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どこにも採用されなかった、もしくはそもそも応募すらしてない短歌の中からの記録
短歌がたくさん見つかった。自分で見返しても、もはやどういう世界観?
洗剤を海に溶かしてジーンズを脱いで裸をどうにもしない
カンガルー爆発の音聞こえたかい このホテルちょっと壁が薄いね
花びらをくちびるに貼る息を止め このままじゃ死ねないと泣き出す
積み上げたナゲットはまだ息があり息を吐くぼくを見つめ返した
冬と過去 冷たさを虚無と誤解した光にぼくは溶かされていく
朽ち果てた死体を蹴って
当事者になる前につまづく
今年の3月頃笹井宏之賞の授賞式に行ったら、出席者がみんなガチで短歌やってる人ばっかりで驚いた、ということがあった(念のために言うとわたしは受賞も応募もしてない)。わたしも新聞に投稿したりするから短歌をやらないわけではないかもしれないが、出席者の中では圧倒的に素人なのでちょっと不思議な気持ちになった。
短歌を熱い気持ちで好きな人たちは、短歌を作る側の人間でもあることが多い。
なんとなくの主観