友人関係

今、午前10:14。彼が仕事に行く支度をしていた6時半頃に目を覚ましたけれど、すぐに起きたくなかった。

結局、ベッドでケータイをいじったり、朝ご飯とコーヒーの準備をしていたらもう10時近くになっていた。

一昨日32歳になったけれど、おめでとうと言ってくれたのは、姉、両親、彼、彼のお母さん、彼の義理のお父さんの6人だけだった。

私はTwitterをやっていないし、LINEも主に家族との連絡手段として使っているので、学生時代の友達とはほとんど繋がっていない。

だからお互いの誕生日を祝い合うほど親しい関係の人はいないに等しい。

いや、正しくは私の去年の誕生日まではいた。もっと正しく言えば、今年の3月まではいた。なぜならその人と私は実家が近所で、幼稚園から高校までの14年間同じところに通っていた、いわゆる幼馴染だからだ。

大学進学に合わせて遠く離れ離れになったけれど、高校を卒業してからも毎年欠かさずお互いの誕生日とお正月にメッセージを送り合っていた。それに私は4年前の彼女の結婚式で、友人代表としてスピーチまでした。

最後にメッセージ送ったのは今年の3月に彼女が31歳を迎えた時だった。だから、今まで一回も遅れることなく誕生日当日に届いていたメッセージが、今日になっても届かないことに悲しみと虚しさを感じている。

大人になるということは、昔からの人間関係が簡単には続かなくなるということなのかなと思った。

それに大人になってから友達を作るのは、つくづく難しいと感じる。

特に海外にいれば言葉の壁はもちろん、文化や考え方の違いもあるから一層難しい。

何かのきっかけでインスタを交換しても、相手の投稿は私のと違って自撮りのオンパレードだったり、ただフォロワー数を稼ぎたいだけの人が多いように感じる。

たとえ日本にいたとしても、大抵の日本人は友達候補として視野に入れるのは同年代の人々だけだろう。私は年齢に関係なく、気が合えば出来ることなら誰とでも友達になりたいと思うが、大抵の日本人の感覚からすると違うようだ。

なぜなら、日本人はちょっとでも年上であれば敬語を使う。そして相手に失礼がないように、相手の気分を悪くしないようにと気をつけて発言する。時には自分の本音を隠して相手に合わせることもある。そんなことでは、親しい友達になど到底なり得ない。

先日、フランスで生活している日本人が書いた記事を読んだが、フランス人は年齢差を気にせずに友達を作るそうだ。それを読んで、きっとフランス人は日本人よりも精神的に自由で、深い友人関係を持っているんだろうなと羨ましくなった。

もちろん私はフランス人や、フランスでの生活の利点や欠点を全て理解しているわけでは無いので、あの記事を読んだだけで羨ましくなるのは浅はかだが、やはり魅力的だ。

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