両親が亡くなった・・・

僕の実家は、僕が社会人になってから家を出るまで、
父と母、弟、そして祖父、祖母、叔母(母の妹)、僕の7名で住んでいた。
家は昭和40年代に建てられ、1階が工場。2階に住居という作りになっていた。平成元年に増築を行い、住居部分は5LDK。90㎡の広さだった。
両親が高齢になってくると、工場は廃業し、1階は物置きスペースとなった。

家が広いと物が貯まる。貯められてしまう。
貰い物や結婚式の引き出物、古い電化製品、使わなくなったスキー用品、釣り具、コンビニ袋や割りばし、なんでも貯蔵できてしまう。
後になって、これが僕を苦しめることとなったのだ。

さて最大7名で住んでいたこの大家族ですが、
昭和50年頃に叔母が結婚をし家を出て行く。
平成2年に祖父が83歳で他界。10年に祖母が84歳で他界してしまう。
平成12年に僕が結婚し家を出た。18年には弟も家を出た。
これで平成18年には、父と母だけになる。

5LDKと1階の工場跡部分があるので、とにかく2人で住むには広い。
物がどんどん貯まる。
両親は地元の町内会の委員もやっていたので、町内会で使用するパイプ椅子や看板などの備品も置いてあった。
母は民生委員もやっていたのでとにかく忙しくしていた。だから両親とも、家の片づけなんてする暇はなかったんだと思う。

そんな中、平成23年に母が突然風呂場で倒れ、そのまま他界してしまう。
あまりにも突然だった。享年73歳。
家のことをなんでも熟知し裏方をいろいろやっていた母が他界したことで、
仕事だけ一筋にやっていた父が、これからどうやって生活していくのだろうと考えるととても悩んでしまった。
食事は?洗濯は?掃除は? それだけでない、地主との契約やお金の管理、
すべて母がやっていたのだ。

母の葬儀を済ませ、そしてこれから父の新たな生活。そして僕が感じたこれからの家のこと。
ゴミ捨てから、父の世話、家の売却までの経験談を忘れないようにここに書いていこうと思います。

これからご自宅を売ろうとしている方、
家の中の大量のごみをこれから捨てようと思っている方、
親が高齢になると必ずだれもが経験するであろう事について、参考になればうれしいです。
















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?