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仏は己の内にある~鞍馬寺にて~

鞍馬寺の毘沙門天さまに会いたくなって、行って参りました。
もう十数年前になりますが、初めて鞍馬寺へ行き、霊宝殿の毘沙門天像を拝し、今にも動き出さんばかりの躍動感とその表情に、魂が宿っていると確信しました。

気候も良くなり、ハイキングがてらクリスタルボウルも鳴らそう、そうそう、咲き始めた桜の写真も撮りたいな・・・と欲張って出かけましたが、カメラを忘れました。
「写真は撮らずに参拝に専念しなさい」ということだろうな、と理解。
(トップの木の根道の写真と、終りの方のお料理と、スマホで2枚だけ撮りました)

【毘沙門天さま】
鞍馬寺の本堂でお参りし、般若心経を唱えます。
そして真っ直ぐ霊宝殿へ。
3階が仏像奉安室です。

いらっしゃいました。毘沙門天さんのオンパレード。
(写真はないので鞍馬寺ホームページを)


ここでも般若心経を唱え(合掌した手にビリビリきました)、部屋の隅で座禅を組み、瞑想します。

私「(いかに生くべきか・・・。私の行くべき道は・・・)」
毘沙門天「(我らは所詮仏像、人の作った物。形あるものはいつかは壊れる。生き通しなのはそなたら人間の中に宿る仏性のみ。己に向き合え)」

なるほど、仏像は尊いのだけれども、大切なのは仏像という入れ物ではなくてその中に宿る仏。そして仏性は我々自身のうちにこそ宿っている、それを見据えよ、ということか。
ありがとうございます(合掌)。

【大杉権現にて】
冒頭の写真の木の根道を抜け、大杉権現へ向かいました。
既に拝殿は撤去され、倒れた杉の大木の一部が横たわっています。
私が初めてここでクリスタルボウルを鳴らしたのが一昨年の2月。
手水や賽銭箱は残されたままですが、辺りの木も伐採されて陽の光が注ぎ、明るい印象。
木のベンチが幾つか設けられ、お弁当を使う方もチラホラいらっしゃって憩いの場になっています。

折角ですので、ここでクリスタルボウルを鳴らしました。
数名の方々が私に遠慮がちに(音をたてたり会話したりせずに)大杉権現跡を見て、通り過ぎて行かれました。

演奏して思ったのは、ここにはもう神様はいらっしゃらないな、ということ。
いえ、山の神様はもちろんいらっしゃるのでしょうが、大杉権現さまは以前と同じようにはいらっしゃらないな・・・と。

雍州路
貴船神社へも行こうと思っていましたが、久々の山歩きで家内が疲れたのか(霊宝殿で何かもらってしまったのか)「それは次の機会に」と言うので、門前の雍州路(ようしゅうじ)でお蕎麦をいただいて帰りました。
おこわの上に「むかご」が乗っていますよ。

雲珠(うず)そば、山菜おこわとセットで1,400円

左下のおつゆに左上の具を投入していただきます。ボリュームもあって美味しかったです。
(完)