BATON=RELAY サービス終了に寄せて

 以下、私の自分の世界だけに言及したポエムが散らばっているので、ご気分を害されたらすみません。あと、私は私が触れてきたどの作品も好きですが、以下で触れる2つだけは本当に特別だったことを書きたいだけです。他意はないです。本当はキャストさんや運営さん等についても触れることが正しいのだと思いますが、そこまで触れる文章はまだ書けないです。すみません。

 私のオタクとしての人生には、大きな転機が3つあったように思う。1つは2014年5月31日、2019年8月14日、2020年6月30日である。

2014年5月31日

 この日付の出来事を覚えている人は少ないと思う。中川かのん2ndライブの同時視聴が開催された日である。私はここで初めて中川かのんという存在をたまたま見た若木先生のツイートで知った。ツイートではライブがあまりにも楽しそうで、うらやましかった。私はその後、中川かのんを調べながら、今までずっと彼女を知らなかったこと、彼女のライブを見に行けなかったことが悔しくて悔しくてやるせなく、後悔し続けた。中川かのんのアイドルとしてのライブ、またそれと同じようなコンテンツでのライブに行くことをずっと願って待っていた。そのために少額のバイト代から自身に使う金とは別に、“中川かのん貯金”をつくり、自身の夢とするくらいだった。自分が介入しないものについての夢を見ることは愚かだと思っているが、私のそれは願望や推しなどではなく、他人頼み100%の正真正銘の”夢”だった。
 同じようなコンテンツの条件は私の中ではただ一つで、若木民喜先生の描いた、カテゴライズされていないキャラクターが、zoppさんが作詞をした歌を歌うこと、だけだった。変にこだわっているなぁ、と自分でも思うが、それ以来、コンテンツを好きになっても、捧げる熱量が変わってしまったなあと感じる。

2020年8月14日

 この日は、BATON=RELAY projectのお披露目のmaruxenon live である。イラストは若木民喜先生、とりあえず公開されている曲“Start me up"の作詞はzopp!どんなもんだろう、もしかしてあの”夢”の続きなのか…?と半信半疑でライブのチケットを取った。もう子どもではないから、クレジットの条件を満たしているだけで、夢の続きが見られる、という思考には至れなかった。
 会場はめちゃめちゃに寒かった。真夏にも関わらず、公演の合間にホットカフェラテを喫茶店で注文するくらいには寒かった。本当に寒かったし、何より事前情報無しの初maruxenon live、カバーライブだって知らなかったし、本当に私が知らない曲ばかりだった。それは、世間ではやっている歌をアーティスト・声優に限らず全然聞かないし、アニメも古いものをアマプラで時々見るくらいでそれ以上の熱量を持てない私にとっては、知らなくてつまらないを通り越してもはや苦痛だった。昼公演の途中には、お金はもったいないけど、この公演で帰ろうと思っていた。
 BATON=RELAY presents maruxenon liveのラストの唯一のバトンリレーの楽曲“Start me up"を見て気が変わって、夜公演まで見た。この曲だけは事前の公開で、何度も聴いてから向かったこともあっただろうが、それを差し引いてもこの曲を歌って踊る16人でのステージは素晴らしかった。まだおろしたての匂いがしそうな、白い衣装も華やかで素晴らしかった。このステージ、BATON=RELAYというコンテンツからは、音沙汰もないのに私が2014年から勝手に5年待ち望んできた、”夢”を見せてくれるにおいが確実にした。

2019年~2020年

 アニサマけやきステージ、ワークショップ、お渡し会や各配信を経て、私の中でBATON=RELAY  プロジェクトに対し、様々な期待を寄せるようになった。BATON=RELAYでの彼女達の活躍を見ることはとても楽しかったし、自然と“夢”を勝手に重ねていたように思う。2020年3月8日に予定されたスタミ2020ではようやく私の“夢”が叶うと思ってとても心待ちにしていた。
 そこまで期待と思いを寄せていたため、1stライブが延期、中止になったことはとても悲しかったが、キャストに未成年が多いプロジェクトであることから、世の中で一番慎重に判断してもらいたいし、今年ライブが開催できなくてもいつかできる、と楽観的に考え、時々の課金やCD、サイン会で楽しませてもらっていた。また、コンテンツはとても好きだったが、ゲームは改善点やこういうのがあったらいいな、という点が多いように感じたため、十数個まとまったお問い合わせを月に何通も送った。いつか開催される1stライブやこれからの展開を想像することは十分に楽しかった。
 6月半ばに東山さんのキャラソンライブのお知らせもあって、先日まではなんとかチケットを得たいと思っていた。しかし、冷静に考えると、私は“かのんちゃん”のファンであり、“東山さん”のファンではない上に、私が行きたかったのは“かのんちゃん”のライブだったのだ。そのあたりがもやもやして、結局CDもとりあえず買わない・チケットの応募もしない、ということに決めた。そのくらい変なところにこだわりすぎる、めんどくさい偏食家になってしまったが、これはもう私の人生での意地なんだろうなあと思った。

2020年6月30日

 この日はまだ記憶に新しいと思う。他でもなく、BATON=RELAY ゲームのサービス終了、また、文面よりコンテンツ展開の終了がにおわされた日である。原因は大体分かっている。リレープロダクションのみんなの世界を広げてあげられなくて、ごめんなぁと思う。広げる力も、捧げられるだけの金もそんなに無く、無力でとても悔しい。それに、もう少しで私の“夢”は叶いそうだったのに、すり抜けてそのまま叶わなかっだなぁと思うと、とても悔しい。自分の力不足を痛感する。勝手に自分の”夢”を重ねててごめん、と思う。
 待つことでしか、私はきっと愛を示せないと思うくらい、私は何かを待ってばかりだなと思う。バイトが再開したら、また貯金を始めようかなと思う。次では、若木先生とzoppさんはもちろん、しめさば先生も、あと、せめて今回バトンリレーの企画で新しく事務所に入った声優さんや関係性ストーリーを書いたライターさんの内の一人くらいは関わっている作品であって欲しいなあと思ってる。
 それまでまたライトなオタクとして古いアニメや映画をぼーっと見てる。新しいものはいつもなんとなく避けてる。条件を満たさない他の作品で、私はそこで楽しみを得られても、あの情熱の”夢”を感じられることはもう二度とないだろうな、といじっぱりなりに思っている。コンテンツが終わったのに、無力だった私だけがまだ”夢”を待ち続けることで、逃げてずるくてごめんな、と思う。お金や情熱を入れ込んだから悲しいのではなくて、まず私は”夢”の達成が遠のいたことがとても悲しい。

ただ、夢を一緒に見れたBATON=RELAYキャスト達や運営、i-tronのその先が幸運で満たされていることを切に願うし、次また私の”夢”を叶えてくれるコンテンツが一緒に夢を見ることができるだけでなく、叶えられたら、と思う。

~まだ冒頭にあるBATON=RELAY VOICE HEROINE STORIESという物語に寄せて~


追記 一部表現を変更しました。 (2020/11/14)
新 ~まだ冒頭にあるBATON=RELAY VOICE HEROINE STORIESという物語に寄せて~
旧 ~未完成で終わってしまったBATON=RELAY VOICE HEROINE STORIESという物語に寄せて〜




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