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DX人材育成講座 8日目
ソーシャルイノベーション
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創造的破壊とは
古いものが新しいものに置き換わること
その結果、世の中が便利になったり発展したりすること
=イノベーション
この入れ替わりこそが世の中を発展させる原動力となっている
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なぜこんな考え方をするのか
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①人がやるべきお金を産むポイントを見極め注力できるように、それ以外のところを削減したり機械化をする
②今までとは違うやり方でうまくいけば、それはあらゆるリスクをも上回る
大企業で働くことはリスク
経営者ですら自分の会社の舵取りが難しくなるので変化がしにくい
=時代に合わせる事が難しくなり、沈む可能性すらある
企業家精神=アントレプレナーシップ
今までの延長線上の改善ではなく、違うやり方を使ってうまくいくことは従来のやり方よりも遥かにリスクが小さい
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イノベーションとは何か?
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今までと作り方を大きく変えた
商品企画、生産、マーケティング、販売などの工程を国内工場に集約し、ワンストップ化して提供している
国内工場で小さく作ってみてヒットしたものがあれば海外工場で大量生産、ということもできうるだろう
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従来のスーファミ、PSなどのゲームはお母さんという壁を突破し、子供に届けなければいけなかった
しかしスマホが出てきてからはそれを持つ子供にダイレクトでアクセスできるようになった、それを最初にうまくやったのがガンホー
類似例:チョコザップ
コンビニに行くかのように手軽にトレーニングできる
従来のジムにはないコインランドリーやネイルなど様々なサービスがあるので、洗濯物回してる間にトレーニングし、シャワー浴びて帰るなどできるようになる
そういった新しい価値の提供により、今までのガチトレーニー以外のライトな顧客層もターゲットに含まれて売り上げが伸びる
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これは外資系のスピーディーに解雇できるという前提があるから成り立っている
海外でもここまでの社風はそうそうないとのこと
イノベーションを起こすためにやるべきこと
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例)ドローン
ドローンが出てきて生活は一変したか?→ほぼ変わってない
それは上図のような従来のイノベーションであるから
→リチウム電池(エレクトロニクス)の小型化で新たなドローン(ハード)が作れた
いま社会でうまくいっているイノベーションは?
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どんなソフトによってどんなユーザー体験によってどんな形で社会システムの中に組み込まれるか これがイノベーションの原点
ドローンがうまくいってないのは社会システムにまで適切にはまる形で組み込まれていないから
セグウェイもそう、社会でどのように使えるかという答えが出なかったから日本で普及しなかった
だからこそ関わる人たち全てにより良いメリット、ユーザー体験をもたらすものでなければイノベーションにならない
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うまくいっているイノベーションは社会システムとして実装されているかどうか、
関わる人たちみんなにとって良いものになっているかどうかである
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これを実現するために必要な資質
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組織を超えて、あらゆる関係者(同業他社)との利害関係を調整する資質
ただの思いつきでなく、合理的なプロセスで実現する
関係者が動機づけされ、ものごとが意味づけされる(影響力などによって)
行政の人や他社さんや学生など、関わり合う人間同士の考え方がわからない中で、お互いのナラティブ(その人の視点や経験の物語)を認識し、全員がより良い形になるようなナラティブを醸成できる人の存在が欠かせない
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ここで言うロジカルシンキングとは、自分の頭で考えて導き出されるぱっと見答えっぽいもののこと
→これはイノベーションの邪魔でしかない、その答え以上のものは生まれない
つまり自分の頭の限界がイノベーションの限界になる
じゃあどうするか?
着想までの間に不確実性、つまり計画された偶然性をとりに行くことが必要
→セレンディピティ
→プランドハップンスタンス理論
セレンディピティ
思いも寄らなかった偶然がもたらす幸運、幸運な偶然を引き寄せる能力
プランドハップンスタンス理論
・個人のキャリアの8割が予想できない偶然の出来事によって左右されている
・偶然の出来事を本人が主体的に活用することでキャリアアップにつながる
・ただ偶然を発生するのを待つのではなく、意図的に生み出せるよう積極的に行動することが大切
例)SUNABACOの卒業制作
色々な職業、立場の人を混ぜることでこの偶然性を引き起こし、新しい価値を生み出す確率が高い場を作る
このように偶然性が高い場を設けることによって、高い確率でイノベーションを生みだす環境を設計することは可能
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次回はイノベーションを起こしていくにあたって、どうチームをマネジメントして作っていくかのお話
イノベーションという言葉はよく聞くものの、それは何か、そしてどのような条件がそろえば生まれるかなどは皆目見当もつかなかった。
しかしあくまでこれは器の話であり、中身のことではない。
環境を整えてこそみんなが自立し、楽しみながら高い成果を上げていくチームが作れるよ、という前段階の話。
今勢いのある会社はすべからくこのような形で成り立っていると言うことを知れただけでも相当な収穫だし、目標が一つ定まった。