MBTIで「嫌い」を決めるな

MBTI、最近またブームが来ている気がする。漏れなく私もブームに乗った側だが。ハマるとどこまでも知りたくなるのはINTPの性であろうか、私はtwitter改めXのアカウントを作り日々MBTI関連のつぶやきを読み漁っている。
だが最近少しばかり目に付く点がある。それは「特定のMBTIを嫌う発言、多くないか…?」tik tokではその傾向がより顕著で(現在は変わっているかもしれないが)、各MBTIへの印象という名目で特定のMBTIを嫌いと明言する投稿が多く散見される。

結論から言わせてもらうと私はこの手の発言に辟易している。仮に考えてみてほしい。日本人口をざっと16で割ってみると780万。そう、たった1タイプでもなんと約780万人。しかしどうだ。仮に1000人と好き嫌いがつくまで会話しても、特定の1タイプに分類される人数は62人程度なのだ。○○タイプが嫌いだと発言する人たちは1000人と好き嫌いがつくまで会話したことがあるのか?まさか、たった特定タイプの数十人と話しただけで、同じMBTIを持つ780万人も嫌いだと断定してしまうのか?

主語が大きすぎるだろ。勿論タイプが同じだと考え方も似ていることが多い。そして特定のタイプの根底にある考え方が理解できない人も当然いるだろう。だがしかし、どうしてそこで嫌いだと理解を諦めてしまうのだろう。それは嫌いではなく、相手の考え方を理解する努力を怠っている自分を「嫌い」という言葉で誤魔化しているように見える。

もちろん人間だ。人の好き嫌いはある。しかしそれはMBTIのせいでは無く人間としての成熟度による所が多いと私は考える。相手もしくは自分が幼いと、どちらかからの一方的な価値観の押し付けとなり、相互の価値観の尊重までに至らない。所謂コミュ障だ。会話のキャッチボールができないのだから、当然一緒にいても楽しくないだろう。
ただもし相手と自分が成熟していたら?それは自分一人では持てなかった新しい視点を与えてくれる素晴らしい会話相手となるはずだ。
新しい価値観を得てより深みのある人間となれる可能性を「このMBTIは嫌いだから」という理由で閉ざさず、よりフラットな視線でコミュニケーションを楽しんでほしい。いちMBTIオタクからの意見でした。ここまで読んでくれた皆さんが少しでもMBTIと楽しく付き合えますように。

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