青山ファーマーズマーケットで春に出会う
こんばんは。やさしい文芸・写真の人、小牧幸助です。
ここのところ東京は、しばらく雨が続いていましたが、本日土曜日はすっきりと晴れました。しかし、明日はまた雨になるらしい。お出かけするなら今日かもしれないと、私はあてもなく街へ散歩に出ました。
表参道から渋谷へ歩いていると、なにやら人が集まっています。それは青山ファーマーズマーケットでした。
出店というのは、どうしてこうも魅力的なのでしょうか。私は吸い寄せられるようにファーマーズマーケットに立ち寄りました。
人混みは苦手なのですが、ふしぎと苦にならなかったのは、ファーマーズマーケットの文字通り、牧歌的な雰囲気のためでしょう。
すてきなコンセプトですね。歩いているだけでワクワクします。せっかく来たのだから、なにか買いたいなと思いながら、個性豊かな出店を巡ります。
日差しを浴びた果物や野菜たちが、イキイキとしてみえます。バナナもみかんも蜂蜜も、元気に並んでいました。なるほど、「嘘がない」ですね!
色鮮やかな人参たちにも惹かれました。見ているだけで健康になる気がします。
スコーンが気持ちよさそうに日向ぼっこをしておりました。箱の大きさに比してスコーンが少ないようにみえます。きっと大人気で、たくさん売れてしまったあとなのだと思われました。気になる。どうしよう。何を買いましょうか。
「ヴィーガンバーガー」の文字を見つめるバーガーさんを私は見つめました。ハンバーガーといえば少しジャンキーなイメージですが、ヴィーガン料理なら健康を気にせず食べられそうですね。迷います。
車に積んだ本を売っている小さくて可愛らしい本屋さんも見かけました。食材や食品についての本が並んでおりました。
カレーのお店にぴったりなイエローの車体が最高にクールですね。こちらの車でカレーを売り渡るロードムービーを見てみたいなと思いました。
そうして私は、とある花屋さんに出会います。ところ狭しとミモザが並べられている出店でした。ああ、もう春か! と私は足を止めます。
黄色い小さな花もきれいですが、その鮮やかさをジャマしないシルバーグリーンの葉の色がとても好きです。ああ、これは出会いです。
ドライのスワッグが私は気になりました。家の花瓶がほかのお花で埋まっているので、壁にかけるのはちょうどよいかもしれません。
ということで、購入いたしました! ミモザの葉色にも合うユーカリがポイントですね。ミモザの花束を手にすると、小さな春を運んでいる気になります。
そうして、家に小さな春を持ち帰りました。まだ寒いですが、これでもう春です。
包み紙を外します。ああ、やっぱり買ってよかった! 急に部屋が明るくなったような気がいたします。これで来週からも、がんばれそう。
壁に掛けます。良いですね。「嘘がない」という感じがいたします。小さなが春が千円くらいで買えるだなんて、ほんとうにすごいことですね。生産者さんに、ありがとうございますと伝えたい。ミモザの代表的な花言葉は「感謝」だそうです。
まだ肌寒い街を歩いていたら、思いがけず春に出会いました。ここまでお読みいただいたみなさまにも、私も「嘘がない」率直な気持ちで「感謝」をお伝えします。
改めまして、本当にありがとうございます!
冒頭に引用しましたように、青山ファーマーズマーケットは毎週末催されているそうです。お近くにお住まいの方は、小さな春を探しにお出かけしてみてはいかがでしょうか? 歩いているだけで、とても楽しかったですよ。
ではまた!