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お店を変えようと思うのは、意外とささいなことから。#121

柴さんの歯石取りの手術日。
この日は朝病院に預けて夜お迎えに行く一日がかりのスケジュールです。

朝はお散歩もかねて柴さんと一緒に歩いて病院へ。

帰り道、柴さんなしで私1人。息子は保育園、娘は父に見てもらっています。

いつも柴さんと一緒、もしくは柴さん+娘、または柴さん+息子+娘、はたまた保育園帰りに息子と娘と3人で通る道。

とにかくいつも誰かと一緒だった道を1人で歩く。

今日は、1人で身軽に歩けるチャンス!

だったはずでした。

藤棚は「見て!見て!」と言わんばかりに堂々と咲き誇り見頃のピークを迎えている。

いつももっとゆっくり見たいのに柴さんの気まぐれであっさり退散。

今日は、ゆっくり見れるんだけど、なんだか気分が乗らない。

そう、1人で、リードも持ってなくて、ベビーカーも、抱っこ紐もない、ただ1人になった私は、手持ち無沙汰過ぎて落ち着かないのでした。

こんなゆっくりできるチャンスないのに、いざ巡ってくると「気分が乗らない」なんて言ってあっさり帰る始末 笑

なんだかんだ、柴さんのマイペースに振り回されるのが好きだったみたい。

意外とこんなものなのかもと思い、どこか落ち着かないまま帰路へ。

途中、犬友さんに何人か会いました。

「歯石取り、どうしてますか?」
他の人の話も聞いてみたくなりました。

「うちは〇〇でトリミングのついでにやってもらったよ。+数千円位で。」

なぬ!?

今回私は動物病院で全身麻酔で本格的に手術という形でお願いし、費用は5万強位になりそう。何だかんだでついでの検査も加わったりと、じわじわと費用が膨らみました。

過剰診療ではないと信じつつも、これを毎年やるとなると費用的にも、全身麻酔を毎回するストレスも、今後どうしようと悩みどころでした。

犬友さんは、歯も見せてくれて確かに歯石はなく、綺麗!14歳位だったはずだけど、これはすごい!

そしてその犬友さんがお願いしている場所というのが、私がこよなく愛するあの、イートインスペースのあるスーパーと、隣接したホームセンター!

私が度々訪れコーヒータイムを満喫しているあのスーパーのお隣!

ちょっと、あの場所最強すぎん?!笑

もう、あの場所で全て完結するやん。

シャンプーお願いしてる間スーパーでコーヒー飲んだら完璧やん!

次は試しにシャンプーもそこでお願いしてみようと思いました。

実は、いつもシャンプーをお願いしているサロンに、直近で訪れた際にもやもやを感じたのです。

ほんのささいなことでした。

歯磨きもお願いするにあたって、預けた歯ブラシを、返してもらうのを忘れて帰ってきてしまいました。

数日後にサロンから電話があり、息子の保育園のお迎えの後、息子と娘を連れて取りに行くことに。

中に入るとスタッフさん全員(と言っても2人位)お仕事中。すぐに手が離せなさそうで、なかなか出てきませんでした。こちらには気づいてくれていて、「すみません!」という感じも伝わってきます。

そうスタッフさんの多くないサロンなので、待たされるのは全然構いませんでした。

そして、何かの隙をついたように、オーナーさんがバタバタとダッシュして出てきて、私に歯ブラシを手渡し、急いでまたわんこの元に戻り、「すみません」も聞かぬまま、終了。

私は一瞬呆気にとられました。

恐らく、隙を見て一瞬手を離してまたすぐに戻る必要があったのだとは察します。

でも、何も言葉がなかったというのはちょっと…。

こういう時、もやもやしてしまう自分にねちっこさを感じてしまいます。

しかしこの時正直に感じたことは、「言葉ひとつあれば…」ということです。

確かに私もその場ですぐに歯ブラシを返してもらっていないことに気づいてこちらから言えばそもそも良かったこと。私もすっかり忘れていました。

でも、向こうも「返し忘れた。」とも言える。

でも、「そっちだって返し忘れたでしょ?」って言いたくなっちゃうのって、他の部分にもやもやがあるからだ。

きっとあの時私は、待たせている私に申し訳なく思い、一瞬の隙をついて出てきてくれて、「すみませんでした!」のたった一言と共にまた戻って行ったのだとしたら、「いえいえ!こちらも忘れていてすみません、忙しい時に!」で、何ももやもやせずに終わっていたと思います。

だけどそれがなかったばっかりに、「そっちも忘れたのに」とか、なんなら、「息子と娘連れて来るのも大変だったのに」とか、最初は思ってなかったことも不満として数えたくなってしまう。

不満が募る時の負のループ。

小さなことにねちねち言いたくなる時、それはいつももっと大きな不満とそっとセットになっている。

もう1人の若いスタッフさんも、その場面を見ていて、オーナーさんの対応にちょっとびっくりした様子でした。

そして、私が店を出る時に、「すみませんでした!」と、遠くから、オーナーさんの代わりに言ってくれました。

「あぁ、あの人は、なんか、わかってくれてたな。」

それは救いでしたが、帰り道、何とも言えない気持ちで、「次からはお願いするの、なんか嫌だな。」と思い始めていました。

とは言え、幼い子供がいるので遠くへ連れて行くのも難しく、何だかんだまたあそこへ頼むしかないかーと、目をつぶるつもりでいました。

そこに、思いがけない、例のスーパーの隣のホームセンターが意外と良さそうという情報。

あのイートインスペースも、数年スルーしていたのに今や憩いの場所。

ならば、そのお隣のホームセンター、いいんじゃない?

近々、予約してみようと思います。

ほんのささいなことだったけれど、これは私が大事にしていることで、「ありがとう」と「ごめんなさい」だけは、言えるようにと。

たまたまそこに触れてしまう出来事だったから、今までありがとう。

次なる場所へ!


さぁ、

今日も、

新しい一日が、

始まります。

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