見出し画像

こまえのデザイン. 街路灯設置事業PRチラシ(狛江市 道路交通課×KOMAE Desinger's Lab.)

こんにちは。こまえのデザイン.です。

「市役所は広報がヘタだよね。」
市民の方からそんな話を聞くことがあります。

こまえのデザイン.では、地域住民とのコミュケーションデザインの観点から、媒体を問わず、市役所の情報発信の改善を進めています。

今回は、KOMAE Designer's Lab.コマツヒロノリデザイナーと協業で作成した、狛江市の街路灯設置事業(担当:道路交通課)のPRチラシをご紹介します。
※今回は、道路交通課の担当者が作成したラフスケッチをもとに、コマツDにはデザイン起こしからお願いしました。

コマツデザイナーに聞いてみた!

■担当職員のラフスケッチの印象はどうでしたか?

コマツD:ラフ自体、構成も整理されていて明確でイメージが伝わるものだったので、この方向性で良いなら基本的にはクリーンアップをするだけで問題は無さそうだと思ったのが、ラフを拝見した第一印象です。
ラフの意図として、表面は本当は用紙全面の写真、もしくはイラストにしたいのかなと感じられたので、夜も表現できる濃い群青色をベースにした全面イラストにしました。
構成的には、このチラシの内容として表か裏のどちらか片面だけ見ても内容が伝わることが重要だと思えましたので、ラフにあったメインのキャッチコピーの文頭に「街路灯の設置は」を付け足しました。同じ理由で、「お問合わせ」も表面・裏面ともに記載しています。
また、縦型のラックに置かれる状態(=上部4分の1しか露出しない状態)を想定して、このチラシの意図が分かるように「夜道を明るく安心に」のサブキャッチを表面の上部に付け足しました。

■デザインで工夫した点、力を入れた点は

コマツD:表面はシンプルで人目を引くようにして、夜を前面に出すなかでも怖い印象にはならないよう気を付けました。
あと、表面と裏面を合わせた印象として「狛江市は夜でも安心に歩けるまちづくりをしています」という意図を損なわないよう、明るさと優しさと柔らかさを持ち、かつ軽薄な感じにはならない真摯さを同居させた紙面をいかに表現するかという点にも気をつけました。

■デザインをする上で大変だったことは?

コマツD:今回は狛江市役所との仕事自体が初めてだったので、サービスの意味も含めて事前にイラスト1パターン、写真3パターンの合計4パターンを用意して、初回の打ち合わせに臨んだのですが、そのために根幹の方向性も不明のままロケハンや撮影に出てしまった点は、模索の度合いが多過ぎて大変でした。
また、そうして撮影した写真を使用したデザインは、結果的に「ラフと同じ感じの物を」ということで採用されなかったので、そのような無駄を省くためにも、当たり前ですがきちんとした打ち合わせは重要だと思います。
逆に言えば、道路交通課様のラフは「見てわかる」とても良いラフでしたので、打ち合わせが無い状態でも「作業を進めてみようかな」と思えました。このようなラフはとてもありがたいです。

PRチラシの、劇的!ビフォーアフター

このように道路交通課の担当職員がWordで作成したラフスケッチが。。
なんということでしょう、匠の手によって、こんなに素敵なPRチラシに大変身したではありませんか!

Before

当初のラフスケッチ(道路交通課担当者作成)

図7

 

After

完成版チラシ(コマツデザイナー作成)

図8

このチラシはどこに置いてあるの?

今回の案件は、道路交通課の担当者とデザイナーの顔合わせから2ヶ月ほどで納品まで完了しました。
ご協力いただいたコマツデザイナー、ありがとうございました!

このチラシは、市内の不動産屋さんや狛江市役所の市民課の窓口にも置いてあります。チラシを見かけた際は、ぜひお手に取ってご覧ください!(K)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?