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ゆっくり歩いて色探し

冬の色が深まる師走。

十一月と十二月の境目に
ちょっとした段差がありまして
助走をつけて十二月へ入ろうと
駆け始めていた小牧幸助は
大いにつまずきました。

つまり、風邪をひきました。

十二月初週はぼうっとする頭を
辛うじて首で支えながら
走るどころか這うように
灰色の道を進んでいた心地がします。

やりたいことがあったのに!

今年、カメラを買ったので
私は銀杏や紅葉を撮りたかったのです。

例年、東京では十一月下旬頃に
銀杏や紅葉の盛りを迎えますから、
ちょうどその時期に私は
風邪っぴきとなっていたわけです。

しかし、今年はたまたま
季節の歩みもゆっくりとしていたようで
秋でも暖かい日が続いており
葉が色づくのも遅れておりました。

私のよちよち歩きに
歩みを合わせてくれたのかもしれないと
都合のいいことを考えていたら
ようやく最近、風邪が治りました。

まともにずんずんと歩けるようになり、
初冬の背中に追いついたので
今週末に撮った冬の色の写真を
みなさまにもお届けいたします!

photo by Komaki Kosuke

大きな銀杏の木を見上げるのが好きです。

幾万枚とも知れない葉が日に透けて
秋から冬の空が元気に染まって見えます。

photo by Komaki Kosuke

黄金色に輝く葉を思い出しながら
しかしこの木はなんという木なのかしら
と無知を晒しながら写真を載せておきます。
(ご存知の方、お教えください!)

photo by Komaki Kosuke

やっぱり、紅葉はいいものです。
色もさることながら形が好きです。
冷たい風に燃え上がる星みたい。

photo by Komaki Kosuke

明るいばかりでなく
影が似合うのもいいところ。

photo by Komaki Kosuke

古民家の座敷から
ガラス戸越しに庭を見やれば
和のステンドグラスのようです。

photo by Komaki Kosuke

西日を受けながら
どんと聳える銀杏はえらい。
私も胸を張って歩きたい。

photo by Komaki Kosuke

紅葉を最後にもう一度。

紅一色を眺めていると心が澄む気がしますが
緑、黄色、紅が入り混じってるのも、いい。

いろいろな人がいるから
いいんだなと素直に思えます。

冬の色と聞いたら
あなたなら何色を思い浮かべますか?

私だったら何色だろうなと
考えながら健康に歩けている
いまこの時をありがたく思います。

他人事のように言いますが
風邪など流行っておりますので、
みなさま小さな段差にはお気をつけて
のんびりゆっくり歩きながら
自分が好きな冬の色を見つけてください。

ではまた!




いただいたサポートで牛乳を買って金曜夜に一杯やります。