紙切れ1枚の重み

職場の既婚者たちが、口々に配偶者の愚痴を言う。

「何であんな人と結婚したんだろう」

「若い頃に戻ったら絶対に選ばない」

「もう仲良しするのが無理」


じゃあ、どんな相手ならいいのか?

口々に自分の配偶者とは違うところを言う。


「家事を手伝ってくれる人がいい」

「顔が良ければ許せるのに」

「お金があればいいんじゃない?」

「顔が良くてもモラハラする人だっている」


自分の結婚生活において、不満に思っているところがよく表れてる。



「紙切れ1枚の関係なんだけどね」

「でもその紙切れが重いんじゃん」

「付き合ってるだけなら、別れる!ってブロックして終われるのにね」


散々愚痴を言うけれど。
実際は離婚を選ぶ人の方が圧倒的に少ない。

紙切れ1枚が、ものすごく重い。


わたしの職場は圧倒的に女性が多いから、必然的に女性の愚痴を聞くことが多いけど。

世の中の多くの女性既婚者は同じようなことを考えているのではないだろうか。


直接聞いたことはないけれど、きっと世の中の男性既婚者も、不満を抱えていることだろう。

だって家に帰ったら、“不満があります”という態度の妻がいる。


「旦那さんに長生きして欲しい?」

「いや?だってローンなくなるよね?」


そんな会話を平然とする妻たちがいるのだ。

そういう妻たちが、夫を心から大事にしているとは思えない。

それでも男性は家族のために仕事をして、家に帰れば家事や育児をしなくてはいけない。


夫婦だから、夜の営みがある家庭ももちろんあるだろう。

でも、互いに望んで心から満足している夫婦は、いったいどれくらいいるのだろうか?


嫌なら別れればいい…という関係ではないことは分かっている。

“生涯この人と一緒にいるんだ”と決めて、結婚をしたのだろうし。

家族の重みも分かっている。



上手く言えないけど。

聞けば聞くほどに、何だかなぁ…と思うことが多い。


わたしのシンママ友だちは、“必要なお金は自分で稼ぐわ!”“男に頼らず生きていく!”“もう一度結婚したいなんて思わない!”という人が多いから、余計に感じるのかもしれないけど。


もちろん離婚を勧めるつもりもない。

経済的には1馬力より2馬力の方が安心だろうし。
シングルだと、どんなに困っても大人の手は自分しかない。

わたしは実家に頼れる状況だから、仕事を休んだり早退する日数は格段に少ないけど、頼れない状況だと休まなければならない人もいるだろう。



たかが紙切れ1枚。

されど紙切れ1枚の重み。


幸せって何だろうなぁ…と思う。

幸せになろうと思って結婚したはずなのに。

そこに幸せを見出だせない男女が、幸せを求めて、外へ向かってしまうのも納得してしまう。

家族として必要とされても、母親として必要とされても、父親として必要とされても、お金があっても、安心があっても、満たされない思いがあるのだろう。

満たされないから愚痴を言う、趣味を楽しむ、気持ちが外に向く…。


穏やかな生活がしたくて、でも潤いや刺激のある生活がしたくて…。

みんなワガママで欲しがりなのか…??笑

幸せってムズカシイ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?