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前玉神社

神社の駐車場に停めるつもりで向かっていたら、たどり着く前に見かけた看板に惹かれ、埼玉古墳群へ寄り道。県民として世界遺産への登録をひそかに期待している。

古墳群は渋い雰囲気の行田の街から少し離れた住宅地にあるが、その日の駐車場はなぜか結構埋まっていて、車の半分は旧車だ。ドライバー達は車を降りて、同好の士と楽しそうに車を愛であっている。
愛情込めて手入れされた車たちの晴れ舞台を邪魔しないように、古墳マニアのような顔をして気配を消しつつその場を離れる。

ごっそり落ちた花が鮮やか。上には高く伸びた椿の木

古墳のまわりを一周して色んな角度から味わった後、墓石の展示場を冷やかしたりして、たらたら歩いていたら、前玉神社へ着いた。
猫が有名で、となりのお菓子屋さんで猫最中を販売しているくらいだが、この日は姿が見えなかった。早く到着した観光バスの団体が参拝を済ませていたようなので、猫の出番もその時だったのだろう。

すっきり狛犬。桜のつぼみの下で涼し気

コンパクトな狛犬と桜のつぼみをしみじみと眺めて春の空気を味わったら、鳥居をくぐって石段を上る。本殿には立派な彫刻。埼玉北部の神社の彫刻は見ごたえがあって好きだ。

駐車場に戻ると、古墳のふもとで旧車のお祭りは続いていた。お墓参りに集まった親戚みたいに再開を喜んでいるようだ。地元にこんな平和なパワースポットがあって幸せだ。

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