2021.2.12 mimoid 恵比寿映像祭トーク アートと商業のあいだを行き交い、独自の表現手法を模索するモーション・アニメーション、主宰者に聞く。 アニメーション表現の現在を考える。

途中まで聞いたメモ
リファレンスが海外の文学・アニメーション作品が多い
PERIMETORONの佐々木集も色んな文学作品から引っ張ってきてる

細金はZoomで参加
山田遼志メインでメモ

NHKスペシャル「2030 未来への分岐点」オープニングの話

全部鉛筆で手描き
きれいなディスプレイでは鉛筆の質感が見えるけど、テレビで放映する時には手描きの線は電気信号に変換されていて、情報として抜け落ちている・消えていく部分がある
以前は儚さを感じていたが、今は自分のこだわりが消えていく瞬間が面白いと感じるようになった

個人だと思いついた表現が機材によるものとだと気軽に試しづらい
スキャナを買うか、iPadで試すかなど

mimoidを立ち上げて感じたこと
チームでやると微妙なラインで相談事ができる環境
大したことなくても話せる、自分のこだわりがいきすぎていて浮いていないかとか
話していくうちに根性が共有されたり

色んな表現が生まれるが最後は選ばないといけない
最終決定は監督個人、それがディレクター

自分のタッチを出したい作品、出せない作品

最終的にデジタルに変換されるから鉛筆のタッチにこだわっても仕方ない
→細金のアドバイスでグレインノイズを乗せた
鉛筆を画面になじませる(CGでも使う手法)

画材の純粋さを求めるあまり作品の純粋さが減る事がある

細金
オープニングは人が点数で評価されるストーリーだったので、設定資料でキャラに偏差値を付けた(このキャラは偏差値が55のあたり、など)
標準偏差のグラフを作った
またグラフのフォントは工業用に使われるDINを用い、エッジをラフにしてアニメーションとなじませた

millennium parade 「Philip」MVの話

リファレンス、作風、どうキャラになりきるか
リファレンスと演技指導
ニコラ・ド・クレシーの線を参考にした
松本大洋に絵柄が似てる

アニメーションの演技指導は聞き慣れなかったけどこういうことか!てなったツイート


シルヴァン・ショメはあの線のタッチを集団制作に落とし込んでいる
普通なら自分で全部描かないといけないところを体系化している
その流れを踏襲した

背景を描く人のタッチでどこを削ってどこを残すか
ペンの持ち方、描いている時紙を回したりどうするか
ケント紙75キロと100キロは違う(紙の厚さを、原紙サイズで1000枚積んだときの重さで表すそう)

絵は手書きで白黒、AEのコンポジットで色をつける
浮世絵から影響を受けているので自分たちも採用した

カメラの位置については実写的に考えている
実写では予算でできないとか
イマジナリーラインを逆手に取ったり

ウクライナのイーゴリ・コヴァリョフのカメラワークを参考にした
実写から影響を受けているアニメーション作家


ここまでしか聞けなかった

同じく恵比寿映像祭で行われたシシヤマザキの話も面白かった


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