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甲状腺に腫瘍ができました:手術①

翌朝、いつもの仕事に行く時と同じで
5時頃目が覚めた。
目覚ましかけていないのに、私すごいな・・・

基本、朝の目覚めは悪くないほうです!

「そうだ病院だった」と思って、二度寝
うとうとしてると、5:40頃に看護師さんが来て

「6時すぎたら、お水も一切ダメなので
 のどが渇いているようなら、今のうちに飲んでおいてくださいね」
と、教えに来てくれた。

慌ててお水を飲んで、また眠る

振り返ると、手術直前に良く眠れたな・・・と思ったけど
入院前に仕事を終わらせるために
直近2週間は休みなしで、毎日てっぺん超えていた

単に疲れていたんだと思う。

ある意味、前日にしっかり眠れたし
手術までをソワソワすることもなく
これはこれで良かったのかな。と思う。

7時30分頃、
まだ私が二度寝、三度寝を繰り返し
ベッドの上でゴロゴロしていたら
彼が来た

8時すぎに出発なので、早く手術着に着替えるように叱られる・・・

やっぱり、どんな時でもギリギリにならないと動けない私

手術用のガウンのような服に着替えて
歯磨きに行く

あっという間に時間になり、
「じゃぁ、行ってくるねー」とサクッと出発

あまりにあっさりと出発したので
看護師さんが「えっ、もう大丈夫ですか?!」
と、驚いていた(笑)

看護師さんは、私の緊張をほぐそうと
「緊張しますよね、大丈夫ですか?」と優しく話しかけてくれる

手術室までは廊下を渡るだけなので、あっという間に到着
人生はじめての手術室である

自動ドアを入ると、次の扉との間に棚があり、そこで紙の給食帽子みたいなのを被る

(給食帽子ってわかるかな、同年代の方ならわかるのかな)

もう一つ奥の扉を入ると、手術棟のフロアへ
受付兼事務ブースのようなところに大き目のモニターがあり
数十室の手術室をモニターできるようになっていた。
すでに開始している手術もある

広い市場とか、ビックサイトのような天井の高い空間に
いくつも自動ドアのある手術室的な部屋がある

「おーっ!」っと圧倒される感じ
今までテレビで見てきた手術室の入り口とだいぶ雰囲気が違った

今日担当してくれる助手の方?が数名来て
名前や生年月日を確認された

看護師さん+助手さん?3名に連れられて
今日、私が手術する部屋へ

第一印象は・・・
「広っ!!!!」思わず声に出ていたみたいで
看護師さんが笑っていた

ドラマで見る手術室は、せいぜい10畳?15畳?くらい??
割と、機械も、人もひしめき合っているような印象だったけど・・・

広さはどのくらいあるんだろうか?
奥の真ん中あたりに、ポツンと手術台やベッドがあり
その他の空間がだだっ広かった

実際はこんな感じなんだ・・・と、また一つ新しい事を知った。

自分で手術台に上ったところで
履いてきたスリッパを回収し、付き添いの看護師さんとはお別れ

あっという間に、手術着の看護師さんや助手の先生に囲まれ
また、名前や生年月日を聞かれている横から

点滴の管をさすらしく、腕をさすさす・・・
やはり血管がでないようで、やたらと手の甲をペチペチされた

同時進行で手術着をはぎ取られ
(はぎ取られと言いたくなるスピーディーさだった)
タオルケットのようなものをかけられた

足にワセリン?保湿剤を塗られて、着圧ソックスをはかさせた
(みなさん、ご自分で購入して手術着と一緒に履いて移動されている方が多く見受けられましたが、私の手術した病院では手術台の上で着用してもらいました)

アチコチから人の手が伸び、私の身体に何かの測定器を付けたり・・・
そして、気づいたら酸素マスクが口元に

主治医の先生が来て、「よろしくお願いします。始めますね」と声がかかると
別の先生から「じゃぁ、麻酔入れていきますね。気分悪いとか異変があったら教えてくださいね」
と言われた直後に、記憶が無くなった。


目を覚ましたら、手術室からベッドが動いて出ていくところだった。
最初に感じたのは

「暑い!!!」だった。

なんだか、汗びっしょりな感じがして
とにかく暑い

看護師さんに何か言われたけど、ここは記憶が曖昧

病室に行くと、心配そうな彼が待っていた。
看護師さんが彼に、「無事に終わりましたよー」と伝えた瞬間
なぜだか、涙が出てきた

が、そんな感傷よりも
やっぱりとにかく暑い

看護師さんに「暑いので布団とりたい」と伝えようと思ったら
声がカスカスのガラガラ

ここにきて、喉の中がめちゃくちゃ痛い事に気が付いた
電気毛布が入っていたようで、抜いてくれたら涼しくなった

「お水飲みたい」と伝えたが、3時間は絶対安静で水も不可
口を湿らすために、ブクブクするだけなら良いというので
お水もらって、少し口をすすいだ

まだ、うつらうつらしていたので
気が付いたら少し眠っていたようだった

涼しい風で目が覚めると、
私が暑い暑いと言っていたので、
彼が売店で団扇をかってきてくれて
私を扇いでくれている風だった

が、目が覚めたとたん、今度は急に吐き気が・・・
一気に身体が冷たくなる感覚と、汗がどっと噴き出してきた
冷や汗??

看護師さんを呼んで、吐き気止めを点滴に入れてもらった

また少しうつらうつらしていたら
主治医の先生が来てくれた

取った腫瘍みますか?と言われたので見せてもらった

ただ、半分ウトウトしていたのでハッキリ覚えていないけど
カブトムシの幼虫みたいなのが、液体の中にいた。

そして、先生から改めて手術について話があった
ただし、やっぱりウトウトしていて正直しっかり理解できなかった。

横で彼がまた色々質問していたので、代わりに聞いてくれていたよう

私の記憶と、彼の話を総合すると・・・

開いてみたら、周りの筋肉や神経に絡みついていて
出来るだけ取り除いたが、全部は取り切れていない
そんな状況だったので、どうしても切らないとならなく
食道の筋肉を少しだけ切除した。
飲み物や食事は、様子みながら慎重に進めたい。との事だった

そして、最後が極めつけ・・・

「というわけで、あまり良い腫瘍の出来方ではなく
 悪性の可能性が高いです。
 これから検査にまわしますが、結果は1週間後くらい」

とのことで、いきなりの
悪性の可能性!が浮上した。

全然良性です感強くて、安心しきっていたので
私も彼もビックリ・・・

とはいえ、まだ麻酔が効いていたのかとにかく眠くて
先生が帰ったら、またすぐ眠ってしまった


基本、私は真上を向いて眠れないタイプ
いつも横向きかうつ伏せで眠る

そのため、横向きにもなれず
動けずに寝ているのは、本当にきつかった

ようやく3時間立つ頃、看護師さんが様子見に来てくれた
私の目が覚めていたので、「3時間立ったから動けそうなら置きあがっても良いけど、どうする?」と

もう動きたくて仕方なかったので、首は怖かったけど、起こしてもらった。
看護師さんに支えられながら、廊下を数メートル歩いてみる

大丈夫そうだったので、おしっこの管も外せるか聞いてみたらOKとのこと
尿意もなく、楽と言えば楽だったけど
とにかく身軽になりたかった

そして、手術着からも着替えて良いとのこと

まずは先に着替え
病院のレンタル着を借りるつもりでいたが
オーダーが通っていなかったようで届いていない

持ってきたTシャツを見せたら、襟ぐりが広いからこれでOKとの事
意識がある時に、ダルダルの身体を見られるのは恥ずかしかったけど
看護師さんに手伝ってもらい、なんとか着替える

おしっこの管を外すのは、注射器のようなスポイトで
残った尿を吸い出し?その圧で管も少しずつ出てきたら
あっという間にチュルンと外れた

これは痛みもなく、楽々でした。

お水も聞いてみたら、今日1日はダメとのことで
代わりに点滴しているから大丈夫とのこと

お水は気持ち的な問題と、喉の痛いのが辛いからだったけど
ダメなものはダメだった・・・お水のみたい(T_T)

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