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甲状腺に腫瘍ができました:入院②

夕方になり、主治医の先生から呼ばれた。

初めて家族同席のため
改めて、今の腫瘍の状況から
丁寧に説明してくれた。

手術はおよそ2-3時間
ただし、手術前後の諸々や麻酔がある程度冷めるまでに前後1時間ずつくらいかかるそう

今まで私は質問してこなかったが
ここで、彼から先生に

「命に関わる病気、手術ではないんですよね?」

と、どストレートな問いかけをした。

この時初めて、
あっ、私って実は不安だったんだ。
と気づいた。

甲状腺の腫瘍はよくある病気で
進行もゆっくりなものが多く
悪性の可能性は低い。
万一悪性だとしても、予後が良好な癌。

一般的な知識を集めて、
先生の断片的な言葉を繋ぎ合わせて
「ほら、大体一般論な話ばかり。
 だから大丈夫」

こう結論付けて、自分から聞いてこなかった。
もしも一般論と違う答えが返ってくるのが
怖かったのだ。

彼が先生にストレートに質問した事で
自分の気持ちを認めざる終えなくなり
この時私は、少し複雑な気持ちだった。


先生からは、改めて
「腫瘍が良性か悪性か?
 病名を確定させる手術になります。
 取ったものをあとからしっかり検査します。
 現時点で血液検査や、事前の細胞診で
 悪性の所見はありませんでした。
 手術自体は…」

と、可能性は低いが絶対ではない事
リスクについての話があらためてあった。

彼はその後も先生に色々聞いていて
時折、真顔で冗談を言うので
先生が困っていた…

ごめんね、先生(^^;

手術は、翌日の朝イチになった
前日の夜9時から絶食だったので
お腹が空いた気持ちで
手術をソワソワ待たなくて良いのは
私にとっては嬉しかった。


先生からの説明が終わり、彼とはサヨナラ
私は夕食の時間になった。


鶏肉の照り焼き
ほうれんそうのおひたし
茄子と玉ねぎのトマト煮
オレンジ

味は美味しかった!
だいたい、私はなんでもおいしく食べられるし
普段が3食、コンビニor外食の私にとって
普通のご飯がでてくるのは
それだけでありがたかった。


予約していたシャワーを浴びたら
あっという間に、消灯の9時

翌朝は8:15に病室を出発する

初めての入院で、気疲れしていたのか
あっという間に寝てしまった


ちなみに、同室は小学生低学年かな?
という、女の子だった。
お母さんが付き添いで泊まるようで
簡易ベッドを入れていた。

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