屋根補修の詐欺手口

「俺は、近くの工事現場で来ているものだけど、お宅の屋根に問題があるようにみえるんだけど・・・」こんな手口で何回も我が家の屋根について不安を煽り立てるように語りかけてくる。実は、これは詐欺の手口だ。要らない工事を吹っ掛けてくる輩だ。家にあげてはいけない。玄関通路は、我が家の旗竿地形では奥様が監修している園芸エリアでもある。奥様は、こうした一見親切な「近くで工事をしているものだけどお宅の屋根の板金が浮いているんだよ問題だよ、見てもらったらいい」という似たような話をしてくる輩が近づいてくる。しかしながら、周りの家に囲まれている我が家にとって周囲で工事をしている風景もない。

また、そうした輩がやってきたらしい、庭で園芸エリアをケアしている細君から呼び出しがかかった。話を聞いてほしいということだった。工事屋さんふうなお兄さんが敷地の入り口に立っていた。話を伺おうとするとこちらの仕事を探るような手合いでの話を伺った。どうも素人かどうかの判断をしているようだ。家の築年数を問いただしたりしてくるのはカモにされている気がする。彼曰く、屋根の背にあたる部分が浮いているようにみえるらしい、実際に遠目で見てみると少し段差があるようには見えた。これをほおっておくと屋根の下地が腐ってそれが防水を破ってしまうのだという。メカニズムは納得できるものではないが・・・。出入りの工務店に確認してもらうから大丈夫だと話をするも、食い下がる様子だ。さて工事屋氏から名刺や名前をいただこうとしたが断られた。(怪しい?) しかしながら、この工事屋さんふうなお兄さんは、案件が一つ見つかったカモとでも思って帰っていったようだった。

実は夏場にも同様なことがあって、自宅を建てていただいた工務店の方に見てだいた経緯があってその時も特に屋根に問題がなかったという顛末でした。知らない輩に家にあがってもらうのは困るので彼が言うところの場所を明確に教えてもらい再度工務店の方に見ていただくことになりました。指摘された場所をGoogleマップの上でマーキングした工務店に連絡をした。翌週に時間をとっていただくことにした。

事前に屋根裏の状況確認で天井の蓋をあけてみたが、いわれるような雨漏りに至るようなことは見受けられなかった。築20年経過したとはいえしっかりと工事がされているのではないかとは思われた。翌週になり、時間をとっていただいてまたお手間をとっていただいた屋根をみていただき指摘(?)されていた浮いているという箇所についても確認してもらったが板金の都合上最後にかぶせた箇所がそこだけ浮いたように見えるだけで問題はないということだと再確認していただいた。工務店さんからの話では、この手合いの詐欺のような工事案件を吹っ掛けてくるのが最近よくあることのようだ。

劇場型の特殊詐欺と同様に、通りがかりで近くの工事を装った人が話だけを吹っ掛けて、やがて営業担当の者が別件で回ってくるという段取りらしい。最初に吹っ掛けてくる人が名刺や名前を明かさないのもそうしたグルであることを悟られないための方便のようだ。名を名乗れないものの意見は、聞き流すべきだ。

そうした確認をしたあとに間抜けな工事営業が訪ねてきたが追い返した。年末で仕事案件が欲しいのだろう。怪しい工事を仕掛けたりする老人夫婦にでも見られているのかも知れないので要注意だ。お世話になった工務店には師走の御礼の品物を送らなければならない。

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