情報発信の形としてのVtuber

つい最近見た個人Vtuberの配信を見ていた時なんですが、その配信で今後デビュー予定のクリエイターというか絵師?の方が紹介されていました。

また、私が以前に紹介した記事の個人Vtuberである"藍宮ふぁぼ"も、クリエイター活動をしています。

これを見た時、「ははあ!いよいよ人類は肉体という仮初の器を手放し、より自由で融通の効くであろう、仮想空間へと完全な移行を始めたのだ!」などと思ってもみました。
が、実際のところ、情報発信の形としてVtuberの形をとる、ということになった点が大きく感じます。

絵や動画の編集、楽曲のmixなどの依頼をSNS上で受け、同様にweb上のやりとりのみで納品する。
歌ってみた、踊ってみた、ゲーム実況など。

そういったことは、10年近く前に動画投稿サイトやSNSを中心に行われてきました。

現代ではストーリーマーや歌い手と呼ばれる人たちです。

こういった人たちはメディアの露出もあり、リアルでの活動も活発です。
歌い手のまふまふさんが紅白歌合戦に出場したり、ゲーム実況者のもこうさんが実際のイベントに出演したり。

こういった有名な人たちの中にも、歌い手のそらるさんや、元プロゲーマーで現在ストリーマーのすももさんは、配信活動の時にVtuberのように実際の動きに合わせたアバターを用いています。

そらるさんやすももさんがアバターを用いるのは、Vtuberのような仮想空間のみでの活動を考えているのではなく、あくまで活動の一つとしてこういった方法を用いています。

これとは逆にVtuberのDeepWeb Undergroundさんは(着ぐるみなどを使用してですが)仮想空間だけでなく、リアルのイベント参加も積極的です。

情報発信の場、活動の一環として仮想現実を用いて、実際のイベントや販売などに影響する。
こういったものが最近は増えてきたように感じます。

実際、都道府県公認の地元応援Vtuberがいます。
そう考えると企業PRキャラクターも、バーチャルの世界でなくとも情報発信のアバターと捉えられます。

こういった顔出しNGというわけでもないのに、情報発信の形としてバーチャル空間を用いるという手法は、今後漫画家、アニメ業界、イラストレーターなどを中心に進んでいくのではないでしょうか。

現実と仮想の境界にある現代。
クリエイターの活動の仕方も、どんどん進化していくのかもしれません。

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