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「くさや」の体験と○○を盗まれる失敗談

人生に失敗はつきもの。

半世紀以上生きてきたら、そら〜なんか起きてて当たり前っす。
お酒で失敗したのは数知れずあるが、
今日はひとり旅の怖さ、をご紹介。




大学をでて社会人となり8年目、なので2001年ですね。
二泊三日の研修のため上京して、初日は永田町にある砂防会館でみっちり座学の研修があったあと東京湾のとあるふ頭へ。

当時、火山爆発のため入島規制がしかれていた三宅島までフェリーで移動。
その後、伊豆大島の大島町役場周辺の旅館に宿泊。

二日目は大島内の現場見学を行ったあとら夜は大島町役場主催でバーベキューでのおもてなし。離島で暮らす町民のみなさんは気さくな方ばかり、魚の刺身も美味しくていつもどおりグビグビお酒がすすむ。

そこで人生初めての「くさや」に遭遇。
「くさや」って何かというと。

焼いたトビウオのくさや
                                               ウィキペディアより引用


くさやとは、伊豆諸島の特産品として知られている、魚類の干物の1種。ちなみにくさやは世界の臭いものランキングでは堂々の第5位。
臭くても特産品というのがよく分からないが、どんな匂いなのか?興味が自然と湧いてくる。

せっかく伊豆大島まできて「くさや」は思い出に食べて帰るゾー、とお得意のチャレンジ精神がみなぎる。

実 食

ムッ、ン、むむむ。
この匂いは控えめに言って

「う〇この臭い(におい)」

これほんと。少なくとも私の脳みそにはそう刻まれた。
匂いがう○こなのに食べることができたのか?今となっては政治家のみたいだけど、「記憶にございません」。

味の方はというと伝統的な名産品として名高いものなのでそれなりだったと…
大島町民のプライドの関係もあるので明言は差し控えたいと思います。


翌朝は各自で大島から羽田まで飛行機で移動して勝手に帰宅するというスケジュール。
飛行機の便が正午ごろだったので、朝からかなりゆっくりできる感じでした。
なので暇つぶしに大島内の温浴施設で休憩することにしたのが運命の別れ道!

温浴施設のお風呂に入って畳の休憩室でゆっくりと横になってると昨晩の疲れもあり眠くなってきた。
お尻側のポケットに二つ折りの財布を入れていて、仰向けに寝ると邪魔になる。
財布をお腹の上にあらわにして置いたのが運の尽き。
昨晩からの大島の方のおもてなしに触れて、「いいところ大島」「いい人だらけ大島町民」と思いながら財布はお腹の上にして、ウトウトと寝入ってしまった。

起きたら顔面蒼白。


飛行機の出発時刻まであと3分。もう絶対に間に合わない。それでは次の便でというと一日に一便しかないので、今日中には帰れない。

さらに財布もない。


周囲には中学生がいたり、人がたくさんいるので犯人探しは無理な状況。
私は財布を失うとともに、もう一晩大島に宿泊することに。

無一文でどうやってこのピンチを脱出するのか?
前の日にさんざんお世話になった大島役場に電話したお金を借りることにした。
たしか借りた金額は2万円。
ほんとに大島の人の親切心(財布の盗人は除く)に頼って追加で宿泊してどうにか次の日には大島を無事に脱出した。

熊本の自宅に戻ってからすぐに聞いていた振り込み先に2万円を送金するとともにお礼感謝の手紙を書いて郵便で送った。
そのあと銀行キャッシュカードからクレジットカード、免許証などの更新手続きに面倒な手間がかかった。この時の人生の教訓としては、財布は人目につくところには絶対においてはならない。

おそらく犯人(あえて犯人といいます)は財布が目に入って、私が寝てる隙に盗みを働いてしまったのでは。
魔が差したのかもしれない。
そうさせたのは私の隙だらけの愚行にも要因があり猛省しなければならない。

また大島の人を悪く言うわけではないが、人を信用し過ぎるのはいけないということ。

財布自体が約2万円、財布の中に5万円の現金を入れていたため高めの勉強代になったが、長い人生を渡っていくための肥やしにはなってると思いたい。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

おわり

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