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無職の記号

30代40代は何者かに
ならなければいけない、
出世しなければいけない、
周りから認められる仕事を
しなければいけないと
がむしゃらに働いていました。

何者にもならなくていいんです。
なんの刑罰も受けません。

ノルマを達成できなかったとき、
死ななかったねと同僚と半分冗談、
でも半分は割と本気で安堵しあった
ことを思いだします。

働かずに生きていること。
無職を恥じる気持ち。

わたしの場合ですが、
それは他人に自分を記号で
伝えないといけないときに、
生じます。

それらは氏名、年齢、性別に
並ぶ記号に過ぎず、
もしこの世界にわたし一人きりで
他人というものが存在しなければ
その記号は必要ありません。

他人という存在があるから
飾りのついた見せるための記号を
欲するのかもしれません。

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