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【不登校支援】私の願い~未来へ~

不登校の子どもに、「学校には行かなくていいよ」って無責任な発言をする大人はたくさんいる。
そんな大人に限って、自分は学校に通ってちゃんとした学歴を付けているだろうし、自分の子どもには良い教育を与えたいと学校に通わせる選択をするだろう。

所詮、他人事だ。

「学校に行かなくていいよ」

と言うなら、行かなくても生きていける姿を実践して見せてくれといいたい。

その姿に子どもたちが憧れて、学校に行かない選択をするくらい美しく輝く姿を。

不登校は長期化する。
何年も勉強もせず、好きなことをして過ごしている子どもたちも多い。

「好きなことをさせて子どもが動きだすのを待ちましょう」

との言葉も良く耳にする。

アドバイスをするなら具体的な方法を示して欲しい。
そして、どのくらい待てば動き出すのか、動き出せるようになるのか。動き出すための方法やそれにかかる日数も具体的に教えて欲しい。

不登校の子どもたちは苦しんでいる。
18万人の不登校の子どもがいれば、その背景には36万人の親の苦悩もある。

耳触りの良い言葉を並べられて、「学校に行かなくていい」「学校に行かない選択もある」と言われ、その後引きこもりになった子どもの数はどれほどいるのか想像をしたことがあるのだろうか。

そんな言葉がけをする支援者の方々は、学生生活が終わったら「学校に行かなくていい」の次になんて言葉をかけるつもりなのか。

まさか、
「学校には行かなくていいけど、学校を卒業したら働いてしっかり納税の義務を果たしなさい」
…なんて言ったりしないですよね?

ぜひとも、「学校へ行かない選択」をしたその先の自立へ向けた支援方法を具体的に教えて頂きたい。

どんなビジョンを持って、不登校の子どもたちのその後の人生を思い描いているのか、その想いを伝えて欲しい。

15歳から40歳の引きこもりの人数は、2016年に発表された内閣府調査で54万人もいる。

小学生から中学生の不登校18万人のうち、何万人がその後引きこもりになるのか考えたことがありますか?

学生時代に不登校になった子どもの20年以上引きこもり続けたその後の未来は?

「4070問題」は更に高齢化して「5080問題」になっている。

どんどん、問題が深刻になるばかり。

何十年、好きなことをさせて待たせるつもりなのか。

さらに、高校でも大学でも不登校になる子はたくさんいる。
社会人になっても出社拒否をして会社を辞めてしまう人もいる。

その人たちにも「学校に行かなくていいよ」「会社に行かなくていいよ」と言葉がけをすることに、何の意味があるのだろう。

息子は「学校に行けない」とは言ったが、「学校に行かない」選択をしたことがない。
どんなに辛くても登校し続けているし、進学を希望している。

子どもたちの学校へ通いたいという欲は、誰にも奪えない。
学校に行きたいけど、行けない。
この葛藤に子どもたちは悩んでいる。

「○○をしたい、だけど~」

という葛藤は、成長したいと思うときに起こる。
不登校の子どもたちは、もっと成長したいと望んでいるから苦しんでいるのだ。

病気でごはんを食べたいけど食べられない子に、「食べたくないなら食べなくてもいいよ」って声がけをしているようなもの。
元気になって美味しいものをお腹いっぱい食べたいと思っている子の目の前でご馳走を広げて、美味しく楽しく食事を楽しんでいる姿を見せながら、「あなたはごはんが食べられない子なんだね。無理に食べなくていいよ」って言ってるのに似ているなと思う。

私の命よりも大切な我が子にそんな酷なことを私は言えない。

食べたいものを好きなだけ食べられるように元気になってほしい。
そのための力をつけてあげたい。

不登校の子どもたちの苦しんでいるポイントと、支援する人たちのポイントにいつもズレを感じている。

親や、教師、塾の先生やスクールカウンセラー、医師など子どもと関わるすべての人が、子どもの持っている力を認めないような発言をして欲しくないなと思う。

子どもの力を心から信じる気持ちがあるなら、「学校に行かなくていいよ」なんて無責任な発言なんて絶対にしないと思うから。

子どもたちには無限の可能性があり、希望に満ちあふれている。
不登校になる子は、頭の良い子が多く、とても優しく思いやりのある子が多い。

この子たちが自信を持って社会で活躍したら、どれほどの人たちがその恩恵を受けられるだろう。

勇気を出して一歩踏み出したときに現れた支援者が、子どもの患部ではなく子どもの魂をみてくれることを切望している。

親の力だけでなく、第三者の言葉もとても大切だ。
子どもたちに接するなら、支援者の方々には子どもに与えるご自身の影響力の大きさについてもよく考えてもらいたい。

影響力のある方たちには、子どもたちの持っている能力を最大限に発現できる、引き出す言葉がけをして欲しいなと願っている。

不登校の子どもたちの本当の心の声を聴き、癒し、サポートし、力をつけて、希望ある未来へと導いてあげられる大人たちの協力体制が出来たらいいのになと期待している。

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息子が不登校になってから、ずっと思ってきたことをせっかくの機会なので書かせて頂きました。

どうか、不登校の子どもたちを支援する方々には、その子の10年20年30年先の未来を少しでも想像して、目の前の子どもたちと向き合って欲しいです。

そして、自分の子ども、孫、ひ孫に同じ対応をするのか、今自分がしている支援を子どもや孫、ひ孫にも希望するのか少し考えてみて欲しいです。

子どもの人生がかかっています。

「覚悟と勇気」

支援する方々は、不登校の子どもたちの未来を背負う覚悟と勇気はお持ちでしょうか。

私の今書いているnoteの文章は読みづらいかもしれません。
だけど、子どもと向き合う勇気と覚悟は伝わるかと思います。

『答えは子どもが持っている』

子どもが自分自身で最良の決断ができるように。
そして、子どもたちの明るい未来のために今できること。

子どもたちのために何ができるのか一緒に考え、協力できる体制を整えていけたら嬉しいです。

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