雪組『ベルサイユのばら』ーフェルゼン編➖

昨日はイープラス貸切で雪組ベルばらでした。最近、プラみちゃんにはお世話になりっぱなしで、先週は遠征断念した星組のイープラス貸切も当選して足を向けて寝られません。

さて、ベルばら。ベルばらは過去の映像を見すぎてちょっと食傷気味でしたが、昨日の雪組はすごく良かったです。今回はフェルゼン編なのでアンドレとオスカルのストーリーやジェローデル、アラン、ロザリーあたりのエピソードもほぼ省略で展開が速く、これが逆に観やすさにつながったように思います。ただ、これは過去のベルばらを知る人が観る前提でもあって、初見だとちょっと戸惑いそうな気もします。

あと、結構新しい演出を取り入れていたのも良かったです。特に2幕冒頭はカッコよかった。一瞬『1789』?と思いましたが。

ベルばらは宝塚における古典なので、古めかしい歌やお芝居ではあっても、たとえばマントやドレスの扱い方などこの作品を経験することで得られるものは演者にとって非常に大きいように思います。

彩風フェルゼンはさすがの立ち姿の美しさとアントワネットへの真っ直ぐな愛が本当に良かった。あと、マントの扱いから立ち居振る舞いまでまさにスウェーデンの伯爵で、1幕ラストの客席を駆け抜けていくシーンは夢のような美しさでした。夢白アントワネットは1幕のあの世間知らずな振る舞いから2幕の運命を受け入れてフランスの王妃として死んでいく覚悟を決めた演技の落差が素晴らしい。そして、あーさオスカルが原作から抜け出たような美しさでついついオペラグラスでガン見してしまいました。他のお芝居と比べてちょっと声が高めだったかなと思ったけど、そこに男装の麗人らしさを感じてまた良かったです。バスチーユのあの群舞も気迫が伝わってきて素晴らしい。あと、縣くんのアンドレがとっても良かった。オスカルへの愛が重いのが伝わる演技で最高でした。あと最期、橋で撃たれるシーンの表情の変化がすごかった。オペラグラス越しに圧倒されました。雪組のベルばら、本当に皆さん素晴らしかったです。

私は雪組シティーハンターで初めて劇場に行ったので、咲ちゃんの退団公演を観られて本当に良かった。今月下旬にもう一度観られるのが楽しみです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?