桜井さん観察日記第一話「出会い」
おつかれさまです。コマゴメです。
今日からこのブログで新しいシリーズを始めようと思います。
「桜井さん観察日記」です。
タイトルだけではなんのこっちゃわからないと思うので、説明をします。
一言で表すと、僕が今勤めているバイト先(雀荘)のおじさんバイトの観察日記です。
これだけ聞くと、あまりにも惹きがありませんよね。
興味を失って記事を閉じる前に、今から書くおじさんのプロフィールだけは読んで欲しいです。
・46歳
・バイト歴は16年
・実家暮らし(父親と会うと絶対に説教をされるため、同じ家に住んでいるが極力会わないようにしている。)
・家事は全て母親がやっている
・月に20〜24日の出勤をしているにも関わらず、毎月給料の前借りをしすぎて給料日にはほぼ収入がない
・体重100kgオーバー
・嘘つき
…興味を持ってくれましたでしょうか。
ちなみに、桜井さんというのは仮の名前です。本名は全然違います。こんなおじさんでもプライバシーは守ってあげなくてはなりません。
なぜ「桜井さん」にしたかというと、「桜井」は僕が一番カッコいいと思っている苗字だからです。
普段、見ていてすごくかわいそうなので、せめてこのブログでの名前はカッコいいものをつけようと思い、桜井にしました。
では本題に入ります。
第一話「出会い」
遡ること昨年の12月末。僕は新しくアルバイトを始めます。
実は僕は昨年6月から半年ほど、常勤のアルバイトをしていませんでした。
僕はお笑い芸人を本業としていますが、2年前くらいから、副業でYouTubeや SNSのライターをやっています。
昨年6月くらいから、ライターの仕事の依頼を結構な数受けていて、それだけでギリギリ生活ができるお金が稼げていたので、常勤のアルバイトはせず、お笑いの仕事とライターの仕事、たまに単発のアルバイトをするという生活でした。
ライターの仕事に飽きてきたことと、お笑い芸人以外で新しい人との出会いが全くない生活は良くないと思い始めたことで、アルバイトを初めて、その分ライター業の方は受ける依頼の数を減らそうと決めました。
そこで始めたのが今の雀荘のバイト。なぜ雀荘を選んだかというのは、大学生の頃から芸人になりたての頃くらいまで、約4年間雀荘でのバイト経験があったからです。(金髪で働けるところも限られますし)
雀荘のバイトというのは信じられないほど規則が緩いため、僕のような社会不適合者が集まります。
強者揃いであるが故に、こんな僕ですら、自分がまともな人間なのではないかと錯覚することもあります。
経験者ということで、面接してすぐに採用になり、一週間後に初出勤を迎えます。
雀荘のバイトは基本的に服装・髪色・ひげ・ピアスなど全て自由です。ただ、前に働いていた雀荘には、「スウェットやジャージはNG」、「サンダルはNG」くらいの決まりはあったので、一応、チノパンにパーカーという、ラフではあるけど最低限外を歩いて恥ずかしくない格好で行きました。
出勤すると、太ったおじさんが首におしぼりをかけ、半袖の黒い肌着一枚で接客をしていました。
言わずもがな、この人が桜井さんです。
(後から聞いたところ、本人は「たぶんこれはTシャツだよ」と言っていたのですが、僕はあんなに薄いTシャツを見たことがありません。あと自分の服に対して「たぶん」というのが怖いです。)
僕は衝撃を受けました。雀荘のバイトの規則が緩いことは十分知っていましたが、一応「接客」です。
客と接すると書いて接客です。
首におしぼりが接してて良いわけありません。
これを普通に黙認する店長はというと、普通にタバコを咥えて目を細めながら、レジでお客さんとお金のやり取りをしています。
この二人を見て、僕は次の出勤から、寝巻き用のジャージで出勤しました。
…みなさんお気づきでしょうか?
僕がバイトを始めたのは昨年12月末。
つまり、この初出勤の日は、12月末。
桜井さんは半袖の肌着(本人曰くTシャツ)で勤務している。
意味がわかると怖い話。
この時は、正直、ただの太った清潔感のないおじさんくらいにしか思っていませんでした。
最初に書いたプロフィールも、一緒に働いているうちに知っていったことです。
ここから約半年。本人や社員さんから話を聞いているうちに、シリーズもののブログを書きたくなるくらい、僕は桜井さんに興味津々になっていきます。
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