声優のオタクが夏フェス初参加でロッキン2024 2日目(8/4)に行ってきたよ
行ってきましたROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 2日目。初の夏フェス参加だったので記録の意味も込めて感想(や、それぞれのアーティストへの個人的な思い入れ)などを書きます。筆者がどういう感じの人なのかは筆者のXか以下の記事を読んでもらえば大体わかると思います。
また、どういう装備をしていったかを初参加者目線で書くことにも一定意味があると思うので書きましたが、そこは興味ないという方は目次からライブ当日のところに進んでください。いやまぁ音楽の感想を書くスキルが乏しいのでそんなに期待しないで読んでほしいですが。
参加の経緯と事前準備(音楽編)
普段は声優・アニソン関係のライブに行くことが多いのですが、今回気まぐれを起こして夏フェスなるものに参加してみたいと思い、その時にチケットが買える状態のフェスで出演者に知っているアーティストのいるロッキンの8/4に参加することにしました。
※ちなみに結局今年もアニサマにも行くことにしました。去年のアニサマが楽しかったので……
8/4の出演アーティストには、去年単独ライブにも参加した鈴木愛理や、Girls Dead Monsterの歌唱担当として出演していたKSL Live World 2010 - way to the Kud-Wafter -で観たことがあり今ではアニソンシンガーのトップランナーの一人でもあるLiSAがいるほか、自分でCDを借りてきて音楽を聴くようになったくらいの時期にちょうどメジャーになってきたためよく聴いていて、6月の(トゲナシトゲアリ目当てで参加した)かわさき100フェスで片割れたる常田真太郎の演奏を観ていたスキマスイッチがいるので、このあたりのアーティストを軸に、色々楽しんでみようというスタンスで臨みました(なおアニメ・声優のオタクであるものの「ぼっち・ざ・ろっく!」はちょうど全然アニメを見ていない時期の作品であったため見ておらず、今回ちょうど参加する日に結束バンドもいるということで履修しました)。
事前の予習は各アーティストの代表曲をざっと聴くくらいでした(前から知っているアーティスト以外だとSCANDALとずっと真夜中でいいのに。がこの時点で少し気になっていました)。また、音楽好きな同僚や友人にもおすすめを教えてもらって、KroiやChilli Beans.、アジカン、ホルモンあたりは見てみようかなと思っていました。
事前の準備(装備編)
初めての夏フェス参加ということで、年長の同僚からはかなり脅されました。曰く、「私はもう体力的に無理だけど、楽しんで!」など。自分自身、普段フルリモートで外で活動することも少なく体が慣れていないので、熱中症対策には今回かなり気を遣いました。
まず、水分は500mlの緑茶、麦茶、ポカリ(常温)を各1本に加えて、魔法瓶の水筒に氷を一杯にしたもの(水は入れませんでした)、それに1kgのロックアイス、in ゼリー(凍らせたもの)を3パックを、保冷バッグに入れて持ち込みました。結果的には、この水分量(だいたい3.5L)を全て取り切ってフィニッシュ、現地では(給水コーナーもあったので買わずに補給することもできたのですが)購入せず、となりました。魔法瓶の氷が帰りの電車まで溶け切らなかったのが誤算で、終盤はもう少し水を飲みたかったですが、水分量としては適切だったのかなと思います。
水分以外の経口摂取物でいうと、塩分タブレットとバズツイートに踊らされてのアミノバイタルProの粉末、それにお腹減ったとき用にせんべいとビスケットを持ち込みました。フェス飯というものにも興味はあったのですが、食事よりはライブを観る方を優先したかったので、結局夜までせんべいとビスケットで食い繋ぎました。
その他装備としては半袖シャツに短パン、サファリハット、スポーツ用のサングラス、UVカットの長袖パーカー、日焼け止め(2,3回塗り直した)、汗拭きシートなどでした。日傘は使える場面が増えたというアナウンスもあったので持ち込んだのですが、ほぼステージエリアにいたので会場では使いませんでした。自宅最寄駅までと、行きのシャトルバス待ちの列で使ったくらい。パーカーは着ていると暑かったですが待機中に日除けに使いました。
そんなわけでそれなりにボリュームのある荷物になっていたわけですが、クロークは使わずに大きめのトートバッグ(背負うこともできるやつ)に入れて終日携行しました。元々ライブではジャンプはしない派(足元が覚束ないので……)なので、足元に収まる範囲での荷物はそんなに負担には感じませんでした。
ライブ当日編
当日ステージを(一部のみを含め)観たアーティストは以下の通りです。
細かく説明すると、以下のような動きをしました。
鈴木愛理
SAKANAMON(グッズ回収&結束バンドへの移動のため途中まで)
結束バンド
Chilli Beans.(結束バンドからの移動により途中から)
SCANDAL
スキマスイッチ
Kroi(ホルモンへの移動のため途中まで)
マキシマム ザ ホルモン(Kroiから移動のため途中から)
HYDE(休憩のため横目で見ただけ)
LiSA(前方入替エリア)
ASIAN KUNG-FU GENERATION
ケプラ(アジカンからの移動のため途中から)
-真天地開闢集団-ジグザグ(隣接ステージエリアから遠目に眺めてた)
ずっと真夜中でいいのに。
以下、それぞれのステージの感想を書きます。あらかじめ断っておきますが、上記の通り一部しか観ていなかったり遠くから眺めていたたけのアーティストもいるので濃淡があります。
1. 鈴木愛理(HILLSIDE STAGE)
セットリスト
rescue
Break it down
shampoo
DADDY! DADDY! DO!
空は二度燃える
STORY
初恋サイダー
最強の推し!
感想
今回、唯一単独ライブに参加したことのあるアーティスト。ハロプロ時代はほぼ知らず、ソロになってから(多分オーイシマサヨシと一緒にやっている番組きっかけで)知って曲を聴くようになりました。推し(声優の石原夏織さん)の推しの一人でもあり、アイドルというジャンルの中のトップランナーとしてのリスペクトも感じている対象です。同じ時間にキタニタツヤがいたので悩んだのですが、(歌うかわからなかったけど)「初恋サイダー」が聴きたい!の一心でこちらを選択。早めに行ったのでそこそこ前の方に陣取ることができました。
パフォーマンスは安定感抜群で、昨年のZepp Hanedaでの単独とは少し違ってフェス仕様というか、鈴木愛理ファン以外にも楽しんでもらうぞ!という気概を感じました。「Break it down」という結構好き(Dance Shot Ver.がめちゃくちゃいいのでぜひ観てください)な曲が2曲目に来て気分が上がったあと、次の「shampoo」がすごく印象に残りました。単独ライブではそんなに印象に残らなかった曲なのですが、表情と仕草がとても魅力的で、さすがトップアイドルや!!と思いました(石原夏織さんもそういうところがあるんですよね。ステージ上でしか見せない表情がある。そして僕はそれが昔から大好きなのだ!!!)。そしてなんと言っても勝手に期待していた「初恋サイダー」!この曲はカラオケで歌っても最高に気持ちのいい曲で、持ち歌の一つです(まぁヒトカラしかほとんどいかないんですけど)。冒頭の「キスをあげるよ〜」から始まるゆっくりめのパートも沁みるものがあるし、その後のテンポのいいサウンドも、快晴の夏フェスで聴くと格別です。始まった時の会場の盛り上がりもすごかったです。あとコールは「L・O・V・E ラブリー愛理!」なんですね。馴染み深いやつじゃん……。最後は(こちらもファンであるところの)オーイシマサヨシ(大石昌良)提供の「最強の推し!」でフィニッシュ。いやー楽しかった。
2. SAKANAMON(PARK STAGE)
セットリスト
マジックアワー
幼気な少女
LIKES
おつかれさま ※聴いたのはここまで
DUAL EFFECT
光の中へ
ミュージックプランクトン
感想
最初が一番解像度の高いアーティストなので長くなってしまいましたが、ここからはサクサクモードになります。裏がanoだったのでミーハー心でそっちに行く手もあったのですが、せっかくロックフェスに来たのだからロックバンドを聴こう!というのと、予習段階でいいかも?と思っていたのでこちらに。存分に夏フェス気分(?)を味わわせてもらえました。「おつかれさま」は直前のMCも込みで好きでした。事前注文したグッズの受け取りを済ませてから結束バンドに向かいたかったので申し訳なく思いながらも途中で離脱。
3. 結束バンド(GRASS STAGE)
セットリスト
ROCK IN JAPANのテーマ
ギターと孤独と蒼い惑星
あのバンド
カラカラ
今、僕、アンダーグランドから
なにが悪い
転がる岩、君に朝が降る
月並みに輝け
青春コンプレックス
感想
声優オタクなら一番の目当てがこれになりそうなところですが、前述の通りぼざろは元々観ていなかったので、ロッキンに参加することを決めてからアニメも楽曲も履修しました。音楽としては(ボーカルの声が刺さったかどうかの違いも大きいと思いますが)結束バンドよりもトゲナシトゲアリの方が好きなのですが、刺さる曲がなかったわけでもなく、「忘れてやらない」や「ひみつ基地」とかは好きだったので、聴けたらいいなーくらいの気持ちで観に行きました。結果としては好みの曲は歌われず(笑)でしたが、あれだけの舞台で声優がしっかり歌唱をしているというのには声優アーティストのファンの端くれとして頼もしく思う部分もあり、また悔しい部分もありという感じでした。
曲としては「なにが悪い」がライブで聴いてみると存外に良かったです。野外ライブ向きの楽曲ですね。個人的に、声優が作品由来のユニットなどで歌うならキャラに寄せてほしいという思いがどうしてもあって、長谷川育美さんが「結束バンドのときは(喜多ちゃんではなく)結束バンドとして歌う」と言ったか言ってないかというのを前に読んだ気がしてそれはそれでひとつの態度だとは思うのですが、自分が結束バンドに「乗れない」理由になっているように感じていた(トゲナシトゲアリの場合はバンド先行なので気にならないのですよね)ので、「なにが悪い」には虹夏ちゃんをしっかりと感じて嬉しくなってしまったというのもあると思います。
4. Chilli Beans.(PARK STAGE)
セットリスト
duri-dade
See C Love
rose feat. Vaundy
Raise
Mum ※たぶん聴いたのはこのあたりから
lemonade
シェキララ
you n me
感想
事前の予習で結構いいじゃんとなっていたアーティスト。結束バンドからの移動だったので途中からになってしまって、お腹も空いていたので遠くから座って聴いていました。音楽を100%楽しむというのとは少し違うとは思いますが、こういう楽しみ方もできるというのが野外フェスなのだろうなというのを周囲の雰囲気からも感じたので、これはこれでよかったかなと。Chilli Beans.というのもそういう楽しみ方に適したアーティストだと思いました。気楽な感じといいますか。「lemonade」と「シェキララ」は予習で気に入っていた曲だったのでそこは聴けてよかった。
5. SCANDAL(HILLSIDE STAGE)
セットリスト
最終兵器、君
テイクミーアウト
Plum
会わないつもりの、元気でね
LOVE SURVIVE
瞬間センチメンタル
感想
ロッキンで知ったアーティストのなかでは一番気になっていたのがこのSCANDAL。「ファンファーレ」を予習で聴いていいじゃんとなっていました。「ファンファーレ」は歌われませんしたが、やっぱり全体的にすごく好みでした。どう良かったのかが思い出せないのが記憶力ダメですごく残念なのですが、終始楽しめました。楽曲でいうと最新アルバムに収録されている「Plum」が特によかったです。あとは、ボーカルの声が好きなんだろうと思います。予習ではそんなにいろんな曲を聴かなかったのでこれから聴いていこうかなと思います。
6. スキマスイッチ(PARK STAGE)
セットリスト
雫
ユリーカ
奏(かなで)
逆転トリガー
Ah Yeah!!
全力少年
感想
スキマスイッチは「全力少年」のヒットでおそらく接したんだったと思いますが、その後は最初のベストアルバム「グレイテスト・ヒッツ」がおそらく最後に借りたCDでした(2007年くらいからアニメオタクになって一般アーティストの新曲を全く追わなくなっちゃったんですよね……)。とはいえ繰り返し聴いていたくらいには好きな曲が多かったので、今回とても楽しみにしていました。一曲目の「雫」は聴いたことがなかったんですが、周囲の盛り上がりがすごかったです。しかし特筆すべきはなんといっても「奏(かなで)」ですね。言わずと知れた名曲で、アニメオタク的には「一週間フレンズ」でカバーされたのが印象深いですが(高木さんは見てなかったんですよ……)、今回オリジナルのパワーを見せつけられました。
スキマスイッチはどちらかというと「楽曲がいいアーティスト」というイメージだったのですが、今回大橋さんの歌の良さが非常に印象に残りました。完全に歌いこなしている元祖にしかできないアレンジだったり味がありました。そしてもちろん最後の「全力少年」のシンガロングも最高に楽しかったです。この曲がヒットした2005年の自分は正真正銘「全力で少年」だったわけですが、20年近く経って30歳も過ぎた今の自分が「あの頃の僕らはきっと〜」って歌ってるのエモすぎるな?
7. Kroi(HILLSIDE STAGE)
セットリスト
Juden
shift command ※聴いたのはここまで
夜明け
Amber
Fire Brain
感想
同僚に勧められて、ぜひ観たいと思っていたKroi。自分の好みの系統の音楽ではないのですが、こういうのも観てこそフェスに来た甲斐があるってもんですよね。ホルモンとかぶってしまっていたので2曲目まで聴いて撤収してしまったのですが、とても盛り上げ上手な印象で楽しかったので、もっとたくさん聴きたかったという思いもあります。ボーカルがパーカッションやってるの珍しいですよね。2曲目の「shift command」は結構好きでした。
8. マキシマム ザ ホルモン(LOTUS STAGE)
セットリスト
maximum the hormone
ハングリー・プライド
アバラ・ボブ<アバラ・カプセル・マーケッボブ>
恋のアメリカ
鬱くしきOP~月の爆撃機~/鬱くしき人々のうた
殺意vs殺意(共犯:生田斗真) ※聴いたのはここから
恋のメガラバ feat. 生田斗真
感想
こちらもビッグネームで、唯一無二のアーティストだというイメージもあるので、せっかくの機会は逃してはいけないだろうと思って途中から観ました。ちょうどKroiから移動してきたら生田斗真が登場するところだったので、「マキシマム ザ ホルモンってこんな爽やかな人がボーカルだったの……?」となりました(嘘です、さすがにゲストなことはわかった)。さすがホルモン、メインステージだったにもかかわらず人が溢れており、エリアの外から観ていたので、どちらかというと観客の動きも含めて鑑賞しました。みんなでヘドバンしたり踊ったりしている姿は壮観でした。あれは中に入ってやってたら楽しいのでしょうね。
9. HYDE(GRASS STAGE)
セットリスト
UNDERWORLD
MAD QUALIA
DEFEAT
TAKING THEM DOWN
HONEY
6or9
GLAMOROUS SKY
SEX BLOOD ROCK N' ROLL
感想
疲れていて休憩したかったのと、次のLiSAが前方入替エリアが当選していて開演直前は混み合うと注意がされていたので早めに入場しておきたかったのとで、遠くから眺めたくらいでした。HYDEやL'Arc-en-Cielはもちろん名前は知っているものの全然通ってきていなくて、知っている曲もない気がしていたのですが、LiSAの前方入替エリアに入場して遠くから音を聴いていたときに、聞き覚えのある歌が聴こえてきて「おや?」と思い、あとからセットリストを見て、中島美嘉の「GLAMOROUS SKY」が作曲HYDEだったことを知りました。
10. LiSA(LOTUS STAGE)
セットリスト
Shouted Serenade
一斉ノ喝采
だってアタシのヒーロー。
say my nameの片想い
REALiZE
ROCK-mode
ADAMAS
紅蓮華
感想
今回の本命の一人。前方入替エリアが当選していたので、肉眼で十分LiSAの動きが見えるくらいの位置で観ることができました。
記事冒頭で書いたように2010年のKSL Live World 2010で一度生で観ているLiSAですが、当時はAngel Beats!およびその劇中バンドGirls Dead Monsterでは岩沢さん(歌唱担当:marina)の方が好きだったのでそこまで注目していなかったんですよね。ちなみに岩沢さんの「My Song」が好きだった自分はその後十数年経ってアコギを始めました、というのは別の話ですでにブログにしました(AB!にも言及しています)。
ソロでのメジャーデビュー曲の「oath sign」がかなりハマったアニメである「Fate/Zero」の主題歌だったこともあり、ソロデビュー後の楽曲もしばらくは聴いていたのですが、好きなアニメのジャンル(戦わないタイプのラブコメはLiSA歌わないよね……)的にLiSAと交わることが(Fate作品以外で)少なく、追っかけていないうちに、やれSAOだやれ鬼滅だと気づいたら超人気アーティストになっていました。そんなわけで最近の楽曲は超有名になった鬼滅楽曲と、自分を(欧州)サッカー沼に嵌めた元凶たる2022年サッカーW杯のテーマソング「一斉ノ喝采」くらいしかまともに聴いていないという状態でした。
そんな状態だったので、今回のセットリストには「ありがとう……」の一言です。馴染みのある「一斉ノ喝采」や「紅蓮華」が歌われたのはもちろん嬉しかったのですが、それよりも「say my nameの片想い」と「ROCK-mode」ですよ!まだLiSAの楽曲を聴いていた時代に繰り返し聴いたアルバムの収録曲(「say my nameの片想い」が2013年のアルバム、「ROCK-mode」が2012年のアルバムの収録曲)で、特に「say my nameの片想い」は好きな曲の一つだったのでとっても楽しかったです。自分が聴いたことのなかった曲も含め、全体として本当にかっこいいステージになっていて、鍵っ子出身の僕は「だーまえ(麻枝准)が背負わせた十字架を跳ね除けてこんなにビッグになったんだな……」と感慨深くなってしまいました。結論、LiSAめちゃくちゃよかったです。
11. ASIAN KUNG-FU GENERATION(GRASS STAGE)
セットリスト
新世紀のラブソング
Re:Re:
ブラッドサーキュレーター
ソラニン
転がる岩、君に朝が降る
迷子犬と雨のビート
エンパシー
ブルートレイン
君という花
遥か彼方
感想
名前は知っているし「リライト」は(アニソンなので)聴き馴染んでいるものの、それ以外はちゃんと聴いたことがなかったアジカン。人気のバンドなので純粋に楽しみにしていたし、ぼざろの作者がアジカンのファンで、ぼざろの登場人物の苗字がアジカンと一緒だったり、結束バンドが歌った「転がる岩、君に朝が降る」がアジカンのカバーであるというところの知識はあったので、そういう意味でも観たいと思っていました。
楽曲の系統としては別にすごく刺さるというわけではなかったのですが、薄暗くなって涼しい風が吹き始めていた時間帯にぴったりのサウンドでした。LiSAからの移動でだいぶ後方のスペースのあるエリアにいたこともあって、パフォーマンスに熱中するというよりは"演奏されている空間に浸る"という感じの楽しみ方をしました。隣には子連れの家族がいて、2,3歳と思しきお子さんが大人とは全く違うリズムで、しかし楽しそうに合いの手を入れていて微笑ましく思っていたのですが、後藤さんの「伝えたいことは一つだけ。誰の真似もせず、自分らしく楽しんでください」という(定番らしい)MCに100点回答する姿で勝手に感動してしまいました。自分自身、肩肘張らずに満喫させてもらいました。「ソラニン」、よかったです。あと、昼間に結束バンドが歌った「転がる岩、君に朝が降る」をアジカン自身も歌ったわけですが、こちらもオリジナルの魅力はやっぱりあるな〜と感じました。全体的に静かな雰囲気で進行していたものの、最後の「遥か彼方」は盛り上がりましたね。
12. ケプラ(HILLSIDE STAGE)
セットリスト
キセキ
剣
これからのこと
噂のツインズ
ルーシー ※聴いたのはここから
ぼくのてんし
感想
元々出演予定だった女王蜂が出演辞退になって代わりに出演が発表されたケプラ。正直にいうと目当てではなく、アジカンの後はVaundyを聴きにいく予定だったのですが、トリの「ずっと真夜中がいいのに。」が人気・注目度に反してサブステージでのパフォーマンスということで、前で見るなら早く移動しておかないとだめかな?ということでアジカン終わりでサブステージに移動してきてついでに聴いた形でした。ケプラやそのファンの方には少し心苦しい思いがありましたが、ステージ前に行ったからにはちゃんと聴こうと思って最後の2曲を聴きました。「ルーシー」はサビの歌詞が面白くて耳に残りましたし、「ぼくのてんし」も爽やかな感じで嫌いじゃありませんでした。
13. -真天地開闢集団-ジグザグ(PARK STAGE)
セットリスト
Drip
忘却の彼方
JAPPARAPAN ~Japanese Party~
愛シ貴女狂怪性
きちゅねのよめいり
Nighty night!
感想
ずとまよ待機中に隣のステージでパフォーマンスしていたので音を聴きつつモニターを見つつという感じで鑑賞。装いが特徴的なのでどんなライブをやるんだろうとは思っていたのですが、寿司の曲(「JAPPARAPAN ~Japanese Party~」)を中心に結構楽しい感じで盛り上がっていたようにも感じました(自分とPARK STAGEの観客との間にHILLSIDE STAGEの待機勢が大量にいたので向こうの観客がファンがどういう感じだったのかはよく見えませんでしたが)。
14. ずっと真夜中でいいのに。(HILLSIDE STAGE)
セットリスト
マイノリティ脈絡
お勉強しといてよ
脳裏上のクラッカー
暗く黒く
秒針を噛む
残機
ミラーチューン
あいつら全員同窓会
感想
全く評価とかを耳に入れていないまま予習していた段階でも「あいつら全員同窓会」は気に入っていましたし、フジロックのときにかなり「ずとまよは音楽的に頑張ってる」みたいな評価がXに流れてきていたので「へえ、どんな感じなんだろう」とVaundyを断念してまで前の方で観ることを選択しました。位置としては終演後に動き始めたくらいでステージ側を撮った写真が↓なので、肉眼でアーティストの動きが一応見えるくらいの位置でした。
感想としては、まず「あ、こういう感じなの?」というステージのあり方への驚きでした。事前情報を全然入れていなかったので、ボーカルの顔が見えないことにも、扇風機状の謎の楽器(「扇風琴」というらしい)やテープを釣り竿みたいなのでキュリキュリやってる謎の装置(「オープンリール」というらしい)にも「ほえ〜」となりました。MCも含めて独自のスタイル、世界観が貫かれていて、「これはハマるとすごいんだろうな」と感じました。個人的にはめちゃくちゃ刺さったということはなく、演出も自分にはやや過剰だに感じましたが、音楽としてはかなり楽しいなとは思いましたね。楽曲としては「秒針を噛む」とか「ミラーチューン」とか「あいつら全員同窓会」が好きでした。あと「残機」のベースがめちゃくちゃかっこよくて良かったです。
全体感想
そんなこんなで、無事体調を崩すこともなく、初めての夏フェスを大いに満喫することができました。流石に翌日は体の火照り(日焼け止め塗ってたんですけどね)や目の疲れ(ほぼサングラス着けてたんですけどね)を感じましたが、2日後にはほぼ回復していました。
夏フェスというと、「オルスタで密集してヘドバンしたりモッシュしたりするし、ペンライトを持っているわけでもないのに片手を挙げて全員が同じリズムで振る怖い場所」という巨大偏見があったのですが、(禁止されているモッシュを見なかったのは別として)そういう楽しみ方の人もいつつ、地蔵になっている人もいるし、芝生に座って遠くから眺めている人もいる、思ったよりも気楽な場所だなと感じました。音楽配信サイトで色んな音楽ジャンルの色んなアーティストの楽曲が聴けるし、YouTubeでライブ動画やMVも見られる時代ではありますが、やっぱりライブで見ないと感じられない魅力というのはあって(同じアーティストのなかでも「音源で聴くとそんななんだけど、ライブだとめっちゃいい」というのがありますよね)、そういうのを感じられる場所としての魅力は大きいなと思います。
真夏の過酷な環境を別にすれば、フェスというものにまた行ってみてもいいなと思える一日でした。参加に向けて背中を押してくれたりアドバイスをくれた同僚やSNSの友人のみなさんありがとうございました。
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