俗人と道人

肉身の快楽に耽る俗人の喜び清貧を楽しむ道人の喜びは比べものにならない」との一文に目が留まった。「俗人」と「道人」の定義は分からなくても、現実と理想を表現している言葉としては、あまりにも美しく品があるではないか!
 今を楽しんでいるようで、どこか虚しさを漂わせる「俗人」と何かを悟って平穏な日常に満足する「道人」。人は肉身の喜びだけでは満足できないということか。
 俗人は(刹那的とはいえ)”快楽“を得てはいるが、それには満足できずに見えない幸せを求めてもがき苦しむ。対して、道人は自ら悟り、日常の中に“楽しみ”を見つけて、今の自分に幸せを感じる。
 【追加】道人とは俗人が(肉身の快楽に耽る虚しさに気がついて)ストイックに修行した先に到達できる姿というより、肉身の快楽に耽ることをも許容できる“器の大きさ”を持ち、日常に感謝しながら気負わずに淡々と生きることに満足できる心の豊かさを持っている。ということではないか?

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