

サドルをまるっと交換しているので、もしかしたらネックは少し状態がよくなったのかもしれないが、確認のしようがない。

でもきっと、サドル交換が一番の要因ではないだろうか。

とにかく、この状態のギターでは弾きにくいので色々とやってみることにする。

トラスロッド調整

ギターのネックの中に入っているねじみたいのを回す調整方法らしい。

この穴のねじ

六角レンチで、回して調整。1/4回転ずつ回して都度確認するくらい、細やかな作業とのこと。

順反りに対しては時計回りに、逆反りに対しては反時計回りに回すようだ。

今回は順反りなので、時計回りにまわす。ちょこちょこ様子を見ながら半分回転させると、ローポジションで弦がビビるようになった。

半分回しただけで、ここまで変化が出るとは驚いた。結局、1/4回転したところでやめた。

トラスロッドでの調整はローポジションの弦高調整に使用する物なのか?

サドル削り

結局、ハイポジションの弦高は変化がなかったのでサドル削りへ。

削る前のサドル

弦の高さを、1mm下げるのならばサドルは2mm削ればいいとの事。

要は、下げたい距離の2倍の厚さを削ればいいという事。

今回、このギターは6弦の弦高が5mmで2.5mmにしたいので、5mm削ればいいという計算になる。

1弦の弦高は4mmなので2mmにしたいから、4mm削ればいいという計算。

ただ、削りすぎるとやり直しはできないので今回は6弦側を3mm、1弦側を2mm削ることにした。

削る部分がわかりやすいようにマーキング
ひたすら削る
定規で当てて、光が漏れなければまっすぐな証拠

まっすぐに削るという作業はとても大変。

削ったので、取り付けて弦を張り直す
出来上がり



果たして弦高は??


写真を撮り忘れたが、結果としては変化なし。

最初と同じ4mm。

もう少し削れば物理的に高さが低くなるので、弦高は間違いなく低くはなるだろう。

ただ、めんどくさくなってしまったのでこのギターに関しては次の弦交換の時にメンテナンスしようと思う。

最終的に、弦とサドルを新しいものに交換して、弦高は変わらずといった結果になった。


まとめ

今回の、修理で学んだこと。

・弦高を調整する手順は
①ネックの状態確認 ②トラスロッド調整 ③サドル調整

・サドルを削る目安⇒下げたい弦高の距離×2倍分を削ること。

・サドル調整はハイポジションの弦高調整に影響しやすく、トラスロッドはローポジションの弦高調整に影響しやすい。

※あくまでも今回自分がやった中での感想のため、合ってるかどうかはわからない。


前回記事はこちら↓↓↓



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?