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AI(人工知能)まるわかり

コマツ菜の週間読書日記です。
今回はこの本!!!

『AI(人口知能)まるわかり』
著;古明地正俊・長谷佳明(野村総合研究所)

先週に引き続き今週もAI関連の本です。
ざっくりとマンガや動画で歴史や成り立ちを勉強していたおかげで
かなりスムーズに読み進めることが出来ました。

内容は前回に紹介した『マンガで分かる人工知能』をより詳しく
解説されているだけでなく、実際の企業の取り組みや、
現時点でAIに出来ること、出来ないこと、得意なことを明確化されており
AI初心者の自分にマッチした本でした。

自動車会社に勤めているということで自動運転 × AI の部分が
特に勉強になりました。

皆さんは『トロッコ問題』をご存知ですか?
ある人を助けるために他の人を犠牲にできるか?という倫理学の思考実験です。

具体的には線路を走るトロッコが制御不能で止まれなくなり、
そのまま走ると線路の先の5人の作業者を轢いてしまうが、
線路の分岐点で進路を変えるとその先の1人の作業者を轢いてしまう、
という状況の時、進路を変えることは正 or 否 を問う思考実験です。

自動運転に置き換えると車両走行中に急に歩行者が飛び出した!
それを避けるためにはハンドルを切らなければいけない!
でもハンドル切った先にも歩行者がいる、
この時、自動運転車両はどう判断し、どう動くのか?

アルゴリズムやプログラムに従って動作する自動運転車は様々な事象への
対応のルールを作らねばなりません。

運転者の安全を第一に優先したプログラムなのか、被害を最小限にするプログラムなのか、はたまた画像認識で関連する人の年齢を推定し、年齢が低い人から助ける
プログラムなのか…ここの答えを出すのは非常に難しいと感じました。

また、どんなプログラムを組み込んだにせよ、仮に人を死なせてしまったら
そのご遺族の方は納得するのか?等の議論も残課題として残っています。

AIがある未来は確かに便利で今より快適に生活ができるという期待があります。
それと同時にAIを人間がどう利用するかということを深く考える機会を頂きました。

自動運転に携わる人と一度議論してみたいですね。

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