木漏れ日とレモンの香り
白い靴と聞けば、新しい季節に下ろしたての靴が思い浮かび、私などはなんとなく春を想うのですけれど、白靴というと俳句では三夏の季語であるそうです。三夏とは初夏ですね。気づけば五月も中旬を過ぎ、初夏の気配があります。
白くない靴で歩いていたら、街の通りに面したこぢんまりとした公園の花壇に、小ぶりな紫陽花が咲いておりました。今日の白い空に似合う夢みたいな色合いです。
私はお花屋さんに用がありました。引っ越してからずっと空いていた家の花瓶が気になっていたのです。お花屋さんで、初夏らしい枝物を探しました。
そうして買ったのは、ドウダンツツジです。私はドウダンツツジが好きなのです。小さな葉の爽やかなかたちがお気に入りです。
空いていたのはこちらのフラワーベースです。リユースガラスの花瓶で、近くに寄るとふぞろいな気泡が輝いて見えるのがよいのです。
並べてみるとサイズはこんな感じです。ドウダンツツジがかなり大きく見えますが、枝物はフラワーベースに比して立派なほうが映える気がしています。
いい感じです! もう夜なので部屋が暗いのがちょっと残念ですが、朝日が差したらさぞかし生き生きとして見えることでしょう。
天井にはスポットライトが四つ付いているので、葉の影が幾重にも重なって映るのが風流です。この木漏れ日を買ったようなものです。
堀江敏幸先生の「ポール・ヴァーゼンの植物標本」こそ、この木陰で読むべき一冊にちがいありません。
読書のまえにレモンを切ります。読みながら飲む飲み物が要ります。
私が一昨年くらいから気に入っている飲み物をご紹介しましょう。Malee のマンゴージュースと SUN SQUEEZE のグァバジュースです。KALDI でお買い求めいただけます。
このふたつを半々で割って飲むのが好きです。初夏を感じます。
私はお酒が飲めないので、ジュースを楽しみます。
先ほどカットしたレモンを載せれば完成です。これほど初夏の読書に合う飲みものがあるでしょうか。マンゴーとグァバの甘みがレモンの香りで引きしまります。
今日は文学フリマ東京の開催日でしたね。私は都合が合わず行けませんでしたが、行かれた方々はたくさんの戦利品を持ち帰られたことと思います。
そうした本たちのおともに、ドウダンツツジの木漏れ日と、マンゴーグァバレモンジュースはいかがでしょうか?
おうちの中で初夏を感じられて、とてもオススメですよ。
では、また!
いただいたサポートで牛乳を買って金曜夜に一杯やります。